Rusalka : Herheim, A.Fischer / La Monnaie Symphony Orchestra, Papatanasiu, Cernoch, Persson, W.White, Morloc, etc (2012 Stereo)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 05/October/2014
オペラ全体は妻に家から叩き出された老人(オペラの中では「水の精」)が見た妄想というのが基本構想。ただし、HMVレビューの記述には若干、誤りがあって、最後に殺されてしまう老人の妻はオペラの中では「外国の皇女」、「魔法使い」は駅前の花売りおばさんだ。したがって、現実(現代のブリュッセルの街)の中に幻覚が侵入してくるというヘアハイム・マジックが随所で見られるわけだが、これが唖然とするほど良くできている。第2幕のポロネーズが崩れて水の精の嘆きの歌に移る場面(ジャケ写真)など、巨大な鏡を使った現実崩壊シーンが鮮烈だ。第3幕に10分ほどカットがある(森番と皿洗いが湖に来る場面がない)ほか、第2幕冒頭の森番と皿洗いの対話は肉屋、警官、司祭など別の人物に分割されている。当然ながら「水の精」こと老人は本来、出番のない所でもほとんど舞台上におり、第2幕終わりの「外国の皇女」と「王子」(老人の分身に過ぎない)の言葉は老人に向けて発せられる、など幾つかコンテクストの変更がある。しかし、これらの改変に腹を立てる気も起きぬほど、読み替えは見事に的中しており、特に音楽がこの演出での新しいアクションにぴったり一致している様は、驚異ですらある。 パパタナシウは声の力自体ではオポライスに一歩譲る感があるが、スリムな体型、細やかな歌いぶりで申し分ない題名役。それ以上に重要なのは事実上の男主役であるウィラード・ホワイトで、彼の存在感がこの上演を支えていると言っても過言ではない。アダム・フィッシャーもこんなに「デキる」指揮者だとは思わなかった。演出に触発されたのだろうか。ともあれ、両性(特に男)にとって愛の対象とは妄想でしかないという「イタい」真実をこれでもかと突きつけてくる痛烈なメルヒェンだ。3 people agree with this review
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