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TOP > My page > Review List of 暗黒舞踏おっさん
Showing 1 - 15 of 15 items
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1 people agree with this review 2009/06/29
aikoの音はいつもそばにいてくれる音。距離を表すのは簡単だけど、距離感を写しだすのはとても難しい。でも、その距離感は常に抜群で、こっちが凹んでいるときは元気をくれるし、泣きたい時はそっとしておいてくれる。切なさが心地よくそっと空気に変わるとき、そんな時が歌と共に流れていく。切なさと優しさが柔和に混じり合う、穏やかな一日のように。晴れでも曇りでも雨でも、どんな時も心の背中を押してくれる、どこまでも優しい歌声で。ずっと好きでいたいアーティストです。
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0 people agree with this review 2009/05/06
バス停を通り過ぎた。ユラメく後のつながり、優しさに溶け込む空気の霞み掛かった朝焼け。メロウな曲とヘヴィな曲の二つ。アーバンな雰囲気を持ちつつ感傷的でやるせない悲哀。目蓋の奥、スプーンからこぼれ落ちた角砂糖。水面に映る微笑みが、かすかな隙間をうめる。 煮立っている苺のジャム。香りが季節の終わりを告げ、グレーの空に点滅し浮遊する星のサイケデリアが飽食の現代社会に何もない空腹を持ち込む。空きっ腹にアルコールを放り込む、無抵抗なアヒル。今日も降っていく夜の海に 波も無い花火だけがクレタ島の白い闇を望む。誰もこない。
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自然に還る。どこまでも続く大地と空、終わりの無い旅は自然への感謝であり、そのまま生きざまのようでもある。ケーナの響きは永久的な持続性を持ち、かつ一瞬で消えてしまうのではないかという刹那性もある。長い時を経て育まれた大地の強さと、突き抜ける透明性、それはこれからも続くであろう長い旅のようである。歴史と文化と今ある世界と、維持し持続する大切さが息づく。
繊細かつ緩やかで、ゆったりしている弦の音。調べはどこまでも続き、その半永久性に目を開けているのがつらくなる。目を閉じたまま、音の世界に没頭して、そのまま眠りに落ちてしまうのが一番良いのかもしれない。黄色い空に、空くことのないカラッポの四角の容器。満たされているのは無意識で意識的な存在などはなく、追いかけるのもふと止めにしたくなる。でも、何も考えずに聴いてほしい音です。
0 people agree with this review 2009/04/24
記憶から遠のくその地で、遮るのは風の声と葉の囀り。無限に広がる前衛の実、人の話すはまた何もない未来に滞りなく、閉塞感で満たされる。木々の生い立ちに、日日の山塊が目と芽の間に咲く霞みに吠える。 黒い指先で綴られる白い波間に不透明な海岸線と蜃気楼が、明日は晴れるといいねと会話を投げる。 堕ちてゆく月の涙は綺麗だろう。最後の残り香だけが本当で、あとは全部ないのかもしれない。道は黄土色に濁る砂塵に睨まれ、断片を辿る猿の手のひらに上から落ちてくる砂の数を数えてみる。どこまでもサイケでファンキーなその一寸先と最後の先を
魂と鼓動の否断続的共鳴性。 地上と天が、手と手をとりあい分かち合う太陽と海の恩恵。 連続する音の連鎖が、魂の連鎖と供に波のように一点に集束しながら拡散する。 空から降ってくる沸点0℃が蒸発して空気中に溶けていくように、心に潤いをもたらす。単数、口に含んだ一片のチョコがとけていく。 グレープフルーツの黄色が塗料と同化し、閑散とした何もない海の中央をモーゼのように突き進む。 秒速1000qのまばたきが宇宙の底辺と側面に仁王像を描き、ロープを投げるその先の未来を訪ねる。
咲き誇る風に煌びやかな光が、いくつも差し込む。弾け飛ぶ光にひとつの笑顔が溶け込み、季節を吹く刻の流れが連続写真のようにめくるめく音となり、一つ々々が心の新たな1ページとなる。 暖かく柔らかい空気が包み込むように、頷く瞳の奥の表情が緑の草原と黄色い花で満ちた花畑に変化する。 花に止まったてんとう虫さえも浮かれてるよう。 幸せの先にある幸せを探すかのような歌声は、どこまでも続く幸福の視線、幸福感に満たされた音の瞬きをさらに増長させる。 全ては幸せの中にあり、空は表情に染められる。
