TOP > My page > Review List of レインボー

Review List of レインボー 

Showing 496 - 510 of 4924 items

%%header%%

%%message%%

  • 0 people agree with this review
     2023/03/31

    ヨハン・シュトラウスの喜歌劇『理性の女神』の全曲盤。
    クリスティアン・ポラック指揮、スロヴァキア・シンフォニエッタ・ジリナ演奏で収録されたものである。
    この作品は1897年に初演されたもので、作曲家存命中に初演された最後の喜歌劇である。
    この作品、シュトラウス自身が気乗りせず、一度は作曲を止めるも、台本作者より催促されなんとか完成に至った作品との事で、初演時から評判は良くなかったそうだが、序曲等を除きあながちその評価は正しかったようで、このポラック盤が出るまで音源はなかったようである。
    演奏そのものは室内オーケストラの響きを生かした中庸な演奏であり、歌手陣も不足はない。
    世界初録音なら充分な演奏と言えるだろう。
    録音も良好。
    どちらかといえば資料的価値の方が高いアルバムといえるかも知れない。
    余白にはこの喜歌劇のメロディを使ったワルツやポルカ等が収録されており、これは既にマルコポーロから発売されたヨハン・シュトラウス2世管弦楽作品全集からの抜粋。
    スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団や、スロヴァキア放送交響楽団が演奏し、ヨハネス・ヴィルトナー、ミハエル・ディトリッヒ、クリスティアン・ポラックが指揮したもので、作品を知るには問題ない演奏である。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/30

    デ・ハスケの2010年参考演奏集。
    1枚目には主に吹奏楽のオリジナル作品が、2枚目には吹奏楽オリジナルとブラスバンド作品を選曲した編集盤。
    様々な寄せ集めなので、新曲の出来もよりけりと言ったところですが、1番出来が良いのはヴォルフガング・ヴェスナー『マリナーズ行進曲』でしょうか。
    タイケ等のドイツ行進曲を思わせるガッチリとした作風で、ファウスト作『グリュック・アウフ』でも使われた炭鉱歌を引用した新しくも伝統的なドイツ行進曲です。
    演奏者も幾つかいまして紹介しますと、ドイツ連邦軍軍楽隊、ヴァルター・ラツェク中佐の指揮でこちらは如何にもドイツ的なカッチリとした演奏。
    美しき青きドナウを聴けば分かるのではないだろうか。
    ライプツィヒ放送吹奏楽団は作曲家のトーマス・ドスが自作を含む4曲を振ったもの。
    作曲家の指揮というのは淡々としたものが多いが、本CDでは意外と演奏は良く、ドイツ的なベースの安定感と充実した演奏が聴きどころです。
    オランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊は、ギィデの元楽長ノルベール・ノジーを指揮者に迎えていた時代の録音で、流石オランダの名門だけあり、軽やかなタッチからシリアスな演奏まで、なかなか見事です。
    後半に出てくるブラック・ダイク・バンドやコリー・バンドあたりは金管バンドの中でもかなりの有名団体で、この辺りは参考演奏集でも充分鑑賞に耐える出来です。
    収録音源は本CDのみに収録されている物もある他、既発売のCDからの転用もあります。
    録音状態は少々バラバラではありますが、いずれもデジタルであり、聴ける水準だと思います。
    収録曲及び演奏者は以下の通りです。

