リー・チャイルド

Books パーソナル 下 講談社文庫

パーソナル 下 講談社文庫

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    購入者  |  滋賀県  |  不明  |  29/January/2024

     家も車も持たず、放浪の旅を続ける元米軍警察捜査官ジャック・リーチャー。リー・チャイルド原作。小林宏明訳。わたしの失敗だ。彼女の手が無意識に動き、まるでよごれたセーターを手に巻きつけて、尖ったガラス片を握るようなしぐさをした。彼女は、体験したことを再体験していた。そして、それをおぞましく感じていた。目が閉じられ、胸がふくらんで、わっと泣きだした。緊張、ショック、恐怖、全部があふれ出た。彼女は顔を横にむけ、なにも言わなかったが、やがてうなずいた。熟慮して納得した結果か、あるいは悔やみながらの決心か、その中間か。見きわめることはできなかった。わたしたちの敵は大きかった。身体的にではない。思い出すかぎり、ちがった。しかし、相手はパワーをもっている点で大きかった。それに威信と影響力。とても勝ち目のない相手だった。とくに女性には。激しい川の流れに飛び込んで流れに身をまかし、ここぞと思うところでふたたび川から飛び出すようなものだった。その全部が、わたしの後頭部の原始の部分を刺激した。逃げろ、とその部分は叫んでいた。しかし、わたしは逃げなかった。逃げようがなかった。どうやったら彼らが自発的にあそこから出てくるか?それはだれもわからない。その記事には、少しまえの記事の訂正が載っていた。発砲は暴発事故だった、と。彼はそのとき、ヨーロッパで捕獲された見かけない武器を調べていた。

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