Piano Concerto, 2, : Brendel(P)Abbado / Bpo
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 08/April/2010
ブレンデルとアバド&ベルリン・フィルには、1986年に録音したブラームスのピアノ協奏曲第1番があり、同曲史上最高峰の一つに位置づけられる名演であった。第1は、カラヤンが一度も録音しなかった協奏曲でもあって、カラヤン在任中のベルリン・フィルでも録音が可能であったと考えるが、当時のカラヤンとベルリン・フィルの関係は最悪。それだけに、ブレンデルのピアノやアバドの指揮もさることながら、ベルリン・フィルの壮絶な演奏が光った名演でもあった。本盤の第2の録音は1991年。既にカラヤンは鬼籍に入り、アバドが芸術監督に就任後の演奏である。それだけに、楽曲の性格にもよるとは思うが、ここには第1の時のような壮絶さはない。演奏の特徴を一言で言えば、ブラームスのピアノ協奏曲第2という楽曲の魅力をゆったりとした安定した気持ちで満喫することができる名演と言うことができるだろう。つまりは、指揮者や独奏者、オーケストラの個性よりも、曲自体の美しさが全面に出た演奏ということだ。例えば、冒頭のホルンの何と言う美しさ。同曲最高の名演とされるバックハウスとベーム&ウィーン・フィルの名演冒頭のウィンナ・ホルンの美しさとは異なった魅力のあるジャーマン・ホルンの粋と言える。その後のテンポも実にゆったりとした自然体のものであり、曲自体の魅力がダイレクトに我々聴き手に伝わってくる。ブレンデルのピアノも、巷間言われるような理屈っぽさは微塵もなく、ブラームスがスコアに記した音符を力強く、そして情感豊かに弾き抜いて行く。録音も鮮明であり、本名演に華を添えている。2 people agree with this review
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