    1 団結のファンファーレ(シュワルツ)
    2 偉大な都市への序曲 (スパーク)
    3 望郷 (ヤコブ・デ=ハーン)
    4 マイナーズ行進曲 (ヴェスナー)
    5 主よ深き淵の底より (arr.ヤコブ・デ=ハーン)
    6 羅針盤の旅 (ネイス)
    7 喜びの舞 (ウェニャン)
    8 メリー・ポピンズ・セレクション(シャーマンarr.リケッツ)
    9 指揮者のスウィング (ボヴィ)
    10 伝説のチャンピオン (マーキュリーarrティンナー)
    11 アトラクティーヴォ (ラセロムス)
    12 未開人 (ラモーarrウィッフィン)
    13 勝利の風 (ヤン・デ=ハーン)
    14 序曲パイレーツ (ドス)
    15 アヴェ・マリア (シューベルトarrベーリンゲン)
    16 戦士の賛歌 (広瀬)
    17 アルプスのクリスマス (arrドス)
    18 ミニストリー・オブ・ウィンズ (ヤコブ・デ=ハーン)
    19 ヴォヤージュ (八木澤)
    20 マリンバと吹奏楽のための幻想曲第四楽章 (広瀬)
    21 メッセンジャー・オブ・ライト (ドス)
    22 美しき青きドナウ (シュトラウスarrデル・ベーク)
    23 チョイス・ザ・サン (ウィッフィン)
    24 サウンド・オブ・ミュージック (ロジャース&ハマースタインarr岩井)
    25 アリス・イン・ワールド・サウンドトラック・ハイライト (エルフマンarrブラウン)
    26 アバター・サウンドトラック・ハイライト (ホーナーarrボックック)
    27 ヘイル・ザ・ドラゴン (スパーク)
    28 フレミッシュ・クリスマス (ハデルマン)

    演奏
    トーマス・ドス指揮、ライプツィヒ放送吹奏楽団 1.4.14.17
    ヴァルター・ラツェク中佐指揮、ドイツ連邦軍軍楽隊 2.22
    ノルベール・ノジー指揮、オランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊 3.5.12.15.18.19
    ピーター・クライネ・スハールス指揮、ミッドウェスト・ウィンズ 6.9
    指揮者不詳、オランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊 7.11
    指揮者不詳、ミッドウェスト・ウィンズ 8
    ヤン・デ=ハーン指揮、名古屋芸術大学ウィンド・オーケストラ 13
    ヤン・ヴァン・デル=ロースト指揮、名古屋芸術大学ウィンド・オーケストラ 16.21
    ハルメン・クノッセン少佐指揮、オランダ王立海軍軍楽隊 20
    イヴァン・メイレマンス指揮、ベルギー王立ケンペンブルーイ・アヘル・ファンファーレ・オルケストラ 23
    クラース・ヴァン・デル・ヴォウデ指揮、ブラスバンド・デ・パズアン・ウンケルケ 24
    イアン・ボートハウス指揮、フォーデンズ・バンド 25
    ロバート・チャイルズ指揮、コリー・バンド 26.27
    ニコラス・チャイルズ指揮、ブラック・ダイク・バンド 28

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/29

    シャンドス・レコードから発売されたエドワード・エルガーの作品集である。
    2枚組であり、1枚目はアレクサンダー・ギブソン指揮、ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団の演奏で収録された『エニグマ変奏曲』と『威風堂々』である。
    この音源は1994年発売のCD(品番CHAN6504)をそっくり転用したもの。
    ギブソンはオペラ畑出身だが、シベリウスの様な北欧音楽から、イギリス音楽までを録音したベテランだったがCD化はそう多くはなく、シャンドスに残された録音が1番多くCDになっており、本CDもそんな1枚である。
    その演奏は一言で言うならば中庸であり、イギリス的とも言えるもの。
    スコティッシュ管は流石によく鳴らしており、これはこれでなかなかに立派な演奏だろう。
    2枚目はエルガーの管弦楽作品からあまり知られてない作品を集めたもの。
    愛の挨拶を別にすれば殆どがまずエルガーファンでもない限り知られていない作品であり、オーボエ独奏の独白や、スルスム・コルダ等大変貴重なものが収録されている。
    演奏は全曲ボーンマス・シンフォニエッタ、指揮は1曲目から14曲目までが、ノーマン・デル・マーの指揮で、15曲目から20曲目はジョージ・ハーストの指揮で収録されている。
    デル・マーの音源は、CHAN8371という品番のCDをそのまま収録、ハーストの音源はR.V.ウィリアムズとエルガーの作品を集めたCHAN8432からエルガーの曲だけを転用したもの。
    演奏は共になかなか良く、特にエルガーを得意としたハーストの演奏は見事。
    ハースト、デル・マーもギブソンと同じくCD時代ではあまり復刻されないがなかなかの実力者であるのがわかる一枚である。
    録音は1975~1978年で、時代を考えれば充分な水準。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/28

