Violin Concerto: Frang(Vn)E.g.jensen / Danish Rso +nielsen
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一人のクラシックオールドファン | Hyogo | 不明 | 07/October/2012
先日、名脇役俳優 大滝秀治さんが亡くなった報道がなされ我々はTVでその演技に接していたわけですが彼の映画デビューは1955年「ここに泉あり」でまだ若き大滝が役回りで何とオーケストラメンバーのバイオリンを弾いていた事を思い出しました。彼はそのデビュー頃から半世紀以上本人の積み重ね努力、そしてスタッフ、事務周りの「運」も手伝って存在感ある俳優ポジションを維持して来たのでしょう。どの業界でも言える事なのですが「替え」がいくらでも出来る芸能界で我々オールドファンにとっては新人演奏家の演奏を聴く事はおろか名前すら覚える事が追いつかず、ついつい新人と言えば若い可愛い女性演奏家のみに目線が行ってしまい本盤演奏者のV.フラングも有望でハイセンスな新人としてスタートしそれでももう十年以上経っています。かのムターの秘蔵っ子という触れ込みもある彼女は周知の通りノルウェー出身で北欧作曲家作品とセットでロシア等作曲家作品を収録するラインを取っていた様でもあります。本盤の2011年収録のバイオリン協奏曲はチャイコフスキー(タイム@18’22A6’28B10’10)とニールセン(同@13’09A6’14B10’25)で彼女は25歳、バックオーケストラは彼女と同郷のE.G.イェンセン(39歳)率いるDNSOであり私は前者チャイコフスキーを聴きました。第1楽章。初め軽く流す様なオーケストラの前奏からVがややもったいぶってゆっくり入ります。いろいろアプローチにもあるなぁ・・・という感じで馬鹿に出来ない表情のつけ方に先ず注目しました。Vの音色はオーケストラのやや篭った音色に比して切れ味のある澄み切った感じです。途中二回ほどあるオーケストラ全奏の山場は割りとテンボが速い様に思いました・・・ロシア的土俗感も出してはいますがやや淡々な印象なのです。カデンツァは清々しくかつ濃く微妙な味わいを見せます。〆は充分引きずって終わります。中間楽章は情感がこめられ緩急をつけつつ特に弱音に移る処は独特の感覚気分です。そして最終楽章への移行は充分準備を経てVがやゝ講釈気味に入って行きます。オーケストラは少しここでも距離感を置いて進んで行きますが後半はたっぷり感も示します。全体として瞬間々振幅幅を楽しむ方向で聴き込めば私の様なオールドでもその面白さが分って来ます。残念ながらニールセンの方は未聴ですがこっちの方は更に彼女の本領が発揮されているのではないでしょうか。あくまでオールド感覚という事と未聴分もありますが少し甘めに素晴らしいランクとさせていただきます。若手女性演奏家の「新鮮度」を誇る時期から以降が本当の勝負どころ、頑張りを期待したいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)2 people agree with this review
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