Schumann: The Complete Symphonies-Mahler Edition
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 20/February/2013
「マーラー編曲版」というところと、シャイー&LGOの演奏の出来と、この二つの観点から評価をすることとなるディスクですな。前者については「いま一つ」ということになりましょう。マーラーの編曲のコンセプトは「変化付け」じゃないですかねえ。強弱、楽器のバランス、和声など、聴き手の耳をそばだたせるような変化をずいぶんと付けているようですな。でもねえ、それがなんだか曲を活かしているとは思えなかったのであります。マーラー自身の交響曲のように、想念も規模も巨大な交響曲なら各種の変化も必要だし気にならないのですが、シューマンの交響曲クラスではそれが何ともあざとく目立ってしまいます(何しろマーラーの第2番第5楽章や第3番第1楽章は、一つの楽章でシューマンの交響曲1曲全曲並みなのだ)。ということで、この編曲はいただけないな。一方、後者の演奏については大変結構なんじゃないですか。あざとい曲はシャイーは得意だし、オケは好演だし、こちらは文句なし。録音も優秀。企画もののアルバムなんですが、その企画のところが今一歩だったかな。1 people agree with this review
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エーテルの風 | 長野県 | 不明 | 30/December/2011
ブラームスやブルックナーの作品などに強く言えることであるが、その作曲家らしさが音楽から感じられないような演奏は、魅力が半減する。シューマンもどちらかと言えばその一人だが、ここに聴けるシューマンの音楽から聴こえてくるのは、「ロマン派初期〜中期の時代に書かれた交響曲」であるということだけだ。耳当たりもよく、聴いていて不快感はまったくないが、逆に多少不快感が有ったとしても、「シューマンの毒」を感じさせてくれるような演奏を私は求めたい。1 people agree with this review
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お茶漬けススル | 大阪 | 不明 | 15/June/2008
マーラー編曲ということで、彼の交響曲のような何やら複雑で、夢見がち、かつ厭世感漂うサウンドを期待していたら、肩透かしを食った。マーラーは、あくまで自分を出さずに、純粋に余計と思われるものの引き算に徹して、シューマンをダンディにしようと努力したが、メンデルスゾーンになってしまった感じで、当然マーラーらしさもない。ゆえに、今までマーラー版のディスクがさほど多くなかったのも理解できた。でも、5回に1回くらいは、こちらで楽しめそうだ。3 people agree with this review
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あんなかんな | 新快速敦賀 | 不明 | 27/April/2008
シューマンの交響曲は、若々しさ、みずみずしさ、そしてこれらと同居するほろ苦さが魅力と思うが、マーラー版は、これらの魅力を見事に取り除いたものとなっている。オーケストレーションとしては、すっきりしているのかもしれないが、シューマンの情熱と苦悩もすっかり抜け落ちてしまった。まあ、シャイーの指揮で、録音は優秀であるし、廉価なのでOKとしておこう。0 people agree with this review
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北関東のヤツ | 群馬県 | 不明 | 01/March/2008
ジュリーニのラインでマーラー版を聴き,興味を持っていたので,買いました.聴いてみて面白かったのですが,なにかこれまで聴いて来た演奏に比べて,うるさい印象を持ちました.これまで持っていたシーマンの交響曲らしさが感じられません,サヴァリッシュ&ドレスデンの演奏では何回でも全曲聴きたくなるのですが・・・.まあ,希少価値は認めます.1 people agree with this review
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