    オランダの楽譜出版社、デ・ハスケの1999年新譜参考演奏集です。
    アレックス・シェリングス少佐、ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊の演奏で録音、収録されています。
    演奏団体は1819年まで起源を遡る事が出来、オランダ王立陸軍軍楽隊と共に永らく陸軍を代表する軍楽隊として知られ、録音も多く日本でも著名な団体でしたが2005年に前記オランダ王立陸軍軍楽隊と合併し、オランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊として新たにスタートを切りました。
    指揮のシェリングス少佐は1995年にヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊の軍楽隊長に就任し、2002年まで務めました。
    在任中は録音にも積極的で、デ・ハスケやモレナール、アムステルやカーナウ、アングロ、ルンデル等の出版社系レーベルに録音を残しています。
    酒井格『若草山ファンフーレ』で始まる本CDは、タイトルにもなっているローストの『クレデンティウム』の様な新作オリジナル曲や、プレスリーやキャリーらポピュラー歌手のヒット作品を吹奏楽に編曲した物、ドリーブ『チャルダーシュ』フンパーディンク『夕べの祈り』の様なクラシックの編曲等、様々なジャンルの作品を集めています。
    演奏は流石、名門軍楽隊として知られただけあって、どれもが素晴らしい。
    参考演奏集と言えば抑えたニュートラルな演奏も多い中、このCDの演奏は作品の表現力が良く、鑑賞用にも十分いけます。
    とは言え特に良いのが、上記の『若草山ファンフーレ』とラセロムス『エスパデ』で、軍楽隊が得意とするファンフーレや行進曲という事もあり、特に音の鳴りが良い。
    録音年は不明だが、1999年新譜なので同年頃だろう、録音も綺麗で良い。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/27

    このCDはエリザベス女王即位50年を記念して制作されたアルバム。
    フィリップ・E・ヒルズ少佐指揮、イギリス近衛歩兵グレナディア・ガーズ軍楽隊の演奏で収録されたもの。
    本CDは2012年の発売であるが、元は2002年に発売されたアルバムの再発売。
    再発に伴って色々と簡素にはなったものの、内容自体はオリジナルである。
    収録曲はいわゆる愛国歌や行進曲等、イギリスの軍楽隊の得意レパートリーを集めたもの。
    それだけに演奏はどれも自信に満ちた好演奏で、特にウォルトン『宝玉と杖』ブリス『ようこそ女王陛下』エルガー『威風堂々第1番』ヘンデル『スキピオ』あたりの行進曲の演奏はさすがである。
    指揮のヒルズ少佐は1992年にグレナディア・ガーズ軍楽隊の音楽監督になり2002年まで在任していた指揮者で、在任中には幾つかのレーベルに音源を吹き込んでいるがこの音源は同軍楽隊の最後の音源と思われる。
    録音はデジタルなので、綺麗なのだがEMIによる録音ということもあってか硬めのサウンド。
    この辺りは好みの問題だと思うが。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/25

    このCDは、フィルハーモニア・ウィンド・アンサンブルが演奏した行進曲のアルバム。
    指揮は汐澤安彦と平井哲三郎だが、個々の担当曲の記載はない。
    フィルハーモニア・ウィンド・アンサンブルは元々、ソニーの録音用の団体として結成された団体だったはずであり、1970年代頃に録音を残している。
    録音用ながら腕前はしっかりとしており、演奏そのものはスタンダードな解釈。
    『軍艦行進曲』や『双頭の鷲の旗のもとに』はオケのメリハリがあって名演奏と言えるだろう。
    選曲はスーザをメインに有名な作曲家の作品をセレクトしており、数曲マイナーな曲もあるが、行進曲CDの選曲としては定番と言えるだろう。
    音質は特に不満なく聴ける。
    尚、収録音源は2012年に通販限定で、新たに再発売されており、値がはるのが難点だが、そのBOXCDを買った方がお得だ。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/24

