Sym, 6, : Karajan / Vpo
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karajan fan | 北海道 | 不明 | 16/October/2011
レビューアの評価が真っ二つに割れていのが面白い。 確かにこれまでのカラヤンの悲愴をイメージすると大きな期待はずれにあう。 熱いライブ感を再現したEMI盤。音響美を極限まで研き上げた76年DG盤。 どちらもカラヤンの悲愴の代名詞であり、これらの盤もご他聞にもれず賛否両論である。 つまり、カラヤンの悲愴自体がアンチの格好の標的にされていると言うことなのであろう。 さて、このレビュー欄はそのような議論をする場所ではないのでこのCDについての主観的感想を書きましょう。 まず、大前提としてカラヤンは自身の感情を直接ぶつけるような演奏はしないということ。 そして、彼自身がインタビューなどで何度も言っているように、演奏会ではオーケストラに最大の自由を与えるということ。 後者はセッション録音時の全てに当てはまるか?というとそれは違うであろうが、基本的にはオーケストラの自乗的な演奏を心がけていたと云うことだろう。 つまり、BPOとVPOの違いがすなわちこれまでのカラヤンの悲愴とこの悲愴の違いということである。この理屈は非常に単純なようだが、実は途方もなく深遠な問題である。 この悲愴は下のレビューにもあるように「耀かしい音」から「枯れた音」、とくに第3楽章はこれまでのような重厚な推進力は影を潜め、カラヤン特有のレガートも優美さを欠いた軽妙なマーチになっている。しかも、この時期のカラヤンの身体的な状況を考えると、老いてなおこのテンポ設定は早く、積極的で生きいきとしたと表現になている。 しかし、終楽章は一転してこれまでの彼の美意識からは大きくかけ離れた、これまでにない人間臭さに満ちたカンタービレになっている。 それは彼の音楽には一番不適当な「告白」という表現が用いられてもおかしくないような印象を受ける。 いわゆる一部の評論家たちが盛んに用いる「精神性に満ちた」という表現がこれなのかもしれない。 この時期、諸般の事情が無ければ多分ベルリンフィルと録音していたはずであるが、このVPOとの作業を通してきっとカラヤンは新しい悲愴感を得たはずである。 そしてこの演奏を経験した延長上に88年の来日演奏があるのだろう。3 people agree with this review
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 03/July/2011
所謂、演奏映えするチャイコフスキー「悲愴」交響曲をカラヤンは数多く録音しており日本のオーケストラNHKSOを振ったものもかつて出ていました。手元資料でその過去の録音歴をメモしておきましょう・・・1939年BPO@〜C計44’07、1948年VPO@18’46A8’55B8’08C9’54、1954年NHKSO@19’17A8’51B8’41C10’09、1955年PHO@18’54A8’14B9’02C9’24、1962年BPO@18’53A7’59B8’44C9’19 、1971年BPO@18’11A8’56B8’12C10’10、1976年BPO@18’22A9’01B8’24C9’50、1984年VPO@18’24A8’49B8’31C9’46、 1988年BPO@19’19A9’14B9’15C11’43(拍手入り)・・・といった具合であります。カラヤンの年齢とオーケストラとの組み合わせで演奏の雰囲気は夫々異なっている様で勿論私も全てを聴いたわけではありません。本盤はカラヤン76歳の時、1984年VPOを振ったもので全体としてやや早めで・・・それも前のめり気味である事とあっさり感が支配されている感じがしました。老成故なのかある意味何もかも経た大指揮者の結論めいたものを聴きとって良いのか単にコンディションとオーケストラの性格に因るものと解しておくのか微妙な処ですね。第1楽章での序盤管楽器の詰寄り具合は弱く余り芝居地味はしません。そして中盤アレグロ爆発への転換も底浅く他の指揮者で聴き慣れた嵐の怒涛も大人しく感じました。第2楽章はその大人しめのスタイルがツボにはまりメロディラインを弦は美しく描きます。第3楽章では所々レガートを噛まし厳しい箇所をマイルド化し、又前述の様に前倒し気味で進めマーチも従って「溜め」も余分には無くテンポも速いです・・・私には高音勝ちにも聴こえました。サラッーと開始された最終楽章はやはり綿々と愁嘆を展開するのではなく進めますが後半のあの抉る様なピークへの行程は充分迫力がありその息遣いが感じられました。ファースト・チョイスというわけには行きませんがカラヤン・ファンにはその演奏スタイルの一面を聴く意味で必聴盤なのではないでしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)0 people agree with this review
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hossy | 愛媛県 | 不明 | 29/January/2010
70年代のベルリン・フィルの何から何まで完璧な演奏より、むしろこのCDの方が人間味や深みや温かな響きに好感が持てます。聞かせどころではちゃんとオケをコントロールしているあたりはさすがです。ベルリン・フィル盤は何か早いテンポで駆け抜けて行くだけで迫力はありますが感動はあまり残らないような気がします。このCDには他にない新たな魅力があるし個人的には好きな演奏ですね。カラヤンの悲愴はすべて所有していますが、一番聴きたくなるCDです。4 people agree with this review
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