佐藤さとる

Books だれも知らない小さな国

だれも知らない小さな国

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    peko-rock  |  大阪府  |  不明  |  08/February/2012

    子供のころ、シリーズ第一作『だれも知らない小さな国』を読んで、この小さなコロボックルたちの世界に魅了され、今も大切に本棚にしまっています。たぶん10回以上は読んだのではないかと思います。いたずら好きの小人たちが遊びに来てくれないかな〜なんて、一人でいるときなんかにソワソワした思い出をもつ日本人の数は計り知れないかもしれません。また村上勉さんが描くコロボックル(今回の文庫化でも描き下ろされています)は、一度は見たことがあるのではないでしょうか。今回、文庫版として6冊が復刊!書店で見つけた時は、懐かしさと「もう一度コロボックルに出会えるんだ」という大変乙女チックなキモチになりました(笑)生粋のファンタジーですが、よいファンタジーは子供でも大人でも楽しめるんです。もちろん子どもが読める簡易な表現で分かりやすい物語。だけど、大人もどっぷり世界に嵌って、ワクワクできます。安っぽいファンタジーと大きく異なるのは、大人でも安心して世界に嵌れるという点。それを支えているのは佐藤さとるさんのきちんとした描写だと思います。小人さんたちが、人間の様な工場を建ててリトルサイズの新聞を作ったり、鳥のように長く飛びたいと空とぶ機械を作ったりするんですが、著者がこういった機械の詳細をきちんと計算して書かれているんですね。だからファンタジーなんだけど、不自然さが全く無い。読み終わったらアラ不思議、幼稚園児からじいちゃんまで、「コロボックルは本当に居るんじゃないか」という気になってますから。もう初版からかなりの年月が経ちますが、復刊ということで、いかに多くの人を魅了し、心に残っている作品かが分かります 今の時代の子どもにも読んでほしいです。きっと変わらず魅了されるものがあると思います。もしかしたら、お父ちゃんお母ちゃんの方も夢中になっちゃうんじゃないかな。

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