    マーチと言っても軍楽隊が演奏する事を想定したパレード用作品の他に、オペラの劇中や演奏会向けのコンサート・マーチと言われる作品もあり、本CDはそれらを集めたものとなります。
    元は管弦楽曲という作品ばかりですが、吹奏楽に演奏するにあたり編曲されており、本CDの使用楽譜について記載はないですが、出版元の記載を見る限り近年新しく編曲されたものではなく伝統的な楽譜を使っている様です。
    演奏は陸海空の3自衛隊中央音楽隊です。
    陸上自衛隊中央音楽隊(指揮:船山紘良、柳川成章)は2曲のみですが、意外と良い演奏で、ナイツブリッジ行進曲とおもちゃの国の行進曲共におすすめです。
    海上自衛隊東京音楽隊(指揮:山田哲朗、早田透)は3曲のみの登場。
    どれも安定した演奏を聴かせるが、ショパンの葬送行進曲の吹奏楽版の録音は案外珍しいかも知れない。
    航空自衛隊航空中央音楽隊(指揮:印南智之、佐藤徹)はCDの中で最も演奏回数が多い。
    こちらも安定しているが、フランス軍隊行進曲などはなかなかの演奏だ。
    このシリーズはワンポイント録音と録音にもこだわりを持って制作されており、録音から30年以上たった現在でも現役で通用する水準の録音。
    1998年にも再発売されていますが、これは1987年発売の初盤で、微身にライナーが違う以外は一緒です。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/23

    アンドリュー・チャトバーン少佐指揮、イギリス近衛アイリッシュ・ガーズ軍楽隊による演奏で収録されたアルバムである。
    スペシャリスト・レーベルのバンドスタンドシリーズの一枚で、本CDはアイルランドをテーマとしている。
    そのマニアックながら充実した内容に評価が高かったスペシャリストだが、ここでも名曲から珍しい作品までを集めていて要注目。
    タイトルにもなった『エリンを忘れるな』は同名の民謡をもとにした幻想曲で、ヴィルヘルム・フリッツ・ブラーゼが書いた作品。
    ブラーゼはドイツ出身の軍楽隊指揮者・作曲家で、ドイツ時代には若くしてベルリン近衛第1連隊軍楽隊隊長に就任、演奏や録音活動の他に代表曲となった『偉大なる時代、新しい時代』という行進曲を書いていたりします。
    しかし第一次世界大戦後は、軍縮の影響で軍楽隊が減り、時同じくして軍楽隊の指導者を探していたアイルランドに移住、アイルランドの軍楽隊育成に力を注ぎ、1940年に当地で亡くなりました。
    アイルランド移住後も作曲は続けましたが、演奏はもちろん、録音機会が少なく、この音源は貴重です。
    他にもアイリッシュ・ガーズの元楽長、ウィルコックス少佐が書いた行進曲『サラファンド』や、スタンフォード『シャミス・オブライエン』オドネル『アイルランドの2つのトーン・スケッチ』等と言った聴く機会の少ない作品が並びます。
    チャトバーン少佐は1985年に、第13/18軽騎兵連隊軍楽隊の隊長に就任し、1993年にグルカ旅団軍楽隊、1995年にイギリス陸軍通信隊軍楽隊の隊長に、1998年にアイリッシュ・ガーズ軍楽隊の音楽監督に就任しました。
    録音は13/18軽騎兵連隊軍楽隊時代と、通信隊軍楽隊時代にもありますが、アイリッシュ時代が1番多いです。
    演奏は、重心が低めの演奏で、ブリティッシュ・サウンド全開の熱い演奏であり、作品を楽しむには問題ありません。
    録音も豊かな残響が特徴で、素晴らしいです。
    吹奏楽CDの中では優秀な水準といえます。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/22

