"Le Nozze di Figaro : Guth, Harnoncourt / Vienna Philharmonic, D'Arcangelo, Netrebko, etc (2007 Stereo)"
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カバポチ | 神奈川県 | 不明 | 20/July/2011
まず、アーノンクール指揮のウィーン・フィルの演奏の素晴らしさに脱帽。テンポは遅めだが、実に彫が深くて味わい深く、円熟の極致だ。そして、歌手も皆極めてレベルが高い。ネトレブコは椿姫の頃の初々しさはなくなったが、相変わらずの美声だ。ただ、残念なのは演出。特に、あの白い羽の生えた天使?は何???全く意味不明。それさえ我慢すれば、近年まれに見るフィガロの名演だ。最後に、ブルーレイで視聴した音質・画像の素晴らしさは絶品だ。数あるソフトの中でも屈指の出来だ。1 people agree with this review
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ombredouble | 東京都 | 不明 | 31/October/2009
各地で引っ張りだこのクラウス・グートはさほどの演出家とも思われないが(××から拝借したのでは、というアイディアも多いし.同年ザルツの《ツァイーデ/アダマ》やハヤ・チェルノヴィン《プニマ》も見た)、普通とちょっと異なった切り口でまあまあ正解の舞台.フィガロの出生の秘密以上にケルビーノはロマン主義的な形象だろうが、グートの演出は時代設定等を解消してケルビーノの幻想的な伏線を張っておき、新たに作ったケルビム(ザルツブルグの聴衆に分かり易いようにとの意図も大きかろう)を他の登場人物にややアンビヴァレントに絡ませる一方、当のケルビーノは何も知らないかのように舞台中を逍遙する.同役のシェーファーがちょっと吃驚するような上手さで、彼女ありきで作った演出という気がしなくもないが、別にそこに拘らずとも、凍り付くような婚礼の舞踏(ニキ・ド・サンファールの初期の否定性を思わせる、膨らんだ花嫁衣装!)など印象的な場面はある.アーノンクールがまた舞台のロマン性に過剰気味に反応してしまい、普通はあまり感じない濃厚な悲劇性に傾斜した音楽づくり(《もう飛ぶまいぞ》と最後の幕切れの荘重さ!).要するにあまりバランスの良い解釈ではないが、さすがに歌手陣は主役のダルカンジェロ、ネトレプコからマクラフリン(マルチェリーナ)、リーバウ(バルバリーナ)に至るまで巧い(スコウフスとレシュマンはやや大仰だが).アーノンクールの音楽性と波長が合えば楽しめるだろうし、合わなければ徹底して退屈するだろうソフト.反発するかのように適度に我が道を行くヴィーン・フィルも聴きものだ.尚ORFによる初日のライヴ中継では演出家のみならず指揮者への盛大なブーが聞かれたが、かなり綺麗に証拠隠滅されている(笑).今年の《コジ》を以て完結したグートのダ・ポンテ三部作ではヴィーン版を用いた《ドン・ジョヴァンニ》が出色の面白さだったので、ぜひソフト化を望みたい.4 people agree with this review
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著名な登山家 | 和歌山県 | 不明 | 06/June/2009
評判の高いネトレプコ聞きたさに購入しました。多くの方が書いておられるように、あの天使は一体何のためにいるのでしょうか。登場人物の心の葛藤を表しているのでもなさそうだし、全く存在意義が認められません。歌唱陣ももうひとつぴりっとしません。舞台装置も簡略に過ぎます。1 people agree with this review
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TOCHIPAPA | Hiroshima | 不明 | 23/August/2008
これは、『フィガロの結婚』とは全く別物ではないでしょうか。電器店のオーディオルームで観たので全編ではないのですが、もしザルツまで出かけてこんなものを観る破目になったら、と思っただけでゾッとします。 余計な演出するくらいなら演奏会形式でやってくれた方がよほどマシだと思います。 そういう危険があることを教えてくれる意味ではこのDVDの価値が認められます。3 people agree with this review
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cosmos | 東京都 | 不明 | 10/May/2008
最近のヨーロッパのオペラの演出というか舞台の現代的な創りにはかなり疑問を持たざるを得ない。新しい演出の名のもとにコストの低減化を図っているのか?かなりの名作が本来の持ち味を極端に失われて行くのを見ると歌手も含め音楽的には結構良いのに残念である。従ってメトロポリタンの方が舞台づくりがしっかりしていて十分に対抗できているわけだ。スザンナ役のネトレブコもミスキャストと思う。曲は違うが1991年のザルツブルク音楽祭ショルティ/ウィーン・フィルの『魔笛』などHD収録で舞台も演奏も歌手も最高である。なぜDVD化されないのだろう2 people agree with this review
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Lorenzaccio | Soka | 不明 | 23/April/2008
個人的には指揮はあまり好みではなく歌手もほとんどが視覚的には良くても歌だけを俎板にのせると聴きがいがない。男性陣はまだ良いが女性陣はイマイチ。演技はいいが声そのものの魅力はないネトレプコ(実演で観ると魅力的だが)。歌唱そのものが精彩に欠けて全く聴くに堪えないレッシュマン(正直彼女がなぜこんなに多用されているのか大いに疑問)。演出も悪くないが記録して何回も観るほどではない。ポネルがなぜ素晴らしいか改めて実感した次第。3 people agree with this review
