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Verdi (1813-1901)

CD Aida: Karajan / Vpo Freni Carreras Baltsa Cappuccilli Raimondi Dam

Aida: Karajan / Vpo Freni Carreras Baltsa Cappuccilli Raimondi Dam

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  • ★★★★★ 

    jasmine  |  不明  |  不明  |  02/November/2023

     カラヤンは、ウィーン国立歌劇場音楽監督時代に、Deccaにオールスターキャストを揃えた《アイーダ》の決定的名盤を遺している。プロデュースはジョン・カルショウが務めた。半世紀以上経過した現在でも、当盤を同演目を代表する名演であるとする聴き手も少なくない。  この頃のカラヤンはベルリン・フィルの常任指揮者であると同時に、シュターツオーパーとスカラ座の音楽監督であり、また、フィルハーモニー管弦楽団とウィーン交響楽団の首席指揮者でもあった。ヨーロッパの主要都市のもっとも重要なポストを兼任するもっとも多忙で人気の高い指揮者であり、ヨーロッパ音楽界の帝王と称される存在であった。カラヤンがタクシーのドライバーに「どちらまで?」と聞かれた際に、「どこでもいい。どこでも私は必要とされているから。」と答えたという有名なエピソードが残っている。おそらくカラヤン自身にとっても、もっとも幸福な時代ではなかったか。  しかし、そうした黄金時代も長くは続かない。1964年にはシュターツオーパーの音楽監督を辞任し、すでにスカラ座もフィルハーモニー管弦楽団やウィーン交響楽団のポストも手放していたカラヤンにとって、残された最後の砦は、ベルリン・フィルの終身常任指揮者だけだった。  カラヤンは、生まれ故郷のザルツブルグの祝祭大劇場が夏の音楽祭の時期を除けば空いていることに着目、オーケストラ・ピットに世界最高のオーケストラ=ベルリン・フィルを入れて、自らの理想とするオペラ上演を実現すべく復活祭音楽祭を創設する。ワーグナーの《指環》四部作を皮切りに《フィデリオ》トリスタン》といった運命のオペラを続々と上演、その後満を持して、《オテロ》をとり上げた。  やがてウィーン国立歌劇場と関係を修復すると、ザルツブルグの舞台にウィーン・フィルを招聘、自ら指揮を執り重要な作品を上演していくようになる。  そして1978年にヴェルディの作品中もっとも人気の高い《アイーダ》の再録音を敢行する。Decca盤に比べると些か軽量化したとはいえ70年代のベストメンバーを揃え、そして何よりカラヤンの卓越したリーダーシップが隅々までいきわたったオーケストラと合唱団の名演奏がここに刻印されることとなった。旧録音も勿論素晴らしいが、新盤の圧倒的な迫力と緻密な設計に基づく精妙な表現の前には、もはや霞んで聴こえるから驚きだ。あのDecca盤以上の演奏が実現可能だったなんて信じ難いことだが、EMI盤ではそれが達成されている。    アバドもムーティーも素晴らしいが、カラヤンの新盤の完成度の高い演奏と比較すると、やや未成熟といった感がする。もちろん若いムーティーの迸る激情や、アバドの規律正しい正攻法の演奏を推薦するに吝かではないが、このオペラの壮大さに匹敵する偉大な演奏ということになると、この盤に止めを刺すことになろう。  

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  • ★★★★★ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  19/February/2011