    このCDはミヒャエル・オイラー少佐指揮、ドイツ連邦軍山岳師団軍楽隊による演奏で収録されたCDです。
    内容は大帰営譜の音楽を収録したものです。
    大帰営譜はドイツ軍楽でも重要な音楽でSP時代から録音されています。
    本CDには前半はセレナードと題したコンサート、後半に大帰営譜が収録されています。
    前半のセレナードはベートーヴェンの行進曲『帰営の音楽第1~3番』に、『バイエルン巡閲行進曲』ショルツァー作曲『バイエルン分列行進曲』そして、スッペ『軽騎兵』シャハト『バイエルン祝祭序曲』が収録されています。
    ベートーヴェンの作品はいわゆるヨルク軍団行進曲を含みますが、編曲がヨハネス・シャーデ大佐によるものだったり(当然トリオ付き)スッペはオーストリアのザルツブルク陸軍軍楽隊の隊長を務めたハンス・エーベル大佐のものだったり、シャハトの作品は録音自体が珍しかったり、この時点でなかなか濃い内容です。
    大帰営譜は西ドイツ時代からのをそのまま演奏しております。
    但し、演奏のみであり、号令等は入っていないタイプの録音です。
    演奏するドイツ連邦軍山岳師団軍楽隊は1956年に創設されたバンド。
    西ドイツ時代から、西ドイツ連邦軍司令部軍楽隊、西ドイツ連邦陸軍第1軍楽隊、西ドイツ連邦陸軍第6軍楽隊、西ドイツ連邦陸軍第11軍楽隊等と共に日本で知られた、人気のある軍楽隊です。
    録音も初代隊長、ヴェルナー・ジンメルマン中佐時代からコンスタントに録音されており、行進曲を中心に評判は高いです。
    本CDの指揮者、ミヒャエル・オイラー少佐は、1992年にこの軍楽隊の隊長となり、2001年まで在任しました。
    録音も幾つかあり手に入れやすいものの中にはマゼールと共演した1812年もありますが、単独での録音はコッホへの録音が多かったためか、日本ではあまり知られていない音源が多いようです。
    この録音は軍楽隊得意のレパートリーのCDであり、ドイツの軍楽隊らしい重厚で低音をバシッと効かせたサウンドや、行進曲でのメリハリのある演奏等聴きどころがたくさん。
    録音年は不明ですが、2000年頃の発売で、そのあたりに収録されたものでしょう。
    録音は普通に優秀であり、問題ありません。
    行進曲好きな人におすすめの一枚です。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/21

    フランツ・フォン・スッペ作曲、劇付随音楽『八十日間世界一周』を収録したもの。
    非常に珍しいこの作品は1874年の作品でやはり本CDが世界初録音との事である。
    スッペの作品では比較的珍しく描写的な作品で、また他作曲家のメロディが流用されていたりし、また時にワーグナー的な重厚なオーケストレーションがなされており、まぁまぁ聴きごたえはある。
    演奏はダリオ・サルヴィ指揮、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団。
    サルヴィ&ヤナーチェク・フィルのコンビは近年ナクソスに録音をしており、スッペの作品では近年『モーツァルト』をリリースしたばかり。
    第1作のモーツァルトに比べて、演奏は格段とパワーアップしており、作品の魅力を丁寧に引き出した好演奏です。
    ヤナーチェク・フィルも知名度は高くないのですが、技量はなかなかのもの。
    録音、音質良好です。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/20

