Gotterdammerung: Chereau Boulez / Bayreuther Festspielhaus M.jung Mazura
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蟹缶 | 東京都 | 不明 | 20/December/2011
シェロー演出は「ラインの黄金」が最もよく、次いでこの「神々のたそがれ」が出来がいいと思う。ブルジョワ社会のギービヒ家の退廃的な雰囲気はヴィスコンティ風。そこに神話の世界から鎧を着けたジークフリートが乱入する異物感は鮮やか。2幕の群集の扱いも上手い。ただ幕切れの部分は炎がしょぼいので民衆がのんびりキャンプファイアーを眺めている雰囲気。全くカタストロフィも感じさせず拍子抜け。 ユングは相変わらず冴えない声だが「たそがれ」ではかなり健闘している。2幕で家臣たちに詰め寄られ「誰か武器を持ってきて一緒に誓え!」と憤然と言い放つ処などは他のテノールより上手いとさえ感じる。他キャストは全体的に小粒。フランツ・マツーラは声はともかく演出家が強調されるせいもあるがじじむさい。ハーゲンがフリッツ・ヒューブナーの代わりにマッテイ・サルミネンだったらなお良かった。グィネス・ジョーンズが声も素晴らしく見た目も存在感で圧倒してる。長丁場でも一向に息切れしないパワフルな声なので自己犠牲でも安心して聴ける。ブーレーズの音楽作りはワーグナーにしてはあまりに精緻なので録音が良くないと良さが生きない。僕が買ったDVDはフィリップスの旧盤で音質が非常に悪かった。別途発売されているCDはDVDとは全く別次元の良好な音質なのでオケを中心に聴くならCDを買って音だけじっくり聴く方がいいかもしれない。3 people agree with this review
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