Don Carlo(French): P.Konwitschny, De Billy / Vienna State Opera, Vargas, Skovhus, etc (2004 Stereo)
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ombredouble | 東京都 | 不明 | 21/May/2012
バレエ音楽を含む仏語グランド・オペラ版である点と、ド・ビリーの(やや劇的高揚には欠けるものの)丁寧な指揮・歌手陣の概ね卒のない歌唱に星4つ.それにしても、ヴァルガスが達者に歌うのを聴いても、やっぱりヴェルディにはイタリア語のイントネーションが似合っている、と思ってしまう(アラーニャだとわりと納得するものがあったが). 舞台はコンヴィチュニーの中でもがっかりで、文化圏を出ることの難しさを感じる.彼の演出はオペラ歌手を<駆り立てる>事で滲み出す身体性、児戯が同時に極度に真剣なものでもあるような不自然さから緊張を生み出していたが、ここでは皆手馴れすぎすべてがwell-made.これでは全く意味がない.休憩を挟んだ火刑の場でのテレビ中継にしてからが、観客との共犯関係が成立してしまうのも宜なるかな(ヴィーンの聴衆でなくとも、’80年代の記念碑的制作《ランスへの旅》ロンコーニ版を知る人は少なくないだろう…).尚当演出はこの4月から再演されているので、ヴィーンのレパートリーから消えたわけではないようだ. というわけで、ヴィデオでコンヴィチュニー演出を見るなら《魔弾の射手》(ハンブルク)なり《神々の黄昏》(シュトゥットガルト、ベルト・ノイマン舞台美術!)のほうが楽しめるだろうし、仏語5幕版《ドン・カルロス》を映像付きで聴く目的ならシャトレ座盤(ボンディ演出、アラーニャ題名役、パッパーノ指揮パリ管.ただし複数の版の混合)くらいしか競合盤はないから、当盤の価値は十分にある.3 people agree with this review
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uran | 大阪府 | 不明 | 10/June/2009
2004ウィーンでみました。何と言っても、劇場全体を巻き込むパーフォマンスにした演出は圧巻です。しかし休憩後、予鈴をならさずいきなり、火刑の場に入るやり方は現場にいる観客としては、何が起きたのか判らず、席に着けないでそれこそ呆然として、たちつくしながら舞台を見たのを覚えています。それ以外はさほど抵抗無く見られ、様々なアイデアが盛り込まれ、例えば修道士の扱いかた(さりげなく彼が先王であることを感じさせたりする)やバレエ音楽を使ってエボリの夢を無言劇として、喜劇的に演じてみせるなど楽しめるという点では面白く思います。同じ時期にイタリア語版の違う演出も上演されていましたが、現在ではこのフランス語版は無くなってしまったようです。一度観てはいかがでしょうか。6 people agree with this review
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