Tchaikovsky Symphony No.6 (1937), R.Strauss Till Eulenspiel (1930), Wagner Funeral March (1933): Furtwangler / Berlin Philharmonic
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eroicka | 不明 | 不明 | 22/January/2013
この演奏は戦前、日本ではメンゲルベルクと並び称された名演であることはいうまでもない。フルヴェンらしく構成を意識しつつも流れに従いテンポは大きく揺れ動き、ベルリンフィルのサウンドは漆黒の暗さだ。まるでドイツの作曲家の作品のようだ。ライヴではないためややクールな感じだが、録音場所の長い残響が幻想的な雰囲気をかもし出す。戦時中、戦死した詩人や、運良く生還した某マスコミ企業兼球団グループの総帥ら知識層の青年たちが出征するとき、これが最期と涙して聴き入った音楽がおそらくこの演奏だったのだろう。戦場でこの音楽が彼らの頭をよぎったと思うと、気楽に聴けなくなってしまう。年代の近いジークフリートの葬送行進曲も同じような暗澹たる雰囲気で、間近に迫った大戦を暗示するかのようだ。年代の古いティルはフルヴェンも若々しく、聴くほうも肩を凝らせずに耳にできる。いずれも針音はあるが生々しい音質だ。0 people agree with this review
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ドンナー | 神奈川県 | 不明 | 21/August/2010
SP時代から有名な「悲愴」の代表的名盤。オーパス蔵の復刻は相変わらず素晴らしい。過去の東芝盤やナクソス盤は論外として、個人的には、グランドスラム盤の方が音がやや上かと思うが、それはもう廃盤なので、これからこの録音のCDを買ってみようと思う人には一番にお勧めできると思う。0 people agree with this review
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 17/December/2009
悲愴は、これまでもグランドスラム盤など、様々な復刻が試みられてきたが、本盤のオーパスによる復刻は、これまでで最も音質がいいものであり、その意味では、究極の復刻盤と言ってもいいのではなかろうか。ゆったりとしたテンポの中、フルトヴェングラーならではアッチェレランドなども随所に見られるが、名演の誉れ高い後年のカイロ盤と比較すると、スタジオ録音だけにいささか抑制的である。しかしながら、深沈とした深みは、今回の復刻CDの音質の良さもあり、本盤の方に軍配が上がるのではないかと思われるところであり、スタジオ録音でのベルリン・フィルの安定感を加味すれば、トータル的には、フルトヴェングラーの悲愴の最高の名演と評価したい。ティルは、フルトヴェングラーの十八番だけに、スタジオ録音とは思えないくらいのドラマティックで、なおかつ深みのある名演であると言える。ジークフリートの葬送行進曲も、スタジオ録音と言うこともあり、じっくりと構えたインテンポによる深みのある演奏であり、フルトヴェングラーの同曲の演奏の中でもスケール雄大な随一の名演と言っても過言ではないだろう。4 people agree with this review
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