痴呆老人が創造する世界
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ポルツマン | 岩手県 | 不明 | 02/August/2010
アルツハイマー症が発見されてから100年たつ今もなお,この病気の原因は定かでなく、世界中の研究者が必死になって原因や機序の解明、治療法や特効薬の開発に取り組んでいますが、この病気の克服にはまだまだ時間がかかりそうです。 と,そんな暢気なことを言ってられるのは身内にアルツハイマー病患者がいないからに他ならず、もしいたとしたら、これはまさに大問題なのです。 なにが問題かといって、とにかく、患者にどう接するかが、最初に、そして最後まで目の前に立ちはだかる問題であるような気がします。それを解決する糸口を与えてくれると思われるのが阿保順子著『痴呆老人が創造する世界』です。これは痴呆症をわずらう人たちの行動を観察し、その深部を洞察しようという試みの成果です。 おそらく日本中の老人福祉施設で毎日のように繰り広げられているであろう日常の仕草や会話を見続けることで初めて彼らの心の奥底を窺い知ることができる。そして、それは、まったくでたらめなのではなく、われわれも理解できる相応の因果性があるのであり、周りの人たちはその思考の奇跡をなぞることで互いに負担の少ない(不幸の少ない)介護ができるのではないでしょうか。本書を読んだあと、そんな感じがしました。 いまはなんでも「理解できぬ」「あいつが悪い」とばっさり切り捨ててしまうのがひとつの流儀のように広まってしまっているような気がしてならないですが、やはり人の気持ちなんて、ぼんやりしてちゃ理解できるわけがなく、努力してこそ理解できるのであり、その努力を惜しまない人こそ、本当にやさしい人なのだと思います。0 people agree with this review
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