    優れた吹奏楽CDを世に送り出したSRCレーベルですが、その中で人気となったシリーズが、バンドスタンドシリーズでした。
    イギリスの軍楽隊ではバンドスタンドという野外演奏会が行われて、好評を博しておりその演奏会で演奏される曲を集めたのがバンドスタンドシリーズのCDです。
    SRCではまず近衛軍楽隊のアルバムを初めにリリースしましたが、その次にリリースされたのがこのCDで、イギリス王立砲兵隊軍楽隊の演奏で収録されたもの。
    指揮者はマルコム・トレント中佐です。
    演奏団体は近年ナクソスでスーザ吹奏楽作品全集の初期のアルバムに参加していた事で知られていますが、本CDの企画者及びレコーディングエンジニアは全く同じで、豊かな残響と優秀な録音が特徴です。
    本CDは砲兵隊の軍楽隊ですが、海や旅をテーマにした曲が多いのですが、これは録音当時トラファルガー海戦から200年を記念する年であったためそれらの関連曲を中心に選曲されたとの事です。
    指揮のトレント中佐は1966年に砲兵隊軍楽隊のコルネット奏者としで軍楽隊生活をスタートさせ、1981年に指揮者に転向し、イギリス陸軍副総監部軍楽隊、イギリス近衛騎兵ライフ・ガーズ軍楽隊の音楽監督等を歴任した後、2003年に古巣のこの軍楽隊の音楽監督になり2005年10月に退官しました。
    本CDは2005年6月の録音で恐らく最後の録音でしょう。
    上記の通り録音自体優秀なのですが演奏も吹奏楽らしいダイナミックさを持っており、スパークのオリエンタル急行や、アンセルの帆船らは表現力も見事で、そしてツェーレのトラファルガーを初めとした行進曲はさすが軍楽隊というべき堂々とした名演です。
    行進曲ファン、吹奏楽ファンはもちろん、イギリス音楽ファン、選曲に少しでも興味を持った人はお勧めのアルバムです。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2023/03/19

    ナクソスが昨年度からブリティッシュ・ライト・ミュージックシリーズというのを発売しているが、元々は姉妹レーベルマルコポーロで人気だった企画をナクソスに移行したもので、近年入手が難しかっただけに有難い復刻である。
    今回リリースされたのは2023年に没後20年になる、作曲家ロン・グッドウィンが、ニュージーランド交響楽団を振って録音した自作自演集である。
    グッドウィンは作曲家の他にも指揮者としても活躍しており、EMI系列などに録音を残していますが、他人の作品の他に自作曲の録音も多く、これもそんな一枚です。
    作曲家としては映画音楽の分野で知られており、特に冒頭の『633爆撃隊』に代表される戦争映画が有名な他、『野獣の咆哮』の様なテレビドラマの音楽等、放送音楽の他やイージーリスニング風の軽い作品、タイトルにもなった『ドレイク400組曲』の様な演奏会用作品まで様々な作品を作曲、本CDはそれらの分野の有名なものを集めた内容となっています。
    演奏は作曲者によるタクトという事や、ニュージーランド交響楽団の高い技術もあって、優れた解釈の演奏。
    特にオーケストラサウンドを活かした作品(633爆撃隊や野獣の咆哮等)は、なかなかのものです。
    1993年録音で、ナクソスではまぁまぁ古い録音ですが、音は良好です。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2023/03/18

    モートン・グールド指揮、ロンドン交響楽団が録音した、映画音楽集です。
    いずれもオーケストラ・サウンドが映える名作ばかりを集めたもの。
    スターウォーズやシーホークなどの定番に加えて、美女ありき!や情熱の友などやや珍しい作品も。
    グールドの自作、ウィンドジャマーも収録しています。
    クラシック系の作曲家から映画音楽系の作曲家まで主にハリウッド全盛期の1930年代から1950年代の作品を収録しています。
    指揮のモートン・グールドは軽音楽の分野で活躍していた事で有名ですが、クラシック音楽を書いたり、映画音楽を書いたりして幅広く活躍していましたので、そんなグールドの演奏が素晴らしい演奏になるのは容易に想像がつきます。
    実際ここでの演奏はどれもが素晴らしく、ダイナミックな演奏はツボを心得たもの。
    シーホークやスターウォーズなど金管セクションの輝かしさや、49度線の弦楽セクションの美しさは見事で名演です。
    録音年は1978年で、当時のロンドン交響楽団の首席指揮者はアンドレ・プレヴィン、前年にはスターウォーズのサントラ演奏を担当する等映画音楽の演奏がより身近な頃ならではの演奏と言えるかもしれない。
    録音年代の割に音は良い。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/17

