せごびあ  |  愛知県  |  不明  |  10/June/2018

ライブとのことであったが、拍手はもちろん咳払いひとつなく、同コンセプト盤の21/24番も同じで興ざめしました。また響きはこの23/27番のほうが浅いです。クーベリックにはもっと爆発してカーゾンを挑発して欲しかった気もしますが、まあカーゾンらしい甘くすばらしい演奏です。

 

京山菜  |  京王線  |  不明  |  13/November/2008

繊細。だが表現のレンジが大きい。モーツァルト演奏に必要不可欠なエコー効果が聞ける。これを実現できるスター指揮者は現在１人もいない。この音源の音状態が気になる厳しい人もいるようだが、そうなると現在のデジタル処理が入った音源なぞ、気になって聞くに堪えないはずだが。セルとブリデンの演奏が雑誌等では有名だが、セルはエコー効果をすっ飛ばすモダン演奏。ブリデンとカーゾンはコンセプトが食い違っており、あれは迷盤。カーゾンの持ち味、レンジの広さが生きていない。

 

音楽人  |  川崎市  |  不明  |  05/September/2008

23番・27番ともにピアノにフォーカスしており、柔らかく繊細な響きである。しかしながらオーケストラとの息は今一つである。クーベリックもやや控えめに収まりすぎている。カーゾンも決して好調とは言えず、27番であればセルやブリテンとの共演を推薦する。そもそも音源がラジオ放送用のスタジオライブの模様で23番の冒頭もマスターの歪みと思われる。オーケストラの音もうまくとらえられていない為上記の印象になったのかもしれない。このレーベルについては十分なチェックが必要か。

 

ﾁﾝﾁｬｵ  |  横浜市  |  不明  |  16/January/2007

２３番の出だし、オケの引きずるような音出しが気に入らないが、ソロとの絡みが次第に絶妙なモノとなっていく。第２楽章はコッテリ系の美しさ。クーベリックの主導かな、という気もする。デッカ盤（ウィーン・フィル）とどうしても比べてしまう。オケの差、と言ってしまえばそれまでだが、しかし、クーベリックとバイエルン放送響との１９８０年録音「ハフナー」交響曲の、フワッとした何とも優雅な味わいをここでも期待したのだが、叶わなかった。２７番は、オケの響きも好調だ。

 

ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  11/June/2005

２７番。あまりにも繊細な出だし。その優雅を極めるバックにカーゾンが触発され、ピアノにオーラが溢れ始める。それに触発されたオーケストラが曲を彫刻していく。クーベリックも静かに熱く燃えている。しかし決して急がない・・。とても言語化できるような美しさではない。ただじっと耳を傾けて、音と楽しむ。もう協奏曲とかピアノとかの概念は消えてしまい、時間と共に感覚の世界に静かに浸されていく。私のレビューでは１００分の１もその魅力を伝えられない３０分３７秒。素晴らしい記録だと思う。