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Review List of ShinT 

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  • 2 people agree with this review
     2025/02/02

    引越しの際にアナログ盤を手放してしまい、その後CDを購入したのですが、初めてカラヤンとベルリンフィルの録音を聴いた時のような感激が得られずがっかりしていましたので、このシングルレイヤーSACDが出て大喜びで購入。この名演の名録音の復活大歓迎です。

    ただ、ライナーノートを書かれた方がオネゲル作品を十分理解しておられず、第二番の第三楽章の最後に弦のユニゾンに重ねてトランペットソロが吹かれるのを「カラヤンの演出」と捉えておられたのにはびっくり。これでは貴重な復刻盤が台無しです。解説者の方には古いモノラルのミュンシュ盤のトチ狂ったようなトランペットでもお聴きになることをお勧めします。それに比べれば、カラヤンは見事に弦合奏に溶け込むように吹かせて、一つの見識を示しているのですから。

    本当は満点としたいところ、不勉強な解説に星を一つ減らさせてもらいました。

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     2024/11/21

    FMで聴いてひっくり返りそうになり、ドイツ盤のCD を買い、さらにEU盤のCDも買い、ハイレゾ音源も持っていますが、1979年のFM放送に匹敵するものに出会えず、ようやくシングルレイヤー盤で打ち止めとなりました。

    ニューヨークフィルと最初に録れたアナログ盤とシングルレイヤー盤、カラヤンがセッション録音したアナログ盤、ライブ録音のCD等々を聴いて「あの時」の真実を未だ追っております。

    オケが言うことを聞かなかった云々や、それ故の演奏の傷に言及される方多いですが、あの晩のステージにいたエキストラの打楽器奏者の証言を読むと少し考えが変わると思います。

    曰く、トロンボーンセクションのすぐ後ろの席にいた聴衆のひとりが突然の発作で倒れ、慌てて介護にあたったためにそっくりトロンボーンが落ちてしまったとか、曰く、団員は皆バーンスタインが気に入っていて、楽屋にはサインを求める団員の列が出来た、等々。

    1st Vn が棒について来てないとか、コンマスが違うテンポで弾いてるじゃないかとか、音だけ聴くとそれはそうなんですが、実際のところ御大がどんな棒振っていてオケ側はどう反応していたのか、その場に居合わせないと、あるいは居合わせても弾く側にいないとわからない事だらけでしょう。

    故に、この録音はとことんオリジナルマスターに近いものを虚心に受け止めて、どの録音が良いとかの床屋政談的評価を軽々にするのはやめて、一期一会のその晩の演奏に想いを馳せるしかないと思うのですが、いかが?

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     2024/05/02

    1973年の来日公演でメインプロのチャイコフスキーの4番とほぼ同じ人数の弦楽器で演奏されたにもかかわらず透明感に溢れた繊細かつ絶妙な41番をNHKホールで聴いた人間としては、それとイメージが重なるEMI録音のLPで聴かれる至極真っ当に曲に取り組んだ演奏に惹かれます。グラモフォン録音のSACDはもう少し踏み込んだリアルな響きですが基本的なアプローチはEMI録音と変わらず、現代のフルオケの機能美と色付けのないカラヤンのアプローチの見事な融合を聴くことが出来ます。カラヤンの演奏をことさら美しく磨いた人工美の極致のように取り上げる批評は全く木を見て森を見ずと言わざるを得ず、固定観念に囚われたステレオタイプの受け売りと言わざるを得ません。

    百歩譲って、最後の三曲、とりわけ41番はモーツァルトが晩年に到達した音楽の実像を伝えてくれる絶美の演奏だと思います。

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