Das Lied Von Der Erde: 朝比奈隆 / 大阪po 伊原直子 林誠 (1984)
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 09/February/2011
ブルックナーの権威として、3度にわたって全集を完成させるなど、朝比奈は、ブルックナーの交響曲を数多く演奏した。したがって、朝比奈には、ブルックナー指揮者というイメージが強く、マーラー指揮者というイメージは殆どない。それでも、同じ年齢のカラヤンと比較すると、第1以外の交響曲はすべて演奏を行った記録がのこされているなど、意外にもマーラーをよく指揮しているのである。特に、第5はマスターテープの損傷が激しくてCD化が困難ということであるが、第2、第6、第9、そして大地の歌には複数の録音が遺されている点も見過ごすことはできないだろう。朝比奈のマーラーへのアプローチは、ベートーヴェンやブラームス、ブルックナーに対するアプローチと同じだ。荘重たるインテンポで、曲想を愚直に描き出していくというものだ。そのようなアプローチは、劇的な要素が支配的なマーラーの交響曲にはいささか