Die Zauberflote: Solti / Vpo, Lorenger, Deutekom, Burrows, F-dieskau, Et
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mari夫 | 東京都 | 不明 | 29/May/2015
ショルティのモーツアルトの中では「魔笛」は例外的にいい、と思っていた。ジュピターとも通じる古典的な枠組みの堅牢さがそれを保障しているのだ、と。LP時代のことである。(諸氏もいわれているように)プライのパパゲーノは理想的だし、ドイテコムの夜の女王も素晴らしい(一幕のアリアのコロラトゥーラの箇所の歌い方がヨーデルみたいで面白い)。でもCDになったら値段がなかなか下がらない。ということでしばらく見送っていたのだが、いよいよ安くなったので久々に入手。録音も69年とは思えないくらい鮮明。しかし、‥‥聞いてみたら、案に(記憶に?)相違して、どうも気に喰わない、というか楽しめない。いや、見事な造形なのだけれども、序曲のフーガ主題のアクセントの付け方からしてどうも違和感が残る。VPOの柔らかい音で緩和されているとはいえ、どうもこうやれという押しつけ方が気になってしまう。パパゲーノの登場のアリアでも、プライが窮屈そうではないか(籠の中の鳥?)。パパゲーノとモノスタトスとの最初の「出会い」も、こんな張り合いでなくたって良いのに。森からザラストロの神殿に舞台を移した二幕では、曲想に合うためか、抵抗は少なくなったけれども、昔のウィーン風の春風駘蕩でやってくれとは思わないけれども(そういう曲じゃないはず)、なんかなぁ、人間が呼吸していないんだよなぁ。水準が高いのは重々認めながら(本来的には星5つで当然でしょうね)、3つまで削ったのはそのため。ただ当方が歳取ったから、ということならそれはそれでいいのですけれど。1 people agree with this review
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