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3 people agree with this review 2020/09/03
多くの皆さんの意見と異なっていますが、多くのテンシュテットの演奏を聴いていて、この「英雄」の演奏は、忘れてはならない、貴重なものだと思います。確かに第1楽章の始まり部分の、ぎこちなさは不安感を充分煽るものですが、曲が進むにつれて、緊迫の度合いを強めていき、他の指揮者では、堀出せなかった、ウィーンフィルの底力に近いものを我々に提示してくれていると、私は感じます。最近、ウィーンフィルを指揮する指揮者の中には、オーケストラの能力に寄り掛かり、ほとんど能力を感じない人もいるのが残念でなりません。そもそも、代理で呼ばれた、テンシュテットがウィーンフィルに二度と呼んでもらえなかったことは、仕方がないことかもしれません。しかし、ここで聴かれる英雄の演奏は、お互いの真剣勝負の結果であり、オーケストラ演奏でなければ、経験でない種類の、高い次元の貴重な記録だと思います。この演奏を聴いた後では、他の演奏が生温く感じるのは、私だけでしょうか?
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0 people agree with this review 2020/09/03
フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの日本初発売のアルバムで、当時、LPレコードで聴いていたものをCDで聴けて、とても懐かしく、嬉しい気分になりました。この中では、彼らの初来日コンサートで演奏された、ブリテンのファンファーレは、この種類の曲の中では、一度聴いたらば、忘れられない程、素晴らしい曲です。3本のトランペットが異なるメロディーをそれぞれ吹いた後、3本が一緒になっていく、いま流行りの言葉、「協調」を感じさせる、才気溢れるものです。また、アーサー・ブリスのファンファーレは、どうしても自分達で演奏したくて、自らアレンジして、高校の文化祭のオープニングで演奏した、懐かしい曲です。演奏は、それぞれのプレーヤーの個性を尊重した、いろいろな編成のアンサンブルを聴かせてくれ、金管楽器を吹く人達にとって、必聴のアルバムだと思います。このような演奏を参考にして、自らのアンサンブルを磨いていくことが、この国の多くの管楽器奏者の人達にとって、最も重要な姿勢だと感じています。
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2 people agree with this review 2020/09/03
オーケストラの音楽が如何に良いかを多くの人達に実感させてくれる素晴らしいディスクです。特に、ブルーレイで見る画像は、とても美しく大画面のディスプレイでも思わず見入ってしまいました。さて、演奏ですが、全体的に抑えめのテンポで、ウィーンフィルの音の美しさを引き立たせており、特に、ホルンと弦楽器群の音は、他のオーケストラでは、絶対真似のできない、素晴らしいものです。ジョンウィリアムズの指揮は、確かに隙が多く、残念な感じもありますが、何と言っても自らが造った名作を慈しみながら、演奏している様は、我々がとても批判できるものではありません。また、ムターのヴァイオリンも後にいく程、素晴らしい冴えを見せていくのも興味深いです。何れにしても、コロナ禍直前に、このコンサートが開けたことに感謝するしかありません。是非、ブルーレイで見て、聴いてください。なお、余談ですが、このウィーンフィルの使用している、いくつかの特有な楽器は、とある日本のメーカーが多くの苦難を通して、彼らの強い要望を受けて蘇らせてものであることを、最近、ある書籍で読みました。これらの演奏を聴いて、より一層誇らしく感じました。
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