Il Trovatore: Karajan / Teatro Alla Scala Callas Panerai Di Stefano
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 12/May/2012
名演でしょう。歌手はいずれもイタリアの歌だなあといふ感じで、特に男性陣の朗々たる歌にしびれます。ステファノは、まさに肺腑から絞り出すような熱血漢の歌で、これは実演なら相当にすごいな。カラスはここでは言うほどすごいとは思えない。美声だとも思えないし、ま、役柄上、そんな目立つほどでもない。カラヤン&スカラ座は名伴奏。テンポからバランスから実にいい感じ。録音はモノラルで、多少の歪みはあれど、この名演奏を聴く分には問題ないでしょう。さて、以下、蛇足。「名演」と書きましたが、正直、曲はホントにどうしようもない愚作ですな。復讐・怨念・嫉妬その他、人間のあらゆる暗い情念が渦巻くストーリーなのに、全編通してノーテンキなメロディが垂れ流されるだけ。そのメロディも、「いかにもきれいでしょう」「いかにも楽しいでしょう」といった調子のステロタイプのもので、聴いていて赤面するような臆面のなさ。歌詞やドラマとまるで有機的な結びつきのない、換言すれば、歌詞やドラマの内容を表現しようとしていない、ただ単に「歌手のための歌」でしかなく、呆れたものだ。曲のダメっぷり、本当に痛感しました。ヴェルディは「ファルスタッフ」は大傑作だと思うのですが、そうなると実はずいぶんとプッチーニに近づいた作曲法になっていきます。う〜む、なかなかにツライところです。3 people agree with this review
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