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Verdi (1813-1901)

DVD "La Traviata : Sivadier, Langree / London Symphony Orchestra, Dessay, Castronovo, Tezier, etc (2011 Stereo)"

"La Traviata : Sivadier, Langree / London Symphony Orchestra, Dessay, Castronovo, Tezier, etc (2011 Stereo)"

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  • ★★★★☆ 

    ombredouble  |  東京都  |  不明  |  19/August/2013

    一人の歌手にとって、ヴィオレッタをもってキャリアを締め括るのは幸せな事なのだろうか.不世出の「歌う女優」ドゥッセーありきだが演奏は程々で、むしろシヴァディエの演出が孤独の内に死んでゆく女の物語を繊細に紡ぐ、その美しさを見るべきソフト. シヴァディエは芝居が本業の演出家だが、ほぼ固定された長方形の空間に小物・釣り物と節約的な照明効果だけを用い、虚栄の華やぎと虚無を自在に行き来しつつヴィオレッタの置かれた「場」を鮮やかに浮かび上がらせてゆく舞台は洗練されていて見事だ(彼の演出ではVirginからDVD化されているリールでのポッペーアも中々見ものなので、気に入った方にはそちらもお薦めしたい).第3幕のカーニヴァル合唱以降には鳥肌が立つ. 椿姫には今まで演出面からはろくなソフトがなかったから一石を投じる映像にはなろうが、格別新しい発見がある種類のものではなく、演奏もそれに並んでそこそこ歌える人たちが集まった、という印象. ドゥッセー(日本に紹介される時、なぜ「デッセー」なり「デセイ」という英語読みをベースにした表記をされたのか理解に苦しむ)は声の質だけ聴けば細身であまりスクイッロも効かないように思えるのにかなりプロジェクションがある歌手だったが、どうしてもこの役を歌いたかったらしくサンタフェでロールデビューし、エクスでこの2本目の舞台となった.アントーニア等を経た後、この秋トゥールーズでのマノンをもってオペラの舞台からは退くというが、もっと早くこの演出家と出逢えなかったのかと嘆息してしまう. 確かに彼女、長年ローラン・ペリとのコンビを謳歌したがすっかりオーヴァーアクションの癖がついてしまっており、複雑な事は表現できないきらいがある.歌唱は期待される以上でも以下でもなく破綻なくこなしているが、「歌だけ取れば」過去のヴィオレッタ歌いと比べどうという事はないし、オフェリでのような強烈な声楽的輝きにも乏しく、アクートから胸声域に下りてくる時などに見え隠れする支えが不安定になる傾向に苦しみが見え隠れしてしまうのが辛い.それでもこれだけ見栄えがして華のある人も珍しく、飽くまで演技あればこそだ. カストロノヴォのアルフレードはシェーファーとの組み合わせで聴いた事があるが、個人的にはむしろボスマンス編曲/ワルリコフスキ演出でのサディスティックなネローネが忘れ難い.しかし、ここではその個性は若干封印気味. 第3幕の二重唱にやっぱり慣例的カットがあるのが不満だが、そんな事を言って意味のあるレベルの演奏でもない. パパ・ジェルモンのテジエは、いつもながらイタリア的なしつこさが抜き去られたジェントルな歌唱(第2幕第1場の終わりはカバレッタも歌っている).ラングレー指揮のロンドン響は、あまり気にならないのが美徳的な程度.よくつけているが表現の多彩さには欠ける.

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