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1 people agree with this review 2014/05/21
非常にゆったりとしたテンポでしみじみと弾かれていく。その味わい深さは比類ない。何と暖かく祈りに満ちた歌が紡ぎ出されていくことか。素晴らしい名演だと思う。個人的にはこの演奏が一番好きだし、一番よく聴く。 実は旧盤の COCO-80165〜67 を愛聴していたが、残響過多で土管の中で聴いているような音だけが不満で、この盤を買い直してみたのだが、何とリマスターではなく同一原盤による再発とクレジットされていたので大いに失望した。聞き比べてみると、確かに同一マスターで、実に微妙な差異しかないのだが、印象は随分違うので驚いた。ほんの僅かだが音がクリアーになっていて、これが効いて感動が大いに増したのだ。これだけ僅差の音質向上でこれほど印象が変わるとは経験が無く、自分でも驚いている。知っていれば買い換えなかったので、全く何が幸いするか分からない。もしリマスターされれば、当然買い直す。私にとってはそれほどの盤だ。
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2 people agree with this review 2014/04/10
これは隠れた名盤だ。ヤニグロのチェロは朗々と楽天的に歌う。イタリア人だからという訳ではなかろうが、イタリアオペラを連想してしまう明るさがあるのだ。厳めしいベートーベンではなく、暖かくしなやかで大らかなベートーベンになっていてそれがとても魅力的だ。浮き立つようなあでやかさにあふれている。柔らかで太いチェロの音が良く録れていて、音も素晴らしい。デムスとの息もピッタリで、両者の間の音楽的スタイルの統一性もあって素晴らしい全集になっている。
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3 people agree with this review 2014/04/07
何とも流麗で艶やかなバッハである。粋で華やか、パッと花が咲いたかのような艶やかさにあふれている。チェロの音色から色気を感じるというのは凄いことだ。バッハが辛気臭い、無伴奏チェロなどまっぴらだと思っている人に是非聴いてもらいたい。きっと「目から鱗」になること請け合いだ。こんなに耳に愉悦を与えてくれる無伴奏チェロはそうそうないですよ。
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1 people agree with this review 2014/04/07
シュタルケルはバカテクなので、どんなパッセージでも軽々と弾けてしまう。スイスイさらりと弾かれると深みがないというか、有り難みがないように感じるものである。で、若い頃は「テクだけで中味がない」と散々けなされたのであった。ではどうなのか?ここには爽やかなロマンが香る青春のバッハがある。シュタルケルは旋律を粘らせることはないが、しなやかに歌うので独特の爽快さが生まれてくる。晦渋さのない清々しいバッハ、これはこれで十分に魅力的ではないか。
5 people agree with this review 2014/04/07
私には、カザルスの男性的な無伴奏は立派すぎて、楽しめない。息が詰まるのだ。正座しすぎて脚が痺れる感じに似ているかな。そこへ行くと、フルニエのチェロは朗々と優しくバッハの世界へ誘ってくれる。何という深く優しい世界が広がっていることか。チェロ一丁の渋く幽玄な音の世界がこんなにも優美な安らぎに満ちているとは奇跡ではないか。フルニエ以外にこんなにたおやかな美しいバッハは聴いたことがない。バッハが美しくて何が悪い。私には掛け替えのない無伴奏だ。
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バルヒェット盤と並ぶ私の愛聴盤。遅いテンポでしみじみと弾かれる味わいには比類がない。祈りというか魂が込められているヴァイオリンの音色が、胸の奥にズッシリと響く。凄すぎて、最後までう〜んと唸りっぱなしだ。特筆すべきはこの Musical Concepts というレーベルのマスタリングである。AAD だから満足のいく機材を持っているとは思えないのだが、本家の VOX を遙かにしのぐ音質でびっくりした。ラウテンバッハーの無伴奏を買い逃したので、ここで出してくれるのを首を長くして待つことにした。最近は出たばかりでも直ぐに廃盤になるから油断も隙もない。貴重盤はとにかく見たときにget するしかないようだ。
全く自然な音がするので驚いた。全く誇張のない滑らかで柔らかなアナログ的な音がする。これは素晴らしい。今までのマスタリングより峻厳さは後退したが、祈りの純粋さがいっそう際立ち、曲の美しさに改めて感動する。リヒターのこの’58 の録音はバッハの最高傑作の最高の演奏であり人類の宝である。この盤だと、聴くのに多少の身構えが必要だったのが嘘のように、曲の美しさに素直に身を委ねることが出来る。素晴らしいリマスタリングと言わざるをえない。