    オランダの老舗楽譜出版社モレナールから近年名前をよく見かけるヘルト・スハレイバースは、フサやロースト、スパークに学んだオランダの作曲家です。
    自作の作品も出版されていますが、クラシックの編曲物が大半で、このCDもスハレイバース編曲によるクラシック作品を集めた内容になります。
    選曲面ではブルックナーの3つの管弦楽小品と行進曲が珍しい。
    ブルックナーの初期作品で原曲のオケ版の録音も稀な作品です。
    演奏はポルトガル陸軍軍楽隊、指揮はアルトゥール・カルドソ大尉です。
    モレナールでこの軍楽隊は72巻、84巻に続く登場です。
    モレナールのCDで、特定の作曲家の作品集は既存の音源を集めた編集盤が多いですが、これは新規録音。
    ポルトガル陸軍軍楽隊は解説のメンバー表を見ると日本のバンドとそう変わりはない編成ですが、チェロが入っていたり低音域の楽器が充実していたりと、なかなかの大編成バンドで、そのためサウンドは大変充実しています。
    演奏もラテン的な明るさをもっていて特別な名演はないですが、充実した演奏が聴けます。
    録音はポルトガルの吹奏楽系レーベル、アファナウディオが担当しています。
    吹奏楽のCDでは優秀な録音で各パートがバランスよく録られています。
    尚、録音年や録音場所は記載がないため不明です。

    収録曲は以下の通り

    1.パルジファル (リヒャルト・ワーグナー)
    2.交響曲第3番『オルガン付き』から終楽章 (カミーユ・サン=サーンス)
    3.エニグマ変奏曲 (エドワード・エルガー)
    4.3つの管弦楽小品と行進曲ニ短調 (アントン・ブルックナー)
    5.歌劇『ムラーダ』より貴族たちの行進 (ニコライ・リムスキー=コルサコフ)
    6.ベンヴェヌート・チェッリーニ (エクトル・ベルリオーズ)

    全曲ヘルト・スハレイバース編曲

    演奏 ポルトガル陸軍軍楽隊
    指揮 アルトゥール・カルドソ大尉

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2023/03/16

    このCDはエルガーのオーケストラ作品を集めたもので、『威風堂々』『自作主題による変奏曲(エニグマ変奏曲)』を収録したもの。
    アンドルー・デイヴィス指揮、フィルハーモニア管弦楽団による演奏で1981年に収録されたものだ。
    アンドルー・デイヴィスはイギリス音楽、特にエルガーの録音は非常に多く、大手レーベルからマイナーなレーベルまで様々な所に録音、CD化されている。
    本CDは1981年にソニーに録音されたもので、トロント交響楽団音楽監督時代に、イギリスの名門オケを振ったもの。
    本CDの聴きどころは威風堂々だろう。
    完成度の高さは現在の最も新しいBBCフィルとの録音には負けるが、勢いの良さならこちらの方が上。
    ダイナミックな1番や、躍動感に富む速いテンポの2番も良いし、3番もなかなか。
    デジタル初期の録音のため、録音に難があって、1番のオルガンがあまり聴こえないなど惜しい点があるのは残念。
    エニグマも悪くはないが、これと言ったところもない、良くも悪くもイギリス的な演奏。
    基本的に威風堂々が好きな人以外はあまりお勧めはしない。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 496 - 510 of 4924 items