世界から猫が消えたなら 小学館文庫
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おかき | 福岡県 | 不明 | 09/November/2018
脳腫瘍が発見され余命宣告を受けた僕。絶望する僕のもとに派手なアロハを着た僕そっくりのチャラい悪魔が現れます。寿命を1日伸ばす代償として、世界から何か1つをなくすというのです。 軽いリズミカルな文体で、ファンタジーのつもりで読み始めたのですが、生きることや家族について考えさせられ、哲学的でした。 猫が喋る言葉がちょっといただけなかったり、すぐに死ぬ予定の重篤な病人なのに、走ったり、自転車をとばしたり、苦笑してしまうとこもたくさんあるんだけど、そこは、目をつぶれます。 生きてくのに大切なのは、愛を持つことなんですね。幸せは思いやりから。死と隣り合わせになって、やっと気づくのは悲しい。でも、気づかないよりは幸せだったのかな。ホロリと泣けてきます。そして、猫は幸せの象徴なんですね。 最近人間関係がうまくいかないなぁとか、寂しいなぁとか、なんだか元気が出ないなぁって方に是非読んで欲しいです。0 people agree with this review
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