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0 people agree with this review 2011/10/19
ルリエはロシア・アヴァンギャルドの作曲家として有名だが、文献ではよく目にするわりにCDが少ないのでなかなかその作品を聴くことが出来ない。 アヴァンギャルドの作曲家とは言え、奇をてらうような所はなく、心の深みに入っていくような瞑想的な音楽だ。 どちらかというとスクリャービンの延長なのかもしれない。しかしあのような派手さはなく、どこまでも心にしみわたっていく音楽だ。
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1 people agree with this review 2011/10/19
オネゲルはフランス六人組という枠に入れられながら、軽快というよりシリアスな音楽を書くというイメージがあった。 しかしこの作品では洒落っ気たっぷりの楽しい音楽で、そしてどこか高貴で美しい音楽に仕上がっている。 ブックレットの解説は英語だが、リブレットはフランス語のみで英語訳はついていない。
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2 people agree with this review 2011/10/18
エルガーより5歳年上のアイルランド人、スタンフォード。 ジャケット写真にあるような田園風景を思わせる音楽。 派手さはないが、穏やかな気持ちにさせてくれる。 いずれの交響曲もアンダンテやアダージョなどの楽章が美しい。 祖国アイルランドをテーマにした交響曲第3番が一番印象に残った。 交響曲第4、5番も聴き所があった。
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0 people agree with this review 2011/10/18
ゴーゴリの代表作を落語調の新訳で。 ゴーゴリの原文にある言葉遊び、語呂合わせ、音韻構造など、ゴーゴリ独特の「語り=スカース」を大切にしてそれを日本の落語に置き換えて訳したとあり、どの作品も一気に読み切ってしまった。 落語調の訳に多少疑問を感じるが、これはこれでいいのだと思う。 とくに戯曲『査察官』は傑作で、この訳で舞台を観てみたいものだ。
1929年の作品だが、とてもきれいな映像だ。 映画としての芸術的・実験的な価値はもちろん、当時のソヴィエトの日常をとらえた貴重な映像でもある。 このDVDではマイケル・ナイマンが音楽をつけているが、少ししつこいように思う。
1 people agree with this review 2011/10/18
プロコフィエフの歌劇では『戦争と平和』が最高傑作と言われるが、この『修道院での結婚』は喜劇で、まさに彼の個性と一致したプロコフィエフならではの傑作と言える。 明るく楽しい旋律とキラキラとしたオーケストレーションに心を奪われた。
0 people agree with this review 2011/10/05
誠実で丹精な演奏。 ひとつひとつの音をとても大切にしているのが伝わってくる。 知性的で繊細だ。 協奏曲の指揮はいずれもアレクサンドル・ガウクが振っているがどれも素晴らしい。 とくにハチャトゥリアンの協奏曲は名演奏だ。
1 people agree with this review 2011/10/05
リヒテルの自作自演とリヒテルの父親の作曲による作品が聴けるので珍しく、それを目当てに買ったが、曲自体は「エッ」というような作品だ。 内輪のコンサートで演奏されただけあって、力の抜けたなごやかな雰囲気を音楽のまわりから感じる。 ブラームス、フランクのピアノ五重奏曲は期待通りのスキのない演奏だ。
この映像は映画版ならではの合成や特撮も使い、アニメーションとナレーションを交えて物語がすすんでいく。(ナレーションは欲を言えばロシア語で聞きたかったが日本語の吹き替えになっている。)ここでの演出はどちらかというと子供向けにつくられている。 作品は民話がうまいことバレエ化されていて、同じ民話を題材にしたバレエ作品でいうとソヴィエト時代にはプロコフィエフの『石の花』があるが、それにくらべたら芸術性は薄いかもしれないが、大人も子供も楽しめる作品になっている。 コミカル・バレエとでも言おうか。 そしてシチェドリンの音楽が素晴らしい。 シチェドリンらしさはあまりなく、音楽的にも新しさはないが、バレエ音楽としては成功していると思う。 彼の作曲によるバレエ『アンナ・カレーニナ』や『小犬を連れた貴婦人』よりは成功している。
ユーモア、博学、そして人生哲学まで。 あらゆるものがつまった短編たち。 変幻自在なチャペックの筆に驚嘆するばかりだ。
1 people agree with this review 2011/10/04
どの作品も落ち着いた表情をもっており、宗教的とはまた違う、祈りにも似た世界を感じます。
0 people agree with this review 2011/10/04
交響曲、序曲そして映画音楽からとポロヴィキンの管弦楽曲の魅力が満載の一枚。 シリアスなものからチャーミングなものまで、プロフェッショナルの仕事を見渡すことができる。
社会主義リアリズム路線にのっとった模範的な交響曲。 とくに新しさはないものの、職人的な技で作曲された作品だ。 約50分にわたる全四楽章の古典的な作品。 50分という長さだが、飽きることはない。 ロシアの大地、そこでの生活。そして平和を求める人々の心をたっぷり味わうことができる。
スロニムスキイは1932年生まれのソヴィエト・ロシアの作曲家。 オペラからオラトリオとして新たに作曲(編曲?)された組曲『Virineya』を聴いていると、是非とも歌劇を全曲通して聴きたくなる。 ロシアの伝統的な旋律や雰囲気が20世紀の作曲技術で新たな世界をひらいてみせている。 オペラ自体が傑作ではないか? シンフォニエッタも伝統的な構成の外側に同時代性を感じさせる装いを施している。 いずれの作品もどこか懐かしさを感じさせる。
イタリア語版による録音だが、せっかくのロシア人キャストなのだからロシア語で歌って欲しかった。 アレンスキイの管弦楽伴奏の歌曲やアリアも美しい。
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