Sym, 1, 5, : Athinaus / Frankfurt Oder State O
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ぼん | 神奈川県 | 不明 | 04/July/2012
ベートーヴェンの弟子ということで、やはりこの分野の交響曲を書くにはある意味勇気がいったのだろうか。ツェルニーがこの分野に手を出すまで楽聖の死後十年以上が経過、結果本人もまもなく五十に手が届く歳になってしまった。この間、シューベルト、メンデルスゾーンが交響曲を何曲も作曲、シューマンもツェルニーと並行するかのように交響曲への道を歩み始めていた。 そんな中でのこのツェルニーの交響曲。1番は古典派の余情をもちながらも初期ロマン派への道を歩み始めたという趣で、それらはほぼ予想通りのものではあったが、じつに聴きやすくまた印象にも残りやすいなかなかの名曲だった。だがその5年後に作曲された5番にはおもいっきり驚いた。まるでシューマンの「ライン」を先取りしたかのような堂々としたロマン派中期の音楽にそれは変貌していた。それにしてもこれほどの曲が、しかも作曲家もとてつもなく有名なのに何故演奏されないのだろうか。ツェルニーというとどうしても練習曲のイメージがあるからかもしれないが、これらを聴いた今となっては自分にとってツェルニーというとこの交響曲が浮かんでくるようになった。ある意味ウィーン情緒もときおり感じられるツェルニーのこれらの交響曲。演奏もいい意味でローカルな雰囲気のオケの音にのった、活気溢れる演奏となっていて好感が持てるものとなっている。ぜひ一度聴かれることをお勧めしたい。3 people agree with this review
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