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砂の器 上巻

Seicho Matsumoto

User Review :4.5
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101109244
ISBN 10 : 4101109249
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2006
Japan

Product Description

惨殺死体。被害者が残した謎の言葉〈カメダ〉。犯人と被害者を結ぶものは何か?

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。

Content Description

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。

【著者紹介】
松本清張 : 1909‐1992。小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。’58年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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過去から逃れようとするものは本当に人殺し...

投稿日:2021/04/17 (土)

過去から逃れようとするものは本当に人殺しをするものなのだろうか?  犯人が誰かよりもそんなことが気になった。  四十年以上前の小説なのに超音波を聞かせて人を殺すトリックと出雲地方にズーズー弁を使う場所があるということが斬新だった。  面白いので一気に読んでしまった。

boggie999 さん | 神奈川県 | 不明

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映画化とテレビ化両方されていますが、やは...

投稿日:2021/04/12 (月)

映画化とテレビ化両方されていますが、やはり原作を読まないとこの作品の面白さは分からないと思います。幼少の頃に被った差別によって、主人公のその後の人生が良くも悪くも左右されたのは言うまでもない。ベテラン刑事と若手刑事の執念の捜査によって、悲しき事件の真相が明らかになるくだりは胸にぐっときます。

たまちゃん さん | 奈良県 | 不明

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本書をもとに1974年に制作された同名の映画...

投稿日:2021/03/03 (水)

本書をもとに1974年に制作された同名の映画の評価が極めて高いため、本書を著者の代表作のような扱いをする場合もあるが、それには賛成できない。また、21世紀の視点で読みなおすと古びたところも多く、それが味になっているわけでもない。 鎌田操車場で男性遺体が見つかる。目撃証言から、ズーズー弁と「カメダ」という言葉が浮かび上がる。刑事の今西たちは東北に捜査に出かけるが、そこで若手文化人集団「ヌーボー・グループ」を見かける。その中の評論家・関川の私生活に問題が起きており… ミステリー小説としての面白味は、東北弁の問題と斬新的な殺人方法があげられる。巧みなミスリードもあるものの、刊行時はともかく、今時のミステリー慣れした人なら、どうだろうか。もう一つは、戸籍の問題で、戦争が影を落としている。この辺りのところは、著者らしいとも言えよう。とにかく、刑事たちの地を這うような地道な捜査が素晴らしく、これも清張作品の魅力と言える。 映画を先に見た人は、あのクライマックスを期待したら裏切られるので要注意。 『点と線』『ゼロの焦点』といった作品に比べると、イマイチだが、長さを含め読みごたえがあることは事実だ。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis

    ★★★★★ 松本清張の数ある作品の中でも個人的に1番の傑作と思っている。久しぶりに読んだがやはり面白い。ただ主役の今西が少しずつ手掛かりを得ていくのが、推理によるものというより偶然にすぎる点が気になった。 下巻に向けて不穏な空気が漂い、陰鬱な雰囲気を醸し出しているが、ここから一気に面白くなっていくのは知ってるので引き続き楽しみたい✨

  • ykmmr (^_^)

    遅咲き作者の出世作で、観ていないが…映像化もされた。内容だけは、何となく聞いた事があった。蒲田の死体遺棄から始まる、サスペンスあるあるの最初。ゆっくりと進む物語展開。主人公の今西も武骨ながら、熱心で操作の為なら、幾らでも歩く。そんな展開だが、今のような電子機器は勿論、防犯カメラしかない時代。だからこその操作・又は人間らしさも垣間見えるのだろう。今西は実は有能で、『紙吹雪』だけで、展開を広げた訳だが。そして、『カメダ』の言葉の意味と、『ヌーボー』の正体は⁇後半へ続く…。

  • イアン

    社会派ブームの火付け役として幾度となく映像化された不朽の名作。蒲田駅の操車場で身元不明の男の扼殺死体が発見された。刑事・今西は被害者が発した東北訛りの「カメダ」を手掛かりに犯人の足取りを追うが…。監視カメラやDNA型鑑定はおろか、携帯電話や新幹線すらなかった時代。まさに「足で稼ぐ」しかない刑事の執念は逆に新鮮に映った。現在の評価軸でいうなら、例えば紙吹雪から真相に辿り着くプロセスなど所々に飛躍は感じるものの、これも社会派ミステリ黎明期ならではの瑕疵だろう。相次ぐ不審死に興味を引かれながら、下巻へ進みます。

  • いおむ

    嫁棚本。初、松本清張です。非常に読みやすくてまずびっくり。そして面白い!主人公の初老ベテラン刑事の粘り強い地道な捜査が、事件の真相に徐々に迫っていく過程がぐいぐいとページをめくらせる。下巻が楽しみ!そして清張の他の作品のいつか読んでみよう。

  • sayan

    出張移動中に読了。松本清張の作品は初めて。登場人物のものの言い方に時代を感じ、30代でその語り口か…、喫煙のシーンがこんなにもでてくるのか、と本筋とは関係ないところに新鮮さを感じた。決して短くないがストーリーの展開はテンポよく、どんどん読み進めることができた。下巻も楽しみ。

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