Late Piano Works: Afanassiev
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yk | 京都府 | 不明 | 22/January/2018
私は1992年の発売当時から老人になった今も好きな演奏でしたが、評価が分かれる演奏ですね。日本ではかなり有名な録音ですが、メーカーがDENONと言う事もあるのか海外では今もって余り知られていないようでもあり、たまに見る海外評でも極端なテンポの遅さを評価しないものが多いように思います。実際他の演奏家の演奏を聴いても、コノ演奏が”標準的”な演奏ではないことは誰の耳にも明らかでしょう。これを演奏家の奇を衒っただけの根拠の無い恣意性だと感じる場合には受け入れられないのも当然かも知れません。 しかし、これらの作品に色濃く刻印されているブラームスの”晩年”(これらの作品を書いたときブラームスはまだ60歳になる直前でもあり、現代の基準に照らして常識的な意味での”晩年”であったと考えるのかどうかは興味深い問題でありえますが・・・・)という要素をどの様に考える(感じる)かによって、また別の評価がありえる演奏でもあるとも考えられます。また、浅田氏の文章(私も余り好きなものではありません)の評価の如何はともかく、日本贔屓で実際日本のお寺で演奏するなど一種の日本”マニア”でもあるアファナシエフの”文学”は実際この演奏に何らかの影をおとしていることも十分にありえるようにも思われ、それが日本人の”晩年”に対する観念と呼応して我が国での評価が高くなっている・・・・と言った要因もある様にも思われる。ブラームスの音楽にジャポニズムなど異質の要素を持ち込むのはルール違反だという向きには、その”異様さ”だけが際立ってしまうのも止むを得ないのかも知れません。 しかし、ブラームスの書いた色彩に満ちて微妙この上ないピアノの音のニュアンスをこの遅いテンポによってアファナシエフの(日本人向け?)文学に沿った表現となし得た・・・・と言う事は、ピア二ストとしてのアファナシエフの力量によるものであり、何より時代・国境を越えたブラームスの”晩年”の音楽の力を示すものではないかと私は(今も)思います。その意味で、日本人の琴線に触れるだけのある種ローカルなブラームスであるのかもしれませんが、仮にそうであっても私はこの演奏を良しとして受け入れたいと思います。4 people agree with this review
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うーつん | 東京都 | 不明 | 15/May/2013
いちどこれで慣れてしまうと他の演奏が軽く感じられてしまう。ブラームスの晩年の心境を「ツイッター」したような小品集だからさりげなくノスタルジックであればそれでいいのだろう。だが、アファナシエフはそれでよしとしていない。ふつうならさらっと過ぎてしまう部分を持ち前のテンポ設定で凝視していく。ノスタルジーというきれいな言葉では汲み取りきれない苦痛や孤独、そこからの解脱を表現していく。小品集という枠組みを超えた重い内容であるが混じりけのないきれいな音で紡いでいかれるため極端な悲惨にはつながらない。さらっとした演奏に充ち足りない方にお勧めしたい。これの後に出た「バラード、ラプソディ、作品116」の巻もお勧めできる。2 people agree with this review
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sunny | 兵庫県 | 不明 | 15/November/2012
ブラームスの後期の小品集は、小品とは、言いながら晩年のブラームスの寂寥感、生きる事の悲しみや、つらさ、孤独、苦しみや喜び(ちょっぴり)投影された珠玉の作品である。確かにシューベルトの即興曲に通ずるものがあり、楽譜通りに演奏しても、それなりの演奏となろう。ここにあるアファナシエフや、ポゴレリチ、或いは、ルプー等の演奏では、楽譜を読み込み、楽譜を超え、ブラームスの情感の心情に迫り、えぐり出そうとする、本質を表現せしめた音楽を奏でている。しかるに、テンポは、遅くなるのは、必然。とっつきやすい、耳心地のいい演奏では、ない。痛々しいほどに。それは、仕方ないのだ。これが、異端か。或る意味、正統。自ら獲得した証明。よく聴けば、実に優しい、繊細な音楽だ。4 people agree with this review
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lightnin | 青森県 | 不明 | 21/October/2012
初めは遅いテンポに戸惑い曲想さえつかめない演奏であったが,くりかえして聴くごとに一つ一つの曲の持つイメージがはっきりしてくる。小品を小気味よくという演奏ではない。CDのライナーノーツにアファナシエフの後期のブラームスのピアノ曲観が書かれており,音より「静寂」の意義について語っている。深い解釈に裏付けられた演奏は,小曲を雄大なスケールで描いており,心に染み入る。2 people agree with this review