オレンジリキュールが効いてる透明感のある苦さ、一瞬広がる切ない甘さのチョコレートケーキ。 陽は落ちない。燈は一対のマグカップ、それを落ちないように三つの手が必要。 後ろ姿が答えを求めてるようで、その答えが無いって耳の赤さがつぶやく。 白い吐息の季節も、桃色や黄色が咲き誇る季節も、空気が少しだけ沈む刻も、幾度も顔が見たくて。 過ぎた季節は還ってきたとしても、過ぎた時間だけはどうにもならないという。 ふと見上げる空は今日も突き抜けようとしてる。 最後は窓から吹き抜ける優しさが、明日を見る。
もう少しで卒倒してしまいそうな氷の器。 朽ちてゆきそうな深い井戸。 水は枯れても、その存在が水であるかのよう。羽ばたく一本足の黒い羽根。 靄と同じだけの香りが、いくつもの白い花畑を埋め尽くす。 風が連なる人ごみを無にする。 儚くかすかな光がたかれる中、冷たい雨の鬱屈とした空気が洞窟の窓を涙となりシトシト問いかける。 倒錯し逆回りする時間の美しさが、何もない空の宇宙にぶら下がる。 ぶっきらぼうな受け答えが、最後の茫茫とした海に繋がる。 久保田麻琴さんの「まちぼうけ」と対になる作品としてよく語られる。
カオスでコスモ。 変化のない日常と変化する日常の隙間をこじ開ける。 どこにもない景観美で、暴れ狂う龍を抱き抱えるかのよう。 ジャンルなどは皆無で、ずっと答えの無い深い深海に潜っている。 煌びやかかつ、真っ暗な宙 火山活動も、生態系の異常も、未確認飛行物体も、遮るものは何もない。 爆心地に降り立った悪魔のような苦虫潰した天使。 枯れ果てた砂漠をひたすら走るラクダのコブ。 響き渡る音に四方八方囲まれて、おしくらまんじゅう。
頬をつたわる淡い乾いた影が赤茶けた季節の終わりに、傷つき歩けないそのブーツの音だけを伝える。 壊れかけた木星、傾いたイスに腰掛けあの日の誰かが理を諭す姿に重ねる二枚の便箋。 滑落した11センチの時間が、また愛おしい。 錆て落ちてゆきそうな地球の彼岸、しゃがれた声はいつも陽のあたらない場所を探し、孤独に絶える灯を救う。 実像も虚像もなく、放浪する心がいつしか見えぬ去来に求める温もり。 明るさも暗さも言い知れぬ切なさも、全てが風にながれていってしまうような寂しさ。 どうにもならないあとを目で追う。速度はいつも。
2 people agree with this review 2009/04/24
アートワークから音まで含め80年代を意識していながらも、現代的なメロディの要素を含んでおり、そこに今の音として無理が全くない。 夜を浮遊する時計、シンセサイザーが目映い光のようで、一見するととても華やかだが、その実浮かれているというよりもむしろ現実的に逃避するかのよう。80年代回帰ではなく、今の世界を見つめなおしたときに必要な要素がその過剰さであったという、必要条件としての「浮かれ具合」であるかのようです。また戻ってきたというよりも、また新たなものへの挑戦。
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芯の太いビートが縦横無尽に駆け巡り、危うさを持ったメロディラインが聴く者の心に寄り添いつつ突き放す。 飲みかけのコーラがこぼれる。リズムが窓越しに見える風景が少し歪め、湿気の強い空模様を今日もまた眺めるその視線に、今の音を問いかける。 答えは無く、ただ生きているだけそれが音であると言っているかのよう。 世界をある種突き放した目線で見ており、誇示するのではなく、音楽であることさえも固辞してるかのよう。 早く次の作品に触れてみたくなる逸材だと思う。
アーティスト自身が自分の子供に向けて創った作品。 深い霧に包まれた森、大きな口を開けた洞窟に吸い込まれる。 ポタポタと夜露が垂れ、先の見えない白い闇が待っている。 手と手を取り合った子供達が不安に駆られながらも、前に進むしかないその道をただひたすら歩くようだ。 一歩々々が音に変換されるようで、色の無い花という現実世界に覆われた社会の縮図をヒタヒタと背中で感じながらも、どこか虚ろな眠い目をしている。 端的に言えばアンビエントだが、その言葉自体に意味はなく、その音そのものがもうすでに事象になる。
白昼夢、白日夢。 誰に合わせるでもなく、どこに合わせるでもない、浮遊する間隔がこの上なく長く地面を忘れてしまいそう。 光も通さない深海で戯れる魚のようでいて、光を浴びている羊の群像。 軸の感覚が希薄になり、限り無い透明になるとき。 ザワザワとし蠢く色彩美が眼前を覆いつくし、火を囲み生い茂る緑地とシンクロする。過剰なまでの自然体から繰り出される揺れる瞳孔。 手のひらから見える自然 腰が折れ曲がった老人の心、無邪気に遊ぶ子供、全てが一つの丸い物体。 空は晴天の催し。
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