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Brahms (1833-1897)

CD Ein Deutsches Requiem: P.jarvi / Furankfurt Rso Dessay Tezier Swedish Radio Cho

Ein Deutsches Requiem: P.jarvi / Furankfurt Rso Dessay Tezier Swedish Radio Cho

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  18/April/2011

    一昨年秋に行われた、フランクフルト放送交響楽団の創設80周年記念コンサートでのライブ録音の登場だ。演奏は、パーヴォ・ヤルヴィの近年の充実ぶりをうかがわせる素晴らしい名演と高く評価したい。パーヴォ・ヤルヴィは、父ネーメ・ヤルヴィと同様に、レパートリーが実に幅が広い。ドイツ音楽からフランス音楽、ロシア音楽、東欧や北欧諸国の音楽に至るまで、あまりの広範さに唖然としてしまうほどだ。しかも、レパートリー毎にオーケストラを使い分けているのも特徴であり、ベートーヴェンやシューマンの交響曲、協奏曲はドイツ・カンマー管弦楽団と、マーラーやブルックナーの交響曲はフランクフルト放送交響楽団と、そして、その他の楽曲はシンシナティ交響楽団(2012年以降はパリ管弦楽団?)と録音するというのが基本的な方針であるように思われる。ブラームスも、既にピアノ協奏曲をフランクフルト放送交響楽団と録音しており、そうした方針の下、ドイツ・レクイエムも、フランクフルト放送交響楽団を起用したことになったのではないかと考えられる。本演奏でのパーヴォ・ヤルヴィのアプローチは、ある意味では非常にオーソドックスなものと言える。曲想を精緻に、そして丁寧に描き出して行くというものだ。もちろん、スコアに記された音符の表層だけをなぞったような浅薄な演奏には陥っておらず、どこをとっても独特のニュアンスがあり、情感の豊かさを失っていないのが素晴らしい。静謐さに満たされた同曲ではあるが、劇的な局面が時としてあらわれるのを特徴としており(例えば第2楽章及び第6楽章の中間部)、そのような局面における畳み掛けていくような気迫や生命力溢れる力強さは、圧巻の迫力を誇っているところであり、パーヴォ・ヤルヴィの表現力の幅の広さを大いに感じることが可能だ。もっとも、そのような箇所においてもいささかも無機的には陥らず、常に透明感溢れる美しい響きが支配しているというのは、パーヴォ・ヤルヴィの豊かな音楽性の賜物と言えるだろう。ソプラノのナタリー・デセイとバリトンのリュドヴィク・デジエも最高の歌唱を披露しており、世界的にも、その実力において高い評価を得ているスウェーデン放送合唱団も最高のパフォーマンスを示していると言える。音質も非常に鮮明かつ瑞々しささえ感じさせるほどの透明感にも満ち溢れており、HQCD化もある程度効果を発揮しているのではないかと考えられる。ただ、最近、フルトヴェングラーの一連の録音のSACD化によって大好評を博しているEMIであり、本盤もSACDで発売して欲しかったという聴き手は私だけではあるまい。

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    SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  17/April/2011

    オケ、合唱ともに、とにかく透明感が凄い演奏。響きが混濁しがちなこの曲で、ここまで透明な美しさに貫かれた演奏は、古楽器勢も含めて皆無だったのではないでしょうか。アプローチとしては、弦、合唱ともヴィブラートを控えめにした準・古楽風ですが、せせこましさはなく、十分な量感、スケール感を備えています。個人的な好みを言えば、第6曲などはもう少しライブ的な熱気が欲しいところですけれど、心洗われるような終曲の美しさがその分を補ってくれます。昨年のアーノンクール盤が意外と普通の演奏だったので物足りなかった、という人にはこの演奏がぴったりかもしれません。録音も自然で優秀。

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