Dvorak Symphony No.9, Smetana Moldau : Karajan / Berlin Philharmonic (1977)(Hybrid)
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 18/March/2012
カラヤンは、特にお気に入りの楽曲については何度も録音を繰り返したが、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」についてもその例外ではない。DVD作品を除けば、ベルリン・フィルとともに本演奏を含め4度にわたって録音(1940、1957、1964、1977年)を行うとともに、ウィーン・フィルとともに最晩年に録音(1985年)を行っている。いずれ劣らぬ名演であるが、カラヤンの個性が全面的に発揮された演奏ということになれば、カラヤン&ベルリン・フィルが全盛期にあった頃の本演奏と言えるのではないだろうか。カラヤン&ベルリン・フィルは、クラシック音楽史上でも最高の黄金コンビであったと言えるが、特に全盛期でもあった1960年代から1970年代にかけての演奏は凄かった。この当時のカラヤン&ベルリン・フィルの演奏は、分厚い弦楽合奏、ブリリアントなブラスセクションの響き、桁外れのテクニックをベースに美音を振り撒く木管楽器群、そして雷鳴のように轟きわたるティンパニなどが、鉄壁のアンサンブルの下に融合し、およそ信じ難いような超絶的な名演奏の数々を繰り広げていたと言える。カラヤンは、このようなベルリン・フィルをしっかりと統率するとともに、流麗なレガートを施すことによっていわゆるカラヤンサウンドを醸成し、オーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマを構築していた。本演奏においてもいわゆる豪壮華麗なカラヤンサウンドを駆使した圧倒的な音のドラマは健在。冒頭のダイナミックレンジを幅広くとった凄みのある表現など、ドヴォルザークの作品に顕著なボヘミア風の民族色豊かな味わい深さは希薄であり、いわゆるカラヤンのカラヤンによるカラヤンのための演奏とも言えなくもないが、これだけの圧倒的な音のドラマの構築によって絢爛豪華に同曲を満喫させてくれれば文句は言えまい。私としては、カラヤンの晩年の清澄な境地を味わうことが可能なウィーン・フィルとの1985年盤の方をより上位の名演に掲げたいが、カラヤンの個性の発揮という意味においては、本演奏を随一の名演とするのにいささかの躊躇をするものではない。併録のスメタナの交響詩「モルダウ」も、カラヤンが何度も録音を繰り返した十八番とも言うべき楽曲であるが、本演奏も、聴かせどころのツボを心得た演出巧者ぶりを伺い知ることが可能な素晴らしい名演だ。音質は、従来CD盤が今一つの音質であったが、数年前に発売されたHQCD盤は、若干ではあるが音質が鮮明になるとともに、音場が幅広くなったと言えるところであり、私も当該HQCD盤を愛聴してきたところだ。しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤やHQCD盤とは次元が異なる見違えるような、そして1970年代のEMIによるスタジオ録音とは到底信じられないような鮮明な音質に生まれ変わった言える。いずれにしても、カラヤンによる至高の名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。3 people agree with this review
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なごやん | 愛知県 | 不明 | 08/February/2012
50年ほど昔(!)高校生だった頃、初めて買った新世界はトスカニーニ盤だった。楽しく聴きこんだ。しばらくしてベルリン・フィル常任に就いた若きカラヤンのLPが出た。トスカニーニの直截的な演奏に較べ、カラヤンのうねるような運び。何と言う違い!驚いた。カラヤンの新世界は再録を重ねても基本は変わっていない。非常にゆったりと静かに始まり、ホルンのフレーズは長く消え入るように奏される。故郷をなつかしむ情感に満たされているようだ。カラヤンの術中にはまるともういけない。過ぎし日のいろいろなことが想い出され、胸が熱くなる。曲はスケール感大きく、すごい推進力をもって展開する。歌も十分。そしてベルリン・フィルの圧倒的な響き。快感と感動いっぱいの名演。4 people agree with this review
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Shunkitchi | 東京都 | 不明 | 05/February/2012
もともとベルリンフィルの機能が最大限に発揮された演奏だけに、ダイナミックレンジが大きくとれるSACDは、容れ物にもってこいである。音質のなめらかさは、LPと同等と言っていいだろう。雑音の少なさは、CDの無接触トレースゆえ、当然LPを上回る。もうひとつ、このダイナミックな演奏を堪能する上で、嬉しいことがある。静かな叙情的なメロディで始まるこの曲は、開始後1分あたりの低弦の強奏から急展開を見せるのだが、LPだと隣の溝に刻まれた信号のゴーストを拾ってその音が聞こえるのである。きわめて広いダイナミックレンジを誇るこの録音は、LPではなんと隣の隣、つまり二周前のトラックから強奏のゴーストが聞こえていた。CDでゴーストは解決するのだが、周波数帯域とダイナミックレンジの狭さで不満をもっていたのだが、このSACDでようやく解決された。Good Job!0 people agree with this review
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