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Ravel (1875-1937)

CD Ravel: Bolero.La Valse & Rapsodie Espagnole

Ravel: Bolero.La Valse & Rapsodie Espagnole

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  • ★★★★☆ 

    dam  |  unknown  |  不明  |  10/February/2023

    しばらくぶりに聴いてみましたが面白い演奏ですねえ。これは賛否分かれますね。ボレロなんて典型的ですが、自分の耳にもソロはちょっと(かなり)微妙。しかし伴奏のほうが面白い。楽器が増えボリュームが上がるたびに色彩豊かになって、最後のほうはまるで色とりどりの花が咲き乱れるよう。パリジャンの「正確に揃えろ?そんなのドイツの奴らに任せとけよ、俺らそういうの嫌いだからさ」「写実的な絵なら写真でいいじゃん?絵具使うならアートにしなきゃ」なんて声が聞こえてきそうです。昔のオケは個性があったなあ、VPOのNYCもボスコフスキー時代が好きよ、という自分なんかにはたいへん好ましいです。ただ今どきのオケの演奏を聞きなれた人には受け入れられづらいかなあ…という一般論から☆一つ減らしました。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  15/March/2009

    今となっては少し重い演奏かと思うのですがこのクリュイタンス演奏盤は長く残る事になるでしょう。バックに終始小太鼓リズムに伴われた二組の小節主題を次第に色彩感で高めて行くボレロ、ゆったりしたテンポでの運びは造形的ではありますが興奮に結び付けます。スペイン狂詩曲も終曲のダフニス〜の原型とも言われる「祭り」での底を突き上げるよくコントロールの効いた色彩感も私の年代にとっては素晴らしい。興行師テ゜ィアギレフ意向とは異なったがラ・ヴァルス・・ワルツのクライマックスオーケストレーション再現も厚いけれど素晴らしいです。

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  • ★★★★☆ 

    AUSNAHME  |  宝塚市  |  不明  |  31/March/2008

    「一糸乱れぬアンサンブル」などというものは、もともとフランス音楽の伝統にはないと思う。音色もリズムも、いくぶんか不統一であったほうが「粋」だというのが中世以来のフランス流の美学であろう。ゲルマン系の演奏家がフランス物をやると、「うまいんだけどどこか気詰まり」な印象を与えてしまうのも、そこに一因がある。また、そもそも60年代のオケ全般が現在に比して技術的に劣っていたことも、このCDが期待外れの感想を与えてしまう要因か。だが、ここに聴かれる薫り高い音楽は、現在では得難いものであろう。

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