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Review List of レインボー 

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     2020/04/15

    ジョン・ウィリアムズの担当した映画音楽から有名な代表曲を新録したアルバム。
    演奏はギャヴィン・グリーナウェイ指揮、ロンドン交響楽団。
    ロンドン交響楽団はジョン・ウィリアムズと縁が深く、スターウォーズ、インディージョーンズ、スーパーマンの3つの作品でサントラの演奏をしています。
    さすがに縁のある団体だけあり、演奏は確かな物があります。
    指揮者は作曲者自身ではない物の、同じく映画音楽の作曲家として活躍する、グリーナウェイの指揮だけあり聴かせて所はしっかりと聴かせてくれます。
    またこのオケらしいキラキラしたサウンドも健在ではありますが、奏者が上手くなった分、ソフトでマイルドな響きで、昔のように荒々しさもありながらキレの良い演奏を期待するとちょっと残念に感じる部分もあります。
    録音は2017年、音質良好。
    ケースはデジパック仕様になっています。

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     2020/04/14

    CDショップはもとより、本屋やスーパーのワゴンでも売られていたロイヤル・フィルハーモニック・コレクションシリーズ。
    廉価盤ながらイギリスの名門、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を起用し、高い水準で有名でしたが、これはヨハン・シュトラウスファミリーの作品を集めた内容です。
    選曲としては至って無難な有名曲ばかりを集めた内容となっています。
    指揮者は日本での発売元が訳したと思われるピーター・ガスという人物ですが、これはペーター・グードの事の様です。
    グードはシュトラウスのスペシャリストとして録音が多数ありますが中編成規模の団体を振っている事が多く、ロイヤル・フィルハーモニーのような大人数の団体は珍しいと思います。
    このオケのもつまろやかなサウンドと、ウィーン流が合わさったような好演奏です。
    日本語解説も最低限ありますし、録音もよく入門盤にも良いでしょう。

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     2020/04/13

    神秘の世界エルハザードというアニメの音楽を、演奏会用に交響組曲として編み直したアルバム。
    生憎アニメは未視聴であるが、調べるとTV版と、OVA版があるらしくこの交響組曲はOVA版の音楽を元にしているとの事。
    今では考えられない事だが、1990年代半ばぐらいまでは人気のアニメ、ゲーム音楽がこの様に交響組曲化される事はよくあった。
    曲は映像音楽らしく、耳障りの良いメロディが続き、オリエンタル調のメロディも出てくる壮大な作品。
    演奏は、スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団、指揮は林千尋。
    実はジャケ買いならぬ、オケ買いで買ったアルバムなのだが、これが中々良い演奏だった。
    作品感を表現するようなダイナミックな音楽作りと、確かなテクニックで、当たり外れの多いスロヴァキアのオケの演奏では上質な演奏だと思います。
    因みにスロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団とCDでは記載されていますが、同名のコシツェのオケではなく、ライナーの作曲者の項にブラチスラヴァのフィルハーモニー・ホールでの録音とありますので、首都ブラチスラヴァを本拠地に活動する、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の可能性が高いです。
    録音エンジニアにはナクソスのアルバムで多数の録音を担当した、オットー・ノップ氏の名前があり、他にもナクソスのスロヴァキア録音で名前を見る方がチラホラと、クラシックアルバムさながらの充実したスタッフ陣により製作されており、録音もしっかりとしています。

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     2020/04/09

    ヴァーノン・ハンドリー指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるワーグナーのオーケストラ作品集です。
    315円CDとして知られたロイヤル・フィルハーモニック・コレクションのシリーズの一枚で、元はRPOの自主盤が原盤だとか。
    このシリーズではハンドリー、他に惑星を振ってるのですが豪快な演奏で、このワーグナーもロイヤル・フィルのまろやかなサウンドと鳴りの良い豪快な演奏でなかなか良い、録音もステレオで良好、何よりこの値段なら十分満足出来るでしょう。