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オランダ船のリゴレット | 大阪 | 不明 | 14/April/2008
天使が見たくてこのDVD観たいわけではない!主役気取りにスッポット浴びて現われ目障りだ。之がまかり通るなら、魔法使いのばあさんや、七人の小人が走り回ってもなんでもありだろう。それに稚拙な振り付けもするので、いっそオペラ止めて、ミュージカルにすればいい。それかモーツアルトに頼んで之に合う改訂版でも創ってもらうべきだ。ただ歌唱陣が揃っているのが唯一の救いだ。0 people agree with this review
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syun | 東京 | 不明 | 13/August/2007
まず珍妙な演出に驚かされる。(正直非常にがっかりした。)歌詞に無い演技やら逆に歌詞があるのに道具や演技が無かったり。キューピットも意味不明。一体これは「フィガロ」なのでしょうか。歌も全体的に大したことはないと思う。アーノンクールは以前に比べればヴィーン・フィルの美音を生かし流れの良い音楽になっている。 でもやはり映像で観る限り「フィガロ」の限界を超えていると思う。1 people agree with this review
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swalka | osaka | 不明 | 24/July/2007
ケルビニは余計だな・・・ あとはよかったんじゃない。 そんなに奇をてらってもない。クレンペラーより遅いテンポだと思う。ネトレプコは中央アジアの共和国から出稼ぎにきた女中っていう雰囲気だな。ベームと比較云々があるけど、おれは時代設定は良かったと思うよ。貴族最後の時代(大革命以外の国の)という風に読んだけど・・・。 マイフェアレディぐらいの時期かな。アーノンクールは角が取れてきたんじゃないの。 でも「フィガロ」は一番好きなんだ。0 people agree with this review
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まるくる | 東京都 | 不明 | 18/July/2007
(途中で途切れてしまったので続き)時代を現代に移すのは良いとしても、登場人物の行動が妙に直截的で一切笑いが無い。美しい重唱の場面になると急に暗転して意味不明なケルビンが現れるなど、何とも興醒め。1995年はボンディによる美しく何とも示唆的な舞台であった(こちらをDVD化してほしい)。刺激を求める人には面白いが、フィガロを愛する人には…。1 people agree with this review
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kazu | 東京都 | 不明 | 18/July/2007
追伸。まるくるさんが言っておられたシュヴァルツコップの抗議状、というのもなんか納得できますね。私にはいまいちアーノンクールの解釈が理解できないので。ただ、最近は少し音楽に丸みが出てきたような気もしますが。ですから、いくつか好きな演奏もありますけど。0 people agree with this review
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kazu | 東京都 | 不明 | 18/July/2007
全体的に大した演奏では無いと思う。ネトレブコを筆頭に現在の歌の水準はこんなものなのかと思ってしまう。最近1980年の「フィガロ」の日本公演を聴いたが、こちらは歌が全体的に老けているのと、音の状態がいまいちなのだが、それでもやはり格が違うと思った。4半世紀を経てこんなにも「フィガロ」が変わってしまうとは。演出も奇抜を通り越して異様な気がする。0 people agree with this review
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まるくる | 東京都 | 不明 | 16/July/2007
同じアーノンクールが1995年にザルツブルグでフィガロを振ったとき、かのシュワルツコップが抗議状を出したということだ。当時はアーノンクールがその前衛性を保持し、敢えて旧来の様式に反する演奏をしたことがお気に召さなかったらしい。今回の演奏ではウィーンフィルを得ることで(1995年はCOE)円やかさを増し、充実した音楽を堪能できる。欧州で大人気のネトレプコも、ヴィオレッタを歌う人が、という懸念に反して悪くない。過去のイメージではコトルバスに近いやや暗めのイメージか。しかし、ともかく演出がひどい。時代を現代に移すのは良い1 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 13/July/2007
”訂正”この公演でもネトレブコに注目が集まったようだが、「椿姫」も聴き、再度この「フィガロ」のスザンナも聴いたが、正直言ってさほど優れているとは思えなかった。なぜ、この歌手がこんなに騒がれているのか理解できなくなってしまった。他の歌手では伯爵夫人役のレーシュマンが良いし、全体的には魅力あるDVDではある。0 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 09/July/2007
補足。この公演、歌手の水準がなかなか良く主役女声陣3人のほか、ダルカンジェロも健闘、スコウフスは個性的。ただ、台詞と合致しない演技やら、意味不明なキューピットやら、一度観ただけでは理解できないことが多い演出だ。ただ、歌の魅力では一聴する価値はある。0 people agree with this review
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