La Forza del Destino : Kusej, Asher Fisch / Bavarian State Opera, J.Kaufmann, Harteros, Tezier, etc (2013 Stereo)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 16/April/2016
下手をすると支離滅裂になりかねないストーリーにちゃんと筋を通した非常にいい演出。現代への時代変更はそんなにめざましく成功したとは思わないが、教会関係者がカルトな秘密結社の面々に見えるのは、いかにもクシェイ演出らしい。カラトラーヴァ伯爵とグァルディーニ神父を同じ歌手に歌わせたのはウィーンのパウントニー演出も同じだが、この演出では父親の娘に対する近親相姦的な独占欲をはっきりと見せるので、神父は父親の生まれ変わりとしか思えない。『運命の力』という題名は、近代社会におけるそういう普遍的な状況に対する呼び名という解釈だ。父親の代行者であるドン・カルロをレオノーラの弟にしたこと、第1幕のカラトラーヴァ家にあった食卓のテーブル(序曲の間に夕食の様子を見せる)が常に同じ場所に置かれていること、さらにはカラトラーヴァ伯爵の遺体が第2幕第1場の間じゅう舞台上にあることなど、いずれも納得できる工夫だ。 ハルテロス/カウフマンの超強力コンビについては、もはや何も言うことはない。ドイツ人であっても全く違和感ないし、現在、望みうる最上のヴェルディ歌唱だ。テジエ、コワリョフと脇役陣も申し分ない。ただひとつ残念なのは、アッシャー・フィッシュの指揮。手堅い出来ではあるが、演出が精神分析的なものなだけに、さらに積極的な音楽への踏み込みが欲しかった。2 people agree with this review
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