砂の器 上巻
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boggie999 | 神奈川県 | 不明 | 17/April/2021
過去から逃れようとするものは本当に人殺しをするものなのだろうか? 犯人が誰かよりもそんなことが気になった。 四十年以上前の小説なのに超音波を聞かせて人を殺すトリックと出雲地方にズーズー弁を使う場所があるということが斬新だった。 面白いので一気に読んでしまった。0 people agree with this review
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たまちゃん | 奈良県 | 不明 | 12/April/2021
映画化とテレビ化両方されていますが、やはり原作を読まないとこの作品の面白さは分からないと思います。幼少の頃に被った差別によって、主人公のその後の人生が良くも悪くも左右されたのは言うまでもない。ベテラン刑事と若手刑事の執念の捜査によって、悲しき事件の真相が明らかになるくだりは胸にぐっときます。0 people agree with this review
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ねも | 兵庫県 | 不明 | 03/March/2021
本書をもとに1974年に制作された同名の映画の評価が極めて高いため、本書を著者の代表作のような扱いをする場合もあるが、それには賛成できない。また、21世紀の視点で読みなおすと古びたところも多く、それが味になっているわけでもない。 鎌田操車場で男性遺体が見つかる。目撃証言から、ズーズー弁と「カメダ」という言葉が浮かび上がる。刑事の今西たちは東北に捜査に出かけるが、そこで若手文化人集団「ヌーボー・グループ」を見かける。その中の評論家・関川の私生活に問題が起きており… ミステリー小説としての面白味は、東北弁の問題と斬新的な殺人方法があげられる。巧みなミスリードもあるものの、刊行時はともかく、今時のミステリー慣れした人なら、どうだろうか。もう一つは、戸籍の問題で、戦争が影を落としている。この辺りのところは、著者らしいとも言えよう。とにかく、刑事たちの地を這うような地道な捜査が素晴らしく、これも清張作品の魅力と言える。 映画を先に見た人は、あのクライマックスを期待したら裏切られるので要注意。 『点と線』『ゼロの焦点』といった作品に比べると、イマイチだが、長さを含め読みごたえがあることは事実だ。0 people agree with this review
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