3 people agree with this review 2014/04/06
爽やかな春風が吹き抜けるかのような清々しいモーツァルトだ。若々しく瑞々しいこと限りなし。若鮎が跳ねるが如き生命力にあふれ、キラキラしたピアノが素晴らしい。ピアノ、オケともに淡く軽やかで、ドイツ的な暗さや重さとは対極にある、正にフランスのエスプリとしか言いようのない演奏。こんなに青春の輝かしさを体現した演奏なのに、透明な哀しみを感じてしまうとは、モーツァルトとは恐るべき天才だ、と改めて思う。
0 people agree with this review 2014/04/04
私が持っているのは DENON 盤です。スプラフォンへのアナログ録音から11年後の75年に DENON の技術でPCM録音したもの。旧盤の方が覇気があり若々しくより情熱的です。対してこの新盤はよりふくよかで柔らかくより音楽が大柄になっています。どちらも甲乙つけ難く両方とも愛聴しています。初期PCMは音が硬いものが多いですがこれは気になりません。とても魅力的な曲でもう少し人気が出てもいいのにと思います。シューベルトらしいしなやかな歌にあふれた隠れた名曲です。
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2 people agree with this review 2014/04/04
スークの線が細いと言われてますが、特に細いとは思いませんが。オイストラフじゃあるまいし、普通ですよ。スークはソリストとしても一流だし、ソロを聴いても特に線が細いと思ったことはないですね。絹のようにしなやかな美音をふりまいて実に雄弁に歌い抜いており、音楽としてのスケールはむしろ、大きい位です。ピアノトリオのヴァイオリンには勿体ないくらいの大ヴァイオリニストです。スークトリオでハズレを掴んだことはないですね。3人の力量が均衡しており、常設の団体ですからアンサンブルも実にこなれています。両曲の代表的名盤としてお勧めできます。
5 people agree with this review 2014/04/04
もはや伝説的な名盤。バルビローリ独特の粘っこく歌うマーラー。ベルリンフィルの分厚い弦の響きがことのほか美しい。バルビローリは全身全霊を傾け熱く耽美的なマーラーを響かせる。この濃密で巨大な音の伽藍を仰ぎ見て、私は圧倒され続けてきたのだ。これほど熱くたぎった情熱のほとばしるマーラーがあろうか。私は冷静なマーラーなどクソ食らえだ。マーラーには絶対熱いパッションが必要なのだ。これは未来永劫聴き継がれていくに違いないバルビローリの最高傑作だ。
2 people agree with this review 2014/04/02
グラモフォンに入れた4曲より天衣無縫さが減り、より円熟味が増した演奏と言えようか。ゆったりとしたテンポでとろけんばかりの大人のモーツァルトが聴ける。グラモフォン盤の清々しさもいいが、この艶やかさもいいものだ。アーノンクールを褒める人が多いが、私は彼の傍若無人の無神経な指揮が嫌いだ。他の指揮者だったら良いのにと思いながらずっと聴いている。グルダの愉悦感を台無しにしてくれる指揮者だ。私の持っているアーノンクールはこれ1枚きりである。グルダは☆5つ、アーノンクールはゼロだ。
グルダのモーツァルトは素晴らしい。玉の転がるようなまろやかで透明なタッチから生まれるこの愉悦感は彼だけのものだ。どこまでも柔らかで暖かく神経質なところが微塵もない。モーツァルトの光の部分だけに焦点を当てたかのような純粋無垢の幸福感があるのだ。ここまで不安や焦燥や暗さのない、まるで天上で舞っている天使の微笑みのような音楽は他に聴けないではないか。
1 people agree with this review 2014/03/31
録音の仕方にもよるのだろうが、スプラフォン、DENON レーベルのスメタナQよりずっと音楽が柔らかに聞こえる。旋律がたゆたう様に歌う伸びやかさが印象的だ。芳醇な響きに身を委ねているだけで幸せな気分に浸れる。特にチャイコフスキーが素晴らしいと思う。ウイーンの団体に見まごうばかりの芳醇さだ。シューマンも柔らかで濃密なアンサンブルでシューマン独自の世界に浸れるのがうれしい。DENON の初期 PCM 録音は鮮明だが音が硬く、このカルテットにとって幸せだったかどうかは分からないような気がする。
0 people agree with this review 2014/03/30
シューマンの協奏曲が超絶的な名演だ。シューマンの濃密な情念の炎をいたわるかのように、いつもより優しく丁寧に弾いていくデュプレが印象的だ。とはいえ、両者の情念が共鳴して燃え上がるときは一際熱い情熱が迸り、その濃厚なロマンの味わいは筆舌に尽くしがたい。今以てこれを越える盤はない。後に夫君となるバレンボイムもデュプレにピッタリ寄り添った十全の伴奏をつけている。
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