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TOP > My page > Review List of アルフォンソ
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3 people agree with this review 2014/12/26
1970年のザルツブルグ音楽祭で最高の演奏会と言われたとおり素晴らしい! モーツァルトの交響曲28番は生命力にあふれ、後期の曲の中であまり演奏されない曲を再認識させてくれます。 ピアノ協奏曲27番は、バックハウスとのコンビがあまりにも有名ですが、ベームは後継者としてギレリスを見つけた訳です。ウイーンフィルとのスタジオ録音もこうした共演を重ねて実現したことが分かります。実演の、しみじみとしていながら、格調高く歌うギレリス(ハミングしています)を支えるベルリンフィルの名人芸!ギレリスの早すぎる死が本当に惜しまれます。 ブラームスはベルリンフィルの資質と機能を最大限引き出した演奏。ウイーンフィルの演奏時間とあまり変わらないのに、全く違うような圧倒的な音に聞こえます。どこからどこまでも構築的でいて、優しく、天心のどかで、第四楽章はたくましいいというか雄渾というか、ブラームスのすべてが真実味豊かに鳴り響きます。演奏後の聴衆の(足踏みをしているのか)熱狂的な拍手が証明する通り、素晴らしい。録音もいい。 あれこれ言うまでもないでしょう、今日珍しい大人の演奏ですね。
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4 people agree with this review 2013/09/12
今日になって半世紀も前のライヴが聞ける幸せはなく、各関係者の努力に敬意を表するばかりです。 冒頭から緊張感に満ちた演奏の、「ローエングリン」の一つの最高のディスクではないでしょうか。エルザのワトソンが少々影が薄いように聞こえますが、あるいは他の歌手があまりにも素晴らしいので相対的にそう聞こえてしまうのか?舞台上からどこまでも真剣にワグナーの意図を再現しようとする姿勢が、ちょっと考えられないくらいにひしひしと伝わってきます。 ベームの指揮はウィーンフィルを厳しく統率して、情感の溢れる場、馬鹿騒ぎに堕さないコミカルな場、雄渾極まりない場、「パルシファル」を先取りしたような神秘的な場等、ワグナーの前期と後期のはざまにある「ローエングリン」の本質を明らかにする。弦はもちろん、ウィーンフィルの木管のアンサンブルの美しさにはため息がでるばかり。 録音はモノラルなのでバイロイトの「マイスタージンガー」の素晴らしさには及びませんが、それでも!「パルシファル」の発売が待たれます。
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