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Review List of ぬぬぬ 

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     2025/06/12

    郁代さんの20番は、彼女がまだ二十代の時に生で聴いたことがあるが、それと比べておっとりして雑味が無い。バックがある意味モーツアルトにしては腰を落ち着けた重みを感じるからそうなっているのかも。素晴らしいが、気楽ではなく構えて聞くことを強いられる感じ。一番の衝撃は、井上道義氏の引退を知らなかったこと。いつも若々しく見えたが、考えて見ると結構な御年か。

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     2025/05/09

    2024年秋に発見されたワルツ、いわゆる「Chopin2024」は、発見者が紙の質・筆跡等と正当性を主張するのだが、こちらから見ていると、前奏からの繰り返しで終わり・発見者が強調するfffの表記・そして発見場所が欧州でなくアメリカなど、現在 Charles Mayer ”Le regret” op.332の短縮版?と言われる憂鬱なワルツ 嬰ヘ短調 以上に首をひねってはしまうのだが、とにかく昨冬騒動となり、いきなりラン・ランがDGからMP3ダウンロード一曲売りで商売したのでエグいなぁと思ったものだった。本盤も過去のハフの20曲ワルツ+ノクターンOp.9-2の後にただ一曲入れただけで、ジャケットも同じでエグいなぁという感はある。(ただ、以前の盤と違うのはハフ氏の名前の表記にSirが入ったことか。)
    ただ、憂鬱なワルツが1993年にステルチンスキーのCDで仏ハルモニアムンディから初出した時は楽譜を探すのに非常に苦労したのだが、「Chopin2024」に関しては、ネットのIMSLPからいきなりフリーの楽譜が簡単にダウンロード出来てしまったため、ユーチューブ上ではラン・ラン氏からアマのユーチューバーまで演奏が乱立している。ただ、ハフ氏の演奏はこれらよりもまとまりと音質の点で一枚は上の気はする。
    さて、ハフ氏のCD旧譜は既に所有している小生だが、イマイチ印象には残ってなかったので、なぜかと思って全編聴き返して見た。そうすると、よく聴くと細かい所をいろいろ工夫しているのだが、フレージングの物腰が柔らかく、すっと入って快適にすっと抜けていく感じ。当時癖の多い他の演奏者のワルツを種々聞いていたこともあって残らなかったのかも知れない。
    ハフ氏の旧譜を持ってない方にはお薦めだが、持っていると、一曲だけで昔盤を買った時より高価な値段はちょっともったいない感じ。曲を知るだけなら、楽譜はショパンのワルツの中でも難易でない方と思われるので、楽譜を落として自力がいいのかも知れない。こちらとしては、ハフ氏の演奏を再発見したのはかなりの収穫だったと思うのだが。

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     2025/02/13

    フィオレンティーノの箱はPIANO CLASSICS他からいろいろ出ていたが、音質はともかく内容的には巨匠的でバリバリ弾くだけでなく硬軟取り混ぜて、1枚1枚傾聴に値する。最近の箱物の中では珍しく未聴もなくクリア。過去のPIANO CLASSICSの箱とは、ショパンのワルツとシューマンの謝肉祭はかぶるが、こちらの方が断然上と思う。音は割れ気味であまり綺麗ではないが、まあそれなり。ステレオと書いてないものでも、疑似ステレオのような感じの音になっている。最後さぜガーシュインを取り上げたのかだけはよくわからないが。音以外の欠点と言うとお値段が結構お高いことだけか。オリジャケで後は曲名とトラックだけ。時間とデータは解説書の仕様だが、オリジャケ印刷は安っぽくなく仕上がっている。

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     2025/02/13

    フィールドの夜想曲のまとまったものとしては、ポブウォツカやオコーナーの落ち着いた演奏があるが、それらと比べてテンポはそれ程速くないのにノリノリの演奏で聴いていて圧倒的に気持ちいい。装丁は加味ケース、英文解説に翻訳付きだが、国内版らしく?ビニール袋入り。付属のDVDも素晴らしい選曲だが、第2番の冒頭のスマホゲームをロードするような効果音だけは止めて欲しかった感じがする。ポブウォツカ女史がアンコール等でよく弾いていた4番や、ショパンの作品9−2の元ネタのように言われる8番の映像も見たかった気はするが、冒頭の1番の映像は完全にメルヘンか。もっとも、この1番以外の映像は、現在チューブのDG公式でタダで見ることが出来てしまうと言われればそれまでだが。

