Tchaikovsky Symphony No.6, Rachmaninov The Isle of the Dead : Toshiyuki Kamioka / New Japan Philharmonic (Hybrid)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 15/September/2018
『悲愴』の音盤では昨年、クルレンツィス指揮のものが話題を独占したが、個性的という点ではこの演奏もクルレンツィス盤にひけをとらない。2007年のヴッパータール響とのライヴに似た解釈もあるが、あらゆる点でさらに個性的だ。ただし、他の指揮者と違うことをやろうという表現意欲が聴衆の心を揺さぶる演奏に結びついたかというと、やや疑問。同じチャイコフスキーでもこの4ヶ月後、今年7月のリクエスト・コンサートで演奏した第5番の方が上であったように思う。テンポは概して速めだが、特にアダージョやアンダンテの部分(第1楽章序奏、第2主題、終楽章)が速く、その点ではクルレンツィス以上にHIP的だ。もっとも、速いといっても断じてそっけないわけではなく、速いテンポの中に情感を込めるという難しいことをやろうとしている。つややかに歌う第1楽章第2主題などはその見事な成功例。展開部前のバスクラリネットによるppppppがずいぶん強く、はっきり聴かせようとするのも、これまでのルーティンに対するアンチテーゼか。展開部はやや抑え目に始めて、再現部に入ってから大いに盛り上げるが、トロンボーンの強奏による大クライマックスでたいていの指揮者がリタルダンドするのに対し、上岡は逆に加速するのが面白い。第3楽章では大太鼓の強打でおどろおどろしさを演出するが、いつもの上岡ならアッチェレランドするはずの末尾はわずかに加速するのみ。その後、ほぼアタッカで終楽章に突入するのは実演通り。終楽章では第2主題急迫後の大きなパウゼとその後の表情が全く個性的。普通の指揮者なら、まさしく号泣するように弾かせる箇所なのだが。第1主題の再現ではホルンのゲシュトップ音が非常に強い(これはクルレンツィスも盛大にやっているが)。個性的な指揮にぴったり追随する新日フィルには相変わらず感心させられるが、さすがにこういう曲になるともう少し響きの洗練が欲しい。1 people agree with this review
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