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     2020/04/08

    ビクターから発売されたアルバムで、いくつかの音源を集めて編集された内容です。
    同時に同じタイトルの1巻が出ており、それはワルツなどの舞踏曲が中心でしたが、この2巻はオペラの序曲や長めの独立した管弦楽曲が中心です。
    演奏家は日本の指揮者オケと海外指揮者と、海外オケが登場します。
    メーカーは朝比奈隆指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏を推しているのか、他の演奏者に比べて、一段と大きな文字とトップにクレジットされていますが、この演奏は論外。
    1980年に録音された管弦楽曲集からの抜粋ですが、リズム感が悪く、特にリズムが大事なオッフェンバックは凡演以下となっている。
    一方その他の演奏はどれも味があり、セルジュ・ボド指揮、読売日本交響楽団のカルメンは速めのテンポで小気味良いし、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、ソヴィエト国立交響楽団のウィリアムテルは、このコンビらしい暴れぷりが魅力、セルジュ・コミッショーナ指揮、ヒューストン交響楽団はハチャトゥリアンはイマイチだが、ワーグナーはアメリカの地方オケらしい演奏、ヴァーツラフ・スメターツェク指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団による演奏は、スタンダードな演奏だが快速なリストが良い。
    録音はデジタル、アナログ両方だが、どちらも聴けるだろう。

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     2020/04/07

    映画音楽の再演奏に定評あるオーケストラ、シティ・オブ・プラハ・フィルハーモニック(プラハ市フィルハーモニー管弦楽団)による演奏のアルバムで、ハリーポッターのスコアを再演奏した物です。
    指揮はニック・レイン、ジェームス・フィッツパトリックの2名だが個別の担当は書いていない。
    CDの音源の原盤はシルヴァ・スクリーンです。
    収録されているのは1〜3作目までを担当したジョン・ウィリアムズと、4作目を担当した、パトリック・ドイルの作品。
    尚、不死鳥の騎士以降を担当したフーパーのスコアは発売時まだ書かれていないので収録されていない。
    1〜4作目までの有名な曲が収録してあるが、ウィリアムズの代表作となったハリーポッターもヘドウィグ。のテーマ以外はあまり演奏されてないように思うし、サントラ以外でこのような企画が出るのは良い事だ。
    演奏はこの手の物を最も得意とする団体だけあって大変に上手、しっかりと聴かせどころは聴かせてくれる。
    録音も良好だし、サントラに拘らなければお勧めである。

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     2020/04/03

    1950年代頃にデッカに録音されたユーゴスラビアの作曲家の作品をCD復刻したアルバム。
    聴き慣れない作曲家の名前が並んでいるが、いずれも国民楽派と言って良い分かりやすい作風。
    1曲目は、フラン・ロートカのバレエ組曲『村の悪魔』で、作曲者、フラン・ロートカ指揮、ザグレブ国立歌劇場管弦楽団の演奏で収録。
    ロートカはチェコ出身のクロアチアの作曲家だそうで、ドヴォルザークの弟子なんだとか。
    この作品も師譲りの豊かなメロディが特徴。
    終曲などでは打楽器が暴れていて面白い。
    次に収録されたクレシミル・バラノヴィッチ『ジンジャー・ブレットハート組曲』はこちらもクレシミル・バラノヴィッチ指揮、ベオグラード・フィルハーモニー管弦楽団による自作自演。
    バラノヴィッチはCPOに録音された別の作品を聴いた事があるがこれも面白い曲で、ベオグラード・フィルも良く鳴っている。
    さすがに共産圏のオケと言った所だろうか。
    ヤナーチェクはユーゴスラビアの作曲家ではないが、何故か収録されており、『ラシュスコ舞曲』が収録。
    フランソワ・ユイブレシュト指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏。
    CD中唯一のの西側の演奏家による録音で、録音年も1970年と最も新しい。
    ユイブレシュトの演奏は、遅めのテンポで、ゆったりと曲自体に歌わせる演奏で、民族色を強く出したり、メリハリを付けたりする演奏が多いこの曲ではちょっと変わった演奏だが、これはこれで良い。
    ヨシプ・スラヴェンスキ『オリエンタル交響曲』はこのアルバムの目玉とも言うべき作品。
    これは交響曲というより、オラトリオと言ったほうがしっくりとくる形式で、打楽器と男性合唱から力強く始まり、途中題名通りのオリエンタルな中東風の旋律が出て来たりする。
    演奏は、ジヴォイン・ズドラフコヴィチ指揮、ベオグラード・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団。
    独唱陣は同時期にデッカに録音された、ベオグラード国立歌劇場管弦楽団とのロシアオペラを歌った人物と共通。
    オケはバラノヴィッチ程目立たず、伴奏と言った所だが、独唱陣が良く、おそらくほぼ唯一の録音なので、十分な演奏水準だと思う。
    再びヤナーチェクからは、『タラス・ブーリバ』を、ユイブレシュト&ロンドン・フィルのコンビで演奏している。
    中々雄大な演奏で、これはこの曲の隠れた名演だろう。
    録音はオリエンタル交響曲が高音だとキツイ所があったりするが、他の曲は録音年代を考えれば良いと言ってよく流石は、デッカの録音だ。