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     2025/01/28

    昔家にLPモノラルレコードがあってすり切れる程聞いた、エゴン・ペトリのベートーヴェン三大ソナタを聞きたいが故に、一枚のために21枚組を買ってしまった。ジャケットデザインは昔そのもの。そして、悲愴の冒頭を聞いた瞬間、辛口厳格なあの演奏だと明確に判明しうれしかったが、音は昔の記憶より相当いい。おまけに残り二曲はなぜかステレオ。他の盤も予想より音の状態が良く感じるものが多い。ただ、初聴きのファナルディのウィーンの夜会など、演奏は素晴らしいものの、収録時間の制約のせいか、繰り返し全カットで何か抜けた感じになっている。
    全体的に収録曲は結構渋いものが多く、結構未聴が出てしまいそうな気がする。

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     2025/01/21

    全集と言ってもエキエル版準拠で、ヘンレ版54(55),57番欠落の55曲版。いわゆるOp.68-4は従来版とエキエル補完版の二種入れているので全56曲。丹念な演奏だが、ヘッセ=ブコウスカ女史師事のせいかどうか知らないが、何となく似ている感じの力作。ブコウスカ女史の演奏をスピードを落としておっとりさせた雰囲気だが、カツンと芯を感じるのはそのまんま。録音は音像近めで、強い所は多少にじんだ感じもするのだが、何の楽器を使っているんだろうか。ちなみに、ブコウスカ女史の49曲選集は、HMVさんやタワーが扱っていたものではないが、優れていると思われるので、どこかで出してくれないかな。

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     2024/11/10

    マルテンポは実はショパンのワルツ第20番「メランコリックなワルツ」の原曲かと言われる、Charles Mayer ”Le regret” Valse-Etude mélancolique op.332 をユーチューブで弾いているのを聞いて知っていた名前だが、その他アルカンとかリャプノフとか…そんなものばかり弾くバリバリの技巧派というイメージだったので、何でショパンでもよりによってノクターン?という気がしてついつい買ってしまった。聞くと大体予想通り、遅めのテンポにダイナミズムがあって旋律線はちょっとエグい演奏だった。ノクターンをノクターンとして聴きたい方にはお勧めはしないが、面白いアプローチの演奏なので、ノクターン集をいろいろ持っている方には一聴の価値ありかと。表装はデジパックに別冊16ページ英文解説書付き。ヴィンテージのスタインウェイを使用していて、確かにその音は感じるが、デミジェンコがピリオド楽器を弾いている時のように強いタッチでぶっ叩いている感じなので、情緒はいま一つかも。これを買わなくても前述のチャールズ・メイヤーはチューブで無料で聴けるので、一度聴いてみて欲しい所。

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     2024/08/03

    イヴ・アンリが、マズルカ集のいつもの響くプレイエルと、近代のベヒシュタインを弾き分けた演奏。ピリオド・現代弾き分けという同様の趣旨だった仲道郁代の演奏とは逆に、ピリオドの方が時間を要しているが、主因は作品18と作品34-2で、どっしり重心の低い演奏になっている。ベヒシュタインはヴィンテージでなく2020年製でそこまで渋い音ではないが肉厚の気持ちいい音である。ジャケはデジパックだが、CDを取ると弾いている楽器の写真が出て来る仕様。あとアンリ自身が詳細な楽曲解説を執筆した豪華36ページブックレットと言いたい所だが、英語皆無のオールフランス語で読めない。

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     2024/05/21

    ルービンシュタインは、たしかこの年来日するはずだったが、帯状疱疹で来日中止。その後眼疾ですぐ引退となり日本の地を踏まずに終わってしまった。後のホロヴィッツの五万円コンサート以上に行きたかったのだが、そんな思い入れを持って聴く。録音はショパンについては残響より指向性重視の昔のロンドン(デッカ)みたいな録音。後は残響感は増すがピアノが真ん中に沈み込む感じ。同じ日の録音なのに…とも思うが、多少粉っぽい感じもあるものの、音の肉厚感は感じられ、この時期としてはまずまず。オーマンディーとのショパン、バレンボイムのベートーヴェン以上に気力を感じながらも、非常に丁寧に弾いている感がある。ちょっとピンと座り直して聴かなければという感じの演奏である。拍手をはしょれば一枚で収まりそうだが、各曲一分ずつ入ってフェードアウトなので二枚組。二枚にするならもうちょっと最後まで入れてくれてもという感じはある。装丁はちょっとがさばるが、写真満載72ページ豪華ブックレット付。

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     2023/06/27

    デッカのデイソンの選集が出た時、何でこれが出ないのかなと思っていたら、遂に出るのか。今は無き秋葉原の石丸電器で輸入物を買い、そのころプロ野球ヤクルトにスコットという外国人選手が入ったよなぁと思いだす。多分70年代〜80年代は、これとノンサッチのリフキンが圧倒的代表盤で、その他レヴァインやラベック姉妹など有名どころも単発でバンバン出していたのに、最近ははやらなくなったのかほぼ見かけなくなったジョプリンの盤だけに貴重か。LP5枚と言っても最後が即興で実質4枚半なので、CDにすると三枚に収まってしまうのだろうが、即興も含めて詰め込んでしまったようで、オリジナルの曲順がグチャグチャになっているのが残念ではある。ただマスタリングは多少何でも目をつぶるので、とにかく無事に出て欲しい。

