Il Trovatore : Tcherniakov, Minkowski / Monnaie SO, Didyk, Poplavskaya, Brunet-Grupposo, etc (2012 Stereo)
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ombredouble | 東京都 | 不明 | 01/February/2016
折角シルヴィ・ブリュネまで引っ張り出してきて、ミンコフスキならどうして仏語のグラントペラ版にしなかったのかと訝るところだが(劇場で二度も観た印象に引っ張られているのかもしれないが、本当はヴェルディなんかよりも面白いものがあるよというミンコの声が聞こえてきてしまいそうなどこか上滑りな演奏で私にはあまり楽しめなかった)、モネなので一流のヴェルディアンを揃えられない弱みもある上演の記録.演技だけ上手くてもしょうがない. チェルニャコフの演出は密室でのトラウマ回想セッションに話を置き換え、従って設定上登場できないイネスもアズチェーナのブリュネが兼ねるが、ドン・ジョヴァンニのレビューでも指摘した「ぶつ切り」問題が相変わらずでどうにも苦しい.つじつまも合ってないが、合わないものは合わないで幾らでも処理する手法はあるのでそれだけの問題ではないと思う.確かにチェルニャコフはそういう芸風ではないが. ケチばかりつけたものの演奏はそれなりに緻密だし、演出ともミクロには見所というか、楽しみどころはあるから気に入れば別にいいかもしれないが、オルタナティヴはやはりオルタナティヴで、本家を食ってしまうほどの凄みや完成度はないという結論に.ここ5年のミンコならモネでのユグノー教徒新校訂版上演のような資料的価値もある上演(ソロ歌手が大量に必要なので随分とお金もかかったはず)やヴィーン/モネでのアムレットのようなひっくり返るほどの名演もあったのに(演出は両方ともオリヴィエ・ピ)、全くなぜこういう微妙なものに限ってソフト化されるのだろうか….3 people agree with this review
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 22/November/2014
目もくらむような輝かしい音楽が支離滅裂なストーリーに付けられているこの名作。現代の演出家ならば、このオペラのハチャメチャな物語に何とか筋を通すような演出をやってみたいという野心を抱くのも当然だろう。というわけで、注目はまずチェルニャコフの演出。HMVレビューの記述通りに始まるが、これはこのオペラ前半の歌詞がほとんどすべて過去の出来事の回想を語っているのを利用した読み替え。しかし、後半になると虚構と現実の区別がつかなくなったルーナ伯爵がアズチェーナから主導権を奪い取って・・・という趣向。結局、読み替えとして成功したかと問われると、やや微妙な出来。舞台は終始、同じ部屋の中だし、昨今流行のプロジェクション・マッピングも全く使わないので、禁欲的とも言えるが印象は地味ではある。現代人たちがなぜ中世スペインの物語を語り始めるのか、何の関連づけも示されないのは安易とのそしりを免れまい。 このディスク最大の聴きものはミンコフスキの素晴らしい指揮。オケはやや小さめの編成のようだが、テクスチュアは透明で見通しよく、細部まで非常に緻密。特にpからppppまでの弱音部のニュアンスが実に豊富だ。しかもこの作品に不可欠な劇的な迫力にも欠けていない(指揮者自身のコメントによれば、初演時のローマの劇場はコントラバスがチェロより多かったという史実を踏まえてオケの編成を考えたとのこと)。歌手陣はミンコフスキ流の総譜のリニューアルに対応できる知的な人たちばかり。最もめざましいのはポプラフスカヤで、ネトレプコほどの押し出しはないとしても、極めて細やかな歌唱で素晴らしい。南欧系の歌手たちに混ざると、また印象は変わるかもしれないが、この面子の中ではディディクも十分に輝かしい。ブリュネ=グルッポーソは従来のアズチェーナ像と正反対の清潔な歌。普通に考えれば迫力不足だが、「記憶回復セミナー」の主宰者たる精神科医といった風の演出の役作りにはぴったりだ。ヘンドリックスは激しやすく、幻想にのめり込みやすい、ほぼ従来のイメージ通りのルーナ伯爵。少なくとも演技はうまい。1 people agree with this review
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