Des Knaben Wunderhorn : Hampson(Br)Wiener Virtuosen
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 04/May/2011
もともとマーラーのオーケストレーション自体が、交響曲とは比べ物にならぬほど薄く書かれているのだから、室内アンサンブル伴奏と騒ぐほどのこともないではないかと聴く前は思っていた。しかし、十数名のアンサンブルによる伴奏は確かに新鮮。世界の名だたる指揮者たちと管弦楽伴奏版の全曲を録音する機会がいくらもありながら、ハンプソンがこれまで全曲を録音しなかった理由が分かった。アルバムはちょっと極端なほど、前半に軽めの曲、後半に重めの曲を集めているが、前半では文句なしに伴奏の見通しの良さが効果を挙げている。歌そのものも技術的には非の打ち所なく、完璧に自分の声をコントロールしているが、そのうまさが啓蒙的な分かりやすさと楽天的な陰影の乏しさに落ち込みがちであるところが、この歌手に対する好みの分かれ目。『死んだ鼓手(レヴェルゲ)』『少年鼓手』のようにストレートに劇的な曲は決して悪くない。しかし『塔の中の囚人の歌』『浮き世の暮らし』『天上の生活』のようにきついアイロニーのある曲、『歩哨の夜の歌』『美しいトランペットの鳴り渡るところ』『原光』のように「彼岸」的な側面のある曲、この2系列に関してはやはり物足りない。0 people agree with this review
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