Die Zauberflote : Kentridge, Boer / Teatro Alla Scala, Groissbock, Pirgu, Shagimuratova, Kuhmeier, etc (2011 Stereo)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 10/August/2012
舞台はバロック・オペラ風の額縁舞台で、終始暗めのその空間にウィリアム・ケントリッジのモノクロ手書きアニメーションが投影される。目から発する光、コンパスなどフリーメーソン的アイコンが多用される一方、夜の女王の登場場面では星のきらめく宇宙空間が表象される。人物達は19世紀の服装で、19世紀の暗箱カメラ(冒頭シーンで三人の侍女たちが扱う)の中での「光=啓蒙主義=ザラストロ」と「闇=無意識=夜の女王」の抗争を歴史的なパノラマとして見せようという趣向。演出家は啓蒙主義に諸手を挙げて賛成というわけでもなく、ザラストロの「殿堂のアリア」では、このアリアの歌詞を茶化すように野生動物(タミーノが笛を吹く場面で出てきたサイ)をハンターが撃ち殺す映像を流す。そう言えば、初登場時のタミーノの服装もアフリカ探検者のそれだ。つまり、メディア論からポスト・コロニアリズムまで知的なガジェット満載の実に興味つきない演出。しかし、結局のところ見て面白いかと言えば、ちょっと堅苦しい。パパゲーノをめぐる諸エピソードに精彩がないことからも分かる通り、奔放なメルヒェン、民衆劇としての側面はかなり抑えられてしまっている。コヴェントガーデンのマクヴィカー演出もそうだったが、こういう頭でっかちなアプローチの限界か。ピリオド・スタイルを踏まえた指揮は快調。突出したスーパースターはいないが、歌手陣も皆、及第点以上だ。1 people agree with this review
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