"Brahms Symphony No, 3, (1989)+Dvorak Symphony No, 8, (1973): Suitner / NHK Symphony Orchestra"
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七海耀 | 埼玉県 | 不明 | 26/May/2010
ドヴォルザークはスイトナーが良く取り上げた曲ですが、構成がしっかりしており、スタジオ録音盤に勝るとも劣らぬ仕上がりと言えます。N響も、多少の瑕はありますが、共感に満ちた演奏を繰り広げており、ティンパニの確信に満ちた打ち込みも素晴らしいです。73年の演奏ですが、もう当時から、N響はこれだけ求心力のある演奏が出来てたのですね。第三楽章で、第二主題を弾くヴァイオリンが絶妙のポルタメントを聞かせます。音も、会場の音響特性もあり、ややドライですが、十分及第点でしょう。弦なんか潤いがあります。来日最後の年、1989年のブラームスは、オケも録音ももっと立派で、ロマン性と造形が高度な次元で結びついた、見事な仕上がりです。有名な第3楽章は、ことのほか感動的です。スイトナーは、英語圏ではあまり姿を見せなかったと思うのですが、N響に来てくれたおかげで、日本の音楽ファンにとっては忘れられない存在となりました。ブルックナーの8番や、ブラームスの4番なども名演だったと思います。2 people agree with this review
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