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     2022/09/23

    デュトワとのプロコP協3番に、シューマンのトッカータ・幻想曲・ソナタ2、バッハのイギリス組曲2、ラヴェル水の戯れ、リスト葬送曲、そしてショパンはよくありの舟歌・スケルツォ2・3、マズルカ40番に、マズルカ15・23・29のラインナップ。たしか昭和末期ANFという所からライヴクラシックシリーズというCDが出て、KIOSKのワゴンで怪しげな海賊盤と並んで売っていたことがある。その中にアルゲリッチのマズルカ23番というのがあって、JASRACのシールはつくものの、これ本物かと疑って聞いていたのだが、こうして出るとマジだった。ソロは放送録音で音も良好だが、致命的なのはウザい男性アナウンサーのアナウンスが入っていて、彼女の演奏の冒頭に完全にかかってしまっている点。アナウンサーの声がピアノ以上に生々しいのも腹立たしい。これさえなければ、演奏・録音・希少性(初出らしい)とも星五つ以上なのだが。買う方はこの点を了承して買って欲しい。

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     2022/09/22

    東京ライヴは歳はバレるが幼少時生で聞いていたので、大変懐かしく感じた。厳密にはこの数日前に札幌で聞いて、その後これがNHKで流れていた時、札幌では弾いてなかったショパンのマズルカをアンコール二曲目で弾いていたので、「アルゲリッチのケチ」と思ったものであった。ショパン前奏曲はレコードがあったから別にいいのだが、ベートーヴェンとバルトークは類似する演奏は全くないアルゲリッチ独特のものであった。過去海賊盤は出ていたが、このようにHMVでも堂々と売れる形で出たのは非常に喜ばしい。録音も高域は出ていなく、前奏曲冒頭に大々的ドロップアウトがあったりするが、一応ステレオで概ね音も悪くない。併録のシューマンもコルド・ワルシャワフィルほどの精度は無いが、ノイマンの堅固でさっぱりした伴奏に乗って悪くない。ステレオだがこれだけは拍手無し。デュトワとのチャイコはモノで音が冴えない上に、スタジオ録音の立派なものがあるため、これはあっても無くてもいい感じ。東京リサイタルだけで二枚分の金の価値はありそう。

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     2022/08/30

    断片、過半数補完を除くすべてを収録。2番にはティリモ補完と書いてあるが、11番も基本的には友社のウィーン原典版のティリモ補完、ただし一楽章にティリモが付け足した下世話なコーダはばっさりカット。さすか常識人。基本的には標準的でケンプっぽいが、すべて平安のケンプより推進力と底力があり素晴らしい。有名曲19番は先日あの小林愛実さんの結構素晴らしいライヴをYoutubeで見たが、それよりも完全に根性が入っている感の演奏。シューベルトソナタまとめては初めての方には、ある意味ブレンデルやシフより安心して勧められる。以前の箱を持ってる人でも絶対買いかも。
    (追伸)愛実さんの演奏は、今ならChopin institute発信で聞けます。

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     2022/06/08

    内容を見た瞬間、1970年代後半LP5枚組で出ていたRCAのディック・ハイマン盤にはあった「School of Ragtime」がない。そして、装丁はチープなデジパックで解説書は曲と時間の他は4ページのありきたりな解説で、演奏者も何者かわからない内容。本来はジャケットに掲載の情緒ある楽譜の表紙が各曲にあるはずで、この写真と各曲の解説のブックレットをつけてくれれば、レギュラー値段でも五つ星以上なのだが…。とは言え、デイソン独自の装飾はかなり入っているもののハイマン,リフキン等先輩ほどノリは良くなく、連続して聴くと同工異曲感も濃いが、誠実な演奏で、ストップタイムラグ等足のタップ音もきちんと入り込んでおり、この手の盤が軒並み廃盤の現在では貴重な存在。ジョプリンオタクには不満が残るが、エンタテイナーくらいしか知らないが他のジョプリンの曲を聴きたいという方にはお薦め。

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     2022/01/07

    今回のショパンコンクールは反田さんや愛実さんをはじめ他の参加者も、以前のコンクール参加者より取りこぼしが少なく感じていたが、その中でも抜群の安定感。選曲にも遊び心もあり素晴らしい。楽器の選択も芸風に合っているかも。ただ、過去仙台のコンクール他結構負けていたようなので、ショパンに特化してしまっているのかも知れない。今後の進化は期待半分不安半分だが、前のコンクールの悪しき先輩のごとく堕落せぬよう伸びていってほしいものだ。

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