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Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

CD Shostakovich: Symphony No.10 / Tormis: Overture No.2

Shostakovich: Symphony No.10 / Tormis: Overture No.2

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  • ★★★★★ 

    風信子  |  茨城県  |  不明  |  20/March/2018

    薄明の中に蠢く影は次第に輪郭を露わにし荒々しい民衆の交錯を見たと思うやまた朝霧の中に紛れて霞んでいく 戦後の不如意な民衆の心情が巷に充満している第1楽章 短いダンス・スケルツォの力感との対比が際立つ第2楽章へ 権力は踊る ものの見事に命輝く整然たる無慈悲が疾駆する 様々な人間と事物が交差する混沌とした第3楽章 ラプソディックな展開の中からしばしば立ち上がってくる決然とした意思と憧憬のテーマが印象的だ そして第4楽章へ 肩透かしと懐疑を生んだ問題のフィナーレは背反するAndanteとAllegroが無作為に繋がったようだ P.ヤルヴィの腕の見せ所 果たしてショスタコーヴィチの時代と政府への失望と侮蔑があからさまになった ショスタコーヴィチをR.シュトラウスの交響詩を聞くように聴いてはならない 終生自然主義の視点が貫かれている音楽だ ロマン主義や芸術至上主義に逃げずに聴こう あなたも如何   

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  • ★★★★★ 

    沼垂の五郎ちゃん  |  所在地  |  不明  |  22/April/2012

    じっくりと構えた10番の演奏、しっかりと歌わせる個所は歌わせシンチナティ響も答えます、この人のオヤジもショスタコの名手でしたが息子もなかなか、これからの続編を期待します。8番11番なんかを待ってます。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  14/February/2010

    パーヴォ・ヤルヴィの最近の好調ぶりをあらわした大変美しい名演だと思う。もちろん、表面だけを繕った美演は他にも多くあるが、パーヴォ・ヤルヴィの素晴らしさは、内容においても彫りの深い精緻な演奏を行っているという点にある。第1楽章冒頭の低弦の響かせ方からして、ただならぬ雰囲気を感じる。その後は、決して絶叫したりはせず、ひたすら精緻に丁寧に曲想を描いて行くが、それでいて安全運転の印象を与えることは全くない。ショスタコーヴィチならではの透明感溢れるオーケストレーションを透徹したアプローチで丁寧に表現していく。第2楽章は一転して劇的な表現であり、その迫力はなかなかのものであるが、ここでも金管がわめくという印象はいささかも受けない。第3楽章は更に精緻な表現を徹底している。ホルンなど決して割れた音を出させず、抒情溢れる美しさには比類がないものがある。終楽章は、テンポがめまぐるしく変化するなど、なかなかまとめるのに難渋する楽章であるが、パーヴォ・ヤルヴィは決して雑には陥らず、ここでも精緻で丁寧な表現に徹し、全曲の締めくくりに相応しい見事な演奏を行っている。トルミスは、ショスタコーヴィチを崇敬していた、同郷のエストニアの作曲家であるとのことだが、このような意外性のあるカプリングを行ったのも、パーヴォ・ヤルヴィの抜群のセンスを証明するものと言えるだろう。録音は、テラークならではの鮮明な名録音と評価したいが、できれば、SACDマルチチャンネル盤を出して欲しいと思ったのは、私だけではあるまい。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  21/June/2009

    さしものP・ヤルヴィもこの交響曲の第1楽章のような抒情的で息の長い音楽はまだ苦手なのではないかと思っていたが、そんな懸念は全く無用だった。これまでの演奏がすべて野暮ったく見えるほどの格段の解像度。しかも精緻であればあるほど、音楽の寂寥感が身に沁みる。一糸乱れぬ第2や第4楽章ではオケの機動力を見せつけるが、勝利の大団円として描かれがちなエンディングが故意に軽めに、アイロニカルに仕上げられているため、最後まで重苦しい後味が残る。

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