String Quartet -Debussy, Faure, Ravel : Quatuor Ebene
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シャルヴェンカ | 千葉県 | 不明 | 09/November/2022
このディスクは2009年度イギリス・グラモフォン誌の年間最優秀レコード賞と最優秀室内楽賞を同時受賞した名盤である。ラヴェルとドビュッシーの室内楽曲は沢山のCDが出ているのに、なぜかフォーレは録音が少ないので、そうした点でも貴重なCDと言える。四重奏曲には沢山の名曲があるが、フォーレのそれは唯一無二の個性的な作品である。その秘密は巧みな対位法と神秘的な和声にある。増4度の響きなのかな? 例えばシベリウスの交響曲第4番の響き。何度聴いても飽きない不思議な響きだ。私がこれまで聴いた400曲余りの弦楽四重奏曲の中で、個性的という点ではナンバー1、そして音楽的にもベスト5に入る傑作なのに、音楽之友社の名盤大全では単独では触れられていない。是非編集者の方の意見を聞いてみたい。0 people agree with this review
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京都のタケさん | 京都府 | 不明 | 28/December/2016
しなやかな音、匂いたつような表現、精緻で躍動的なリズム、それらは、フランスの室内楽の伝統を、正当に継ぐ資格が十分にあると言えます。 過去の、フランスの名四重奏団の長所を尊重しながら、より精密に、躍動的にしたもの。 ほんの少し、自分たちの主張も加えながら、最上級の、ドビュッシー、ラヴェルを、表現しています。 実演で、ドビュッシーを、聴いた時、すべてが、完璧にハモる演奏に、驚きをかくせませんでしたが、アルバムで聴くと、ラヴェルの方が、より素晴らしく思えます。 ただ、フォーレに関しては、あと20年くらいしてから、再録音希望(笑0 people agree with this review
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雲谷斎 | 埼玉県 | 不明 | 16/May/2013
ジャケ写真を見ると、ロックかジャズをやりそうな若い兄さんが4人。ところが出てくる音楽は、フランス弦楽四重奏曲の粋ともいえる名曲。それも清新、溌剌にして十分な音の機微をわきまえた豊かな表現力。これをすばらしいと言わずしてどうする、という演奏。これだけ大作曲家の作品となれば、これまでにも名演は数知れずあったのだが、エベーヌ四重奏団はそれら往年の名演奏にこれらの作品を埋もれさせることなく、新たな感性で甦らせるのに大きな役割を担ったといえよう。ドビュッシーの冒頭やラヴェルの帰結部では鋭く切れ込むが、それも若い団体にありがちな力みやけれん味にはつながらない。どころか、フォーレをはさんで先にドビュッシー、後にラヴェルを置いたこのCDのストーリーがうまく完結している。 とにかくありがたいのは、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレのそれぞれ1曲ずつしかない弦楽四重奏曲が1枚のCDで堪能できることだ(そのため80分超)。録音も秀逸で、この水準ならば高いだけのSACDなど必要ない。 かつて輸入盤だけだったこのCDは今年になってEMIから全40枚のトレジャリー・シリーズとして発売されたなかの1枚だが、このシリーズの室内楽作品はどれも水準が高い。ただ、録音年代が少し前になるため、廉価的な価格設定にされているが、これは見識というべきであろう。価格だけ立派だが、聞いてみると内容が価格に追いつかない新譜が少なくない昨今、これは買い得な1枚である。3 people agree with this review
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ぶっさん | 大阪府 | 不明 | 10/May/2011
どの曲のどの演奏も骨がある演奏となっている。 ラヴェルは例の第1楽章の主題。 こんなにもあっさりとサラッと流れて始まる様が見事。 展開部の熱く溶解する音の中、始まる再現部は感動的。 第2楽章は、こういうアジアのリズムに影響受けたんですよね!? ラヴェルさん? って演奏がやはり良い。 第3楽章はたっぷりと歌わす。 しかも鬱陶しくない。 そして第4楽章。 こんなにも見事な第4楽章は聴いた事が無い。 恐ろしくパワーに満ちている。 破壊力抜群。7 people agree with this review
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