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 19/September/2010
これは凄い演奏だ。ブラームスのOP117〜119の3つのピアノ作品は、シェーンベルクの十二音技法にも通じるような深みを湛えた至純の名作であるが、アファナシエフの演奏は、正に、こうした近現代の音楽に繋がっていくような鋭さがあると言える。それでいて、晩年のブラームスの心の奥底を抉り出すような深みのある情感豊かさも、感傷的にはいささかも陥らず、あくまでも高踏的な次元において描き出している点も素晴らしい。テンポは、過去のいかなる演奏と比較しても、相当に(というか極端に)遅いと言わざるを得ないが、シューベルトの後期三大ピアノソナタの時のようなもたれるということはなく、こうした遅いテンポが、おそらくはアファナシエフにだけ可能な濃密な世界(小宇宙)を構築していると言える。研ぎ澄まされた鋭さ、深みのある情感、内容の濃密さという3つの要素が盛り込まれたこの演奏は、聴き手にもとてつもない集中力を要求する。同曲には、おなじく鬼才であったグールドの超名演があったが、内容の深みや鋭さにおいて、アファナシエフに軍配があがると言っても過言ではないかもしれない。HQCD盤が、これまでのところ最高の音質を誇っていたが、Blu-spec-CDは、さらに鮮明さが加わったところであり、この歴史的な超名演の価値をより高めることになった点も高く評価したい。8 people agree with this review
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レオブルー | 東京都 | 不明 | 11/February/2010
初聴の作品がほとんどなので、ブラームスのこれ等が本来?どうなのかは他演奏者でまた確かめないと分からないのですが、そうする必要もないかも知れない。奏者本人の、コンテンポラリーと言っていいくらいの表現は、充分楽しめました。軽めに解きほぐされたであろうか、そこは今の邪道だととらえられても、何人にも演奏されてもいつも同じところから見ていても飽きるしつまらないだろうと考えてしまう彼の技量は相当なものと感じます。ここは賛成派です。1 people agree with this review
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スカラベ | 札幌 | 不明 | 12/July/2008
「切れ味、抜群」踏み込みの良い、しかも溜めの利いた作品117の謡いまわし。音楽の行間に沈黙が、しっかりとあることの凄味。燃え尽きてからの道行き。聞く人をして宿命を考えさせずには、おかない手腕。しかし、全ては感性の見せる幻なのか。「たかが音楽、されど音楽」久し振りにプロの技を聞かせて頂きました。2 people agree with this review
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かんぼう | 東京都 | 不明 | 30/January/2008
結局、この演奏を読み解くあるいは受け入れるためには理性ではなく感性や直感が必要なのかもしれない。ロストロ・ゼルキンのチェロソナタと同じ世界にこの音楽はあるよなう気がする。風変りな演奏をしているようで、本質的なものを提示しているように思う。この音楽を聴いて、感傷に浸ることもできるし、無感情になることもできる。浅田の指摘はある意味的を得ている。1 people agree with this review
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ともりん | 京都市 | 不明 | 14/April/2007
かつて、大好きなブラームスのライブラリーの一部にしようと思って当盤を買ったところ奇矯な解釈に聞こえて腹を立てた覚えがある。しかしそれから10年近くを経て今では、ブラームスの独奏曲集としてこれ以上の愛聴盤はない。まずアファナシエフは私にブラームスを感傷で聞いてはならないことを教えてくれた。表面的にはロマン派のようで、実は古典的造形力による表現世界の奥行きを聴かねばならない作品である、と。ブラームスに対する誤解を解いてくれる天啓ともいうべき録音である。2 people agree with this review
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てつ | 千葉市 | 不明 | 19/June/2004
遅いテンポがかえってブラームスの本質を炙り出す絶対の名演。グールド盤より、本盤の方が私には心に沁みました。特に117の3曲と118-2はいつ聞いても鼻の奥がツンと鳴ります。1 people agree with this review
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