Die Entfuhrung aus dem Serail : R.Jacobs / Akademie fur Alte Musik Berlin, R.Johannsen, J.Pregardien, etc (2014 Stereo)(2CD)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 13/December/2015
予想通りのすこぶるマニエリスティックな録音で、前作の『魔笛』と比べてもさらに奔放。普通の『後宮』が聴きたい人には薦めないが、面白いことこの上ない。まずセリフがかなり書き足されている。そしてヤーコプス先生の考証(これはかなりファンタジーだと思うが、だからこそ良いのだ)に従って、セリフ部分の伴奏に随所でフォルテピアノが加わってくるばかりでなく、そこには鍵盤楽器作品のみならず(もちろんかの「トルコ行進曲」も打楽器付きで出てくるが)『ツァイーデ』から『フリーメーソンのための葬送音楽』まで様々なモーツァルト作品が引用されている。音楽パートも非常に演劇性の強い作りで、コンスタンツェの大アリア「ありとあらゆる拷問が」の途中にセリムのセリフが挟まれたり、ペドリッロのロマンツェなどは「おい、もう時間がないぞ」というベルモンテのセリフが挟まれた後、終わりの部分は猛スピードで駆け出したりする。純粋に音楽だけが聴きたい人は怒り出しそうだが、これはこういう録音だと思ってもらうしかない。譜面通りの演奏では全くつまらない、最後の「ヴォードヴィル」も華々しい旋律装飾が行われている。しかし、ヤーコプスの指揮自体は意外にストレートでまとも。『魔笛』以来の手兵であるベルリン古楽アカデミーのうまさにも舌を巻く。 歌手陣は若手中心だが、技術的に高度であるばかりか、キャラクターの表現もみな的確だ。特に気に入ったのはノルウェーのソプラノ、マリ・エリクスメンのおきゃんなブロンデとユリアン・プレガルディエン(あのクリストフの息子)のナイーヴなペドリッロ。オスミンのイヴァシチェンコはいくら何でも声が若すぎるが、本気でブロンデと結婚しようとしているわけだから、この役、中年オジサンでなくてもいいかも、と思い直した。これら若い歌手陣に対し、セリム役に歳をとった非常にアクの強い俳優を当てているのもこの盤の特徴。それだけに終盤での善人への変身はちょっと嘘っぽいが。3 people agree with this review
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