Mozart (1756-1791)

CD Comp.piano Sonatas: Gould

Comp.piano Sonatas: Gould

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  • ★★★★★ 

    S  |  熊本県  |  不明  |  25/May/2019

    CDを持っていても買い直すべきか? YES。50年代後半から70年代前半までのアナログ録音のCD化は決して悪くなかったけれども、このDSDリマスタリングはもっとその先にある。LPでは大ホールの後ろの席、CDではリサイタルホール、そしてここでは練習室で聴いているかのようである。CDでは、君たちに解るかな?というちょっと突き放された印象もあったが、今度はマスタークラスで、な?解るだろう?と言われて、解ります!と答えたくなる、そういう親密なグールドが眼の前に居る。但し、ごく一部の楽章は年代によらず、そこまで褒められないなというものも、ほんとうに少しだが混ざっている。ブックレットも非常に充実しており、本邦初訳のグールドのインタビューは非常に興味深く、リマスタリングエンジニアのコメントも読ませる。このセットは絶対に買いである。

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  • ★★★★★ 

    shef  |  栃木県  |  不明  |  09/October/2012

    好きか?と問われればyesと答える。でも人に勧める気にはならない。推薦するならラローチャ、アラウ、Lクラウス、ピリス、宮沢明子といくらでもある。グールドのモーツァルトは「対位法で捉えた」モーツァルトだろう。強力な左手が紡ぐリズムと和音。旋律がまぐあうような恍惚とした音楽ではない。誤解を恐れずに言えば、(バッハというより)ベートーヴェンのようなモーツァルトだ。総じて速めの(速過ぎるケースも)演奏だが、浮き足立っていない、と感じるのは「対位法」の表現に徹しているからか。 稀代の天才、それが果たしてモーツァルトに通じるかどうかは個々が判断することだろう。冒頭に書いたように個人的には「これもアリ」だと思う。グールド以外にも奇想天外な演奏はある。中にはグールドに啓発されたかのような演奏も。でもこれはグールドだからか可能なのであって、他の者には不可能だ。 唯一無二、だからこそ価値あるレコーディングだと思う。 モーツァルトの音楽をリセットする、それだけでも手元に置く価値はある。この演奏を聴いてからモーツァルトを聴く。おそらく、新たな発見があるはずだ。

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  • ★★★★★ 

    黒い帳面  |  神奈川県  |  不明  |  15/September/2010

    グールドのベスト盤「イマージュ」を聴いてバッハ以外に興味を持った。 普通、ある楽曲を聴いたら、他の演奏家の演奏を聴き比べしたくなるが、 グールドが演奏したものと他の演奏家のものを聴き比べようとはなぜか思わない。私にとってグールドは完璧な存在なのだ。 このモーツァルトピアノソナタ全集も文句なし! グールド=バッハと思っている方、ぜひ聴いてください。

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  • ★★★★★ 

     |  岐阜県  |  不明  |  22/December/2009

    モーツァルト のピアノソナタ全集はこのグールドとバレンボイムのみ所有。圧倒的にこのグールドが良い。モーツァルト のピアノソナタはベートーヴェンのような気高い人間性もないし、シューベルトの棺桶に片足つっこんでいるような底知れぬ不気味さも当然無い。ならば、このグールドのように創意工夫し、面白おかしく演奏してくれなきゃつまらない。

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  • ★★★★★ 

    もみぢ葉  |  福井県  |  不明  |  08/December/2008

    先の「いまいち」評価は、SM4K52627の全集に対するもので、この国内盤全集SICC451に対するものではありません。HMVさん、間違えないで下さい。尚、このSICC451の全集は聞いていませんが、国内1枚ものは優れていたので、一応「最高」をつけさせてもらいます。

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  • ★★★★★ 

    ezorisu  |  京都市  |  不明  |  02/January/2008

    逸品! 分売よりも全集で聴くのがいちばん。絶対に損はない。 K310の早いこと、K331の遅いこと。機械的な操作を感じるふしもあるが、全体を通じる流れはすばらしい。特に後半に例によってグールドの唸り声が聞こえて来るのもご愛嬌。日々に疲れたときにはハスキル、クラウス、バックハウスを、快適な毎日にはグールドを。

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  • ★★★★★ 

    セザール・フランク  |  東京都国分寺市  |  不明  |  28/March/2007

    K331、457は他の誰の演奏よりも凄い。これが私の生命の中に刻み込まれて、この2曲に関しては、他の演奏を受け付けなくなってしまった。他の演奏を聴いていてもグールドの演奏と二重像を作ってしまって聴きづらくて仕方がない。この2曲あるゆえにこの全集全体の価値があると私は考えている。

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  • ★★★★★ 

    beethovenplace  |  海外  |  不明  |  25/July/2006

    今より随分前のことになりますが、ハスキル、リパッティ、ラローチャなど、モーツアルト演奏で高名な人達の演奏を聴きながら、どうにも満足しきれない思いがありました。そんな時に出会ったのがこの演奏でした。(CDの普及する以前)。およそ常人の採るべきテンポではなく、グールドのごときヴィジョンがなければそれこそ、人をなめたものといえるでしょうが、走馬燈のように過ぎ去ってゆく音の情景は、決して明朗軽快なものではありません。むしろ浮世絵で描かれる雨のように鋭角で沈鬱なものです。ある意味究極的な演奏と言えるでしょう。

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  • ★★★★★ 

    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  04/June/2005

    評論する人が試されるセット。モーツァルトは強弱法、フレーズ、音型の処理などの楽譜を読み込む方法が大体決まってます。作曲者が指定している以外の部分は、大体18世紀の演奏様式に添って演奏されることが多い。それを一旦リセットして、彼流の語法で曲をフレーズのレベルから組み直した演奏。「異化」という言葉を使った評論家もいます。気持ちは分かります。でもこれは異化したものではなく、全く作り直しているものです。これをノンペダルで仕上げる感性が凄い。ギリギリで節度が保たれてます。印象だけで誤魔化す評論家が多いのが残念です。

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