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     2020/04/02

    ナクソス活動初期に、ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団やスロヴァキア放送交響楽団などを振って、ナクソスのカタログのレパートリーを増やしたアレクサンダー・ラハバリは指揮活動の他に、作曲家としても活躍しているようで、かつてニュルンベルク交響楽団を指揮してイランの作曲家の作品を集めたアルバムにラハバリの作品がありましたが、ここに来て初めて作品集が出ました。
    収録されているのは交響詩と題された3作品。
    1曲目は1972年に書かれた作品で、実質ヴァイオリン協奏曲と言って問題ない充実したもの。
    2、3曲目はオーケストラのみによる作品で、一般的な交響詩と言えばこのスタイル。
    いずれの作品もイランの民族色を強くだした国民楽派に位置する聴きやすい作品で、この手のジャンルが好きな人におすすめ。
    演奏は第1番が、プラハ・メトロポリタン管弦楽団、第2、第3番がアンタルヤ国立交響楽団。
    ラハバリの演奏は癖の少ないオーソドックスな演奏とイメージがあるが、意外とこの盤では自作ということもあってか情熱的な部分もあって、中々良い。
    ヴァイオリニストのP.ラハバリもオケを上手く引っ張っている。
    録音はスタジオのプラハでの録音がやや遠く感じ、トルコでの録音がライブながら良いと思う。

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     2020/03/26

    毎年新年に開催される、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート。
    2015年は、2007年以来のズービン・メータが登場した。
    5回目となる今回はいつもは多くて一曲程のエドゥアルト ・シュトラウスの作品が3曲も取り上げられているのが特徴で、その他ヨハン1世の晩年の行進曲などマイナーな作品が多目の選曲となっています。
    一方でニューイヤー初登場曲は5曲とどちらかと言えば少なめ。
    録音時すでに80近くだったメータだが、音楽は生き生きとしている。
    一曲目のスッペは1989年にも録音されているが、それとほぼ変わらない演奏なのは凄いです。
    私が持ってるのは輸入盤ですが音質は問題ありません。

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     2020/03/25

    ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団によるヨハン・シュトラウス2世のワルツだ。
    オーマンディはミネアポリス交響楽団時代からJ.シュトラウスを取り上げたオーマンディは同世代の指揮者の中で特にこの作曲家を大量に残したのは20世紀の大指揮者の他にカラヤンぐらいである。
    ここではRCA復帰後に録音された音源から集めた内容となっています。
    フィラデルフィア・サウンドと称されたオーマンディ独自のサウンドに、時折聴こえてくるリズムはまさしくウィンナ・ワルツのリズムで、オーストリア二重帝国時代出身のオーマンディらしい演奏と言えます。
    録音は普通。