    エジプトのムバラク氏が辞任に追い込まれた事に特に関係はないのだけれど久しぶりにこの1959年カラヤン51歳の頃録音した「アイーダ」を聴きました。周知の様にオペラ「アイーダ」はスエズ運河開通を祝って建てられたエジプト・カイロの大オペラ劇場のこけら落とし公演のために作曲されました。舞台は古代エジプト紀元前1200年?頃、その古代エジプトとエチオピアとの戦いの最中にエジプト王女アムネリスが恋するエジプト将軍ラダメスと、戦いでアムネリスの奴隷となっているエチオペア王女アイーダとの悲恋物語で、最後は死刑を言い渡されたラダメスと共に死ぬことを選んだアイーダの二人が死んでいく処で幕切れとなるストーリーで途中かの有名な凱旋行進の場もそうですが挿入された美しいアリアとオリエンタル的なメロディも聴きもので代表的なオペラなのですが最後の悲劇〆めはオペラチックな盛り上がりとは異なり少し興奮性は低くはなっております。さて、本演奏盤(タイム前奏3’54、第1幕36’49、第2幕42’55、第3幕33’13、第4幕32’49)はいろいろ現在も数多く出ており殊にステレオによる視覚的なオペラの録音として合唱・演奏に舞台裏での左右拡がり感及び前後奥行き感を持ち込み遠近感を再現すべく当時最新の技術で名プロデューサー/カルショウを軸にこれ又当時の名歌手テバルディ(S、37歳)、ベルゴンツィ(T、35歳)、シミオナート(MS、49歳)その他を集めて、オーケストラをVPOとして実施されたものです。この頃のカラヤンは既にある権力を把握しつつありましたが後年の様なカラヤン節は薄く比較的ストレートでしかも上手い語り口と運びが臨場感と共に偉大な名盤となったもので彼の「アイーダ」はいろいろ海賊盤でライブ物もある様ですが正規のものでは二十年後1979年オーケストラ、合唱団は本盤と同じにフレーニ(S)、カレーラス(T)、カップッチッリ(MS)他でスタジオ再録されたものが例のアイーダ・トランペットに日本の楽器メーカーの製品が採用された事でも本盤に負けず名演となっているそうです。第1幕ラダメス(ベルコンッイ、T)の「清きアイーダ」での朗々たるアリアから聴き入ります。「勝ちて帰れ」でのアイーダ(テバルディ、S)による長い台詞とアリアはスケール感があり続く火の神殿での舞台作りの音色の奥行き感も素晴らしいです。第2幕冒頭の奴隷達による合唱では美しい旋律が舞台での彼らの踊りを目の当たりに感じさせVPOも手を抜いてはおられません。「武運つたなくお前の国は」でのアムネリス(シミオナート、MS)、アイーダ(テバルディ、S)との虚々実々の緊迫したやりとりの後かの有名な凱旋行進曲の場面に入って行きます。第3幕の初めのところは脇役陣がしっかり固めアイーダ(テバルディ、S)が「「ここにラメダスが来るはず」で期待と不安の入り交ざった感情をもはや「楽器」となりきった彼女の実力が発揮されます。ラダメス(ベルコンッイ、T)、アイーダ(テバルディ、S)の二重唱はオペラの醍醐味で最後この幕閉めの引き締まったオーケストラはティンパニーでも象徴されました。いよいよ最終第4幕アムネリス(シミオナート、MS)の親しみ易い歌と駆け引き的な二重唱での見得切りも聴き処。ラダメスが死刑を言い渡される場面での伴奏の凄さは録音が充分カバーしてくれ最後先述のラメダス、アイーダの両人が石牢で死に至る場面で「天の扉は開いている・・・」と二人が繰り返し甘くメロディし静かに一時間半のオペラは終わります。マァとにかく有名なオペラの名盤として聴いておくべきものかと思います。昨年百歳を目前に亡くなったシミオナートはこのアイーダのアムネリスが(本盤ではもう年齢こそ重ねてはいるものの)その気高いルックス、プライド高さゆえの当り役でHMVカタログだけでも本演奏の他に1951年グイ指揮RRSO、1953年バルビローリ指揮CGO、1956年ヴォットー指揮OCTSそして1961年イタリアオペラ日本公演1961年カプアーナ指揮NHKSO(但しDVD)が載っておりアリア的なものが少ない役なのに存在感充分な役回りを演じています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★★ 

    マーコロリン  |  所沢  |  不明  |  10/October/2008

    3枚組みでこの価格はうれしい!ブツブツ音が切れがちな2幕2場も音楽が充分に流れる。せかせか演奏される第一幕の前奏曲も、この盤では、実に立派な曲だと解る。通常よりワンランク?リリックなキャストでオペラを振るのもカラヤンズチョイスとして当時から有名だったのはご存知のとおり!2幕2場だけでなく3幕のアイーダのアリアにあるリリシズムを見落としてはならないと語ったカラヤンの面目躍如の名盤でしょう!

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  • ★★★★★ 

    オペラかじり虫  |  西宮市  |  不明  |  05/July/2008

    今もなお、オペラ録音のお手本的存在のDECCA名録音。カラヤンによるオペラ録音の極め付きなり。ウィーン・フィルの美音に支えられた、テバルディの、声のツヤ、輝かしさ、それに厚みと巾。カラヤンによる優等生ベルゴンツィ起用のお陰で、ステレオ録音の機会を逸したデル・モナコにはお気の毒ながら、眼前に繰り広げるサウンドは最高!

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  • ★★★★★ 

    四十路  |  神奈川県大和市  |  不明  |  30/December/2005

    カラヤンのオペラ録音の中でも一押しの名盤だと思います。確かにテンポは粘り、オケが壮麗に響き渡りイタリアオペラの中では異色ですが、声の威力も素晴らしく、十分に堪能できます。凱旋の場面もド派手で大好きですが、真骨頂は、3幕以降。特にバルツァやカップッチュルリの声の競演は全く素晴らしい。ウィーンフィルもやる気を出した時にはとてつもないフォルテッシモを響かせます。大好きな1組です。

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  • ★★★★★ 

    ミラクル博士  |  さいたま市  |  不明  |  09/December/2005

    重厚長大の極みの演奏である。圧倒的なスケールで聴くものに迫ってくる。イタリアオペラの演奏としては少々異質な気がしなくもないが、弱点の多いこの歌劇の台本を補って余りある。少なくともぼくにはこれを凌ぐ演奏は思いつかない。歌手陣は旧盤より小粒であるが、十分健闘している。アナログ後期の録音も優秀である。

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  • ★★★★★ 

    四十路男  |  福岡市  |  不明  |  04/March/2003

    VPOという楽団は、やっぱりただものではない。カラヤンに負うところ大であるが、やる気になればこんな音も出せるという見本のような演奏だ。その気がないときは、薄っぺらい事務的な音しか出さない時もあれば、この演奏のように超ドイツ的な粘りのある筋肉質な音が出せるんだと。アイーダと聞くとこの演奏がまずは思い出される、私にとってはとってもファンスタティックな1枚。

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  • ★★★★★ 

    佐々木 久枝  |  横浜市  |  不明  |  15/June/2000

    スケールの大きさの中に、ロマンチックな音楽。熱血漢の中にロマンチックな素顔を見せるラダメスを、カレーラスはひたむきに歌い上げています。フレーニの描く一途なヒロインも聴きもの。

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