TOP > Music CD・DVD > Classical > Tchaikovsky (1840-1893) > Symphonies Nos.4, 5 : Celibidache / Swedish Radio Symphony Orchestra (1970, 1968 Stereo)(2CD)

Tchaikovsky (1840-1893)

CD Symphonies Nos.4, 5 : Celibidache / Swedish Radio Symphony Orchestra (1970, 1968 Stereo)(2CD)

Symphonies Nos.4, 5 : Celibidache / Swedish Radio Symphony Orchestra (1970, 1968 Stereo)(2CD)

Customer Reviews

  • ★★★★★ 
    (0 posts)
  • ★★★★☆ 
  • ★★★☆☆ 
    (0 posts)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 posts)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 posts)

Do you want to write a review?

Write you own review

Showing 1 - 1 of 1 items

  • ★★★★☆ 

    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  21/January/2015

    チェリビダッケは、殊にチャイコフスキーに限ったことではないが、テンポの遅さを云々されることが多い。交響曲第4番だけみても、晩年(1993)のミュンヘンでの演奏では一段と遅くなり、第1楽章だけで23分を超える。有名なムラヴィンスキー盤(1960)が約18分半だったことを思い合わせると、尋常ではない。推進力は減衰するが、楽譜に書かれたものの全てをつまびらかにするような緻密さで迫る。特に中間部は、ハイビジョンのスロー再生を観ているかのような錯覚を起こす。稀有な演奏だった。 さて、当盤はミュンヘン盤から遡ること約四半世紀、1970年の録音である。この時、チェリビダッケは58歳。まさに男盛りな年齢である。身体もよく動いていたと見え、晩年のような極端なテンポの遅さではない。第1楽章終結部のアッチェレランドや第4楽章に覇気を感じる。だが、この時から既に、精妙な響きの構築に傾斜していたことは確かだ。第1楽章中間部や第2楽章中間部でたっぷりとしたテンポを採用していることからも、それが窺える。チェリビダッケは一体いつから極端なスローテンポになったのか。その要因は何なのか、無学な私に論じる資格はない。だが、この演奏が、その過渡期に位置するものであることは確かだ。 オーケストラも、冷ややかな透明感がある。過度にビブラートをかけず、木管が浮かび上がり、金管もシャープな質感を持っている。金管もろともビブラートをたっぷり効かせるロシア(ソ連)のオケとは、かなり性質を異にする。ビブラートをかけない分、音程が安定するのだろう。細部まで見通しがよく、チャイコフスキーが仕掛けた巧みなオーケストレーションが味わえる。 交響曲第5番についても、ひんやりとしたオケの質感が似つかわしい。チェリビダッケも、覇気ある壮年期と静謐な晩年の中間にある過渡期を迎えていたとみえる。ややゆったりとしたテンポながらだらけず、強弱のメリハリや推進力にも事欠かない。勿論、ライヴゆえの若干の瑕疵はあり、完成度の高さではミュンヘン盤に一歩譲るだろうが、それも僅差である。 録音は、やや音圧が低いが安定感は申し分ない。欲を言えば、第5番に関してはもう少し左右の広がりが欲しいところだ。録音会場が一般のホールではなく小学校の講堂だから、アコースティック特性も余りよくないのかも知れない。だが、1968年のライヴ録音ということを鑑みれば充分なレベルである。 ひとつ残念なのは、コストパフォーマンスがよくないことだ。この値段でチャイコフスキーならば交響曲全集が買える。管弦楽曲も聴けるだろう。それを、SACDならまだしも、通常CD2枚組、しかも収録が2曲だけでこのお値段とは……。チェリビダッケ御子息が親の遺産で私腹を肥やしているだなんて悪口は言いたくないが、どうにかならないかしらと思う。その分減点だ。

    5 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 1 of 1 items