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     2020/03/24

    ナクソス・アメリカン・クラシックシリーズの一枚で、カーター・パンという作曲家のオーケストラ作品集。
    パンは1972年生まれ、CD発売時31歳という若手の作曲家で、現在はコロラド大学で教えているそうだ。
    日本ではどちらかと言えば吹奏楽の作曲家と認識されているようで、輸入盤も吹奏楽曲の録音は多いが管弦楽曲は今持ってこのアルバムのみだ。
    パンの音楽はバロックから現代まで様々な音楽が同居しており、時にはショスタコーヴィッチのパロディらしきメロディや、スペインの民族色が出てくるなど、現代の音楽の中では聴きやすい部類に入る。
    しかし、作品自体にこれがパン節だという強烈な個性は薄く、あまり記憶には残らない作品だと思う。
    演奏はホセ・セレブリエール指揮、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団、ピアノはバリー・スナイダー。
    予算の関係か、チェコのブルノのオケで録音されているが、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団やプラハ交響楽団などと並ぶ、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、セレブリエールの洗練された演奏と相まって悪くない。
    ピアノも問題なく、両者水準以上の演奏だが、そのおかげで作品の価値がよく出てしまっている。
    録音は1999年3月ブルノにて。

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     2020/03/17

    ヨハン・シュトラウス・ファミリーを中心にしたウィンナ・ミュージック集。
    1〜9曲目まではアルミン・ジョルダン指揮、バーゼル交響楽団、10 曲目がレイモンド・レッパード指揮、スコティッシュ室内管弦楽団である。
    ジョルダンとバーゼル響でウィンナ・ワルツとは中々マニアックな組み合わせだ。
    演奏は至って普通なストレートな演奏だが、レハールのワルツ『金と銀』は序奏部がカットされているのが惜しいが、甘美でメリハリの効いた演奏が素晴らしい。
    特に途中でグッとテンポを落としてゆっくりと歌うところなど中々。
    因みにジョルダンはEMIにスイス・ロマンド管弦楽団とも金と銀を吹き込んでいて、それもこの盤に負けず劣らずの名演奏。
    レッパードとスコティッシュ室内管の常動曲は、このコンビが録音した名曲アルバムのような1枚からの抜粋でタイトル通りの規則正しいテンポが特徴の演奏。
    録音はADDだが、聴く分には問題ない。

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     2020/03/15

    マルコポーロが出したヨーゼフ・シュトラウス管弦楽作品集も、この26巻で終わり。
    この巻は補完的な内容となっていて全曲知られていない作品が収録されています。
    演奏はクリスティアン・ポラック指揮、スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団。
    収録曲の中では、『音楽の国オーストリア』という作品が聴き物。
    これは名前の通りオーストリアの歌などをポプリにしたものだが、これを聴けばヨーゼフがただの舞踏作曲家ではなく、本格的なシンフォニックな作曲家であった事がよくわかる。
    演奏はいつもの国立フィルらしいというか、ニュートラルな演奏だが、作品を知る分には問題ないだろう。
    録音は1990年代のナクソスの標準的な音である。

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     2020/03/14

    2019年はオッフェンバックの生誕200年であったため、多数のアルバムが制作されたが、このCDはチェロ二重奏曲を収録した内容となっている。
    オッフェンバックのチェロ二重奏曲は作品49から作品54まであるが、このアルバムではその中から音楽的に充実した作品を選び抜いて選曲された物との事である。
    このチェロのための二重奏はオッフェンバックの作品の中でも初期の作品になるが、後年のオペレッタのアリアのような豊かな旋律美を持っていて中々素晴らしい作品だ。
    この盤のチェリストは2人とも初めて聴いたのだが作品53の2巻などは中々良かった。
    録音も問題なし。
    また輸入盤ながらチェリストへのインタビューが日本語で載っており、これには驚いた。

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     2020/03/13

    大町陽一郎指揮、九州交響楽団によるシュトラウス・ファミリーの音楽を集めたアルバムである。
    指揮者の大町氏はウィーンでスワロフスキーに学んだ事がありかつて、ソニーからウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団を振ってシュトラウスのアルバムも出した事のある人物で、日本人指揮者の中では1番ウィンナ・ミュージックに精通している人物と言えるだろう。
    オケもメジャーから外れた九州交響楽団という、地方のオケから、ウィーンのオケのような柔らかなサウンドを引き出していて良い。
    また、ラデッキー行進曲は原典版の楽譜を使っており、恐らく日本のオケでこの譜面を使った録音は初めてであろう。
    録音も水準に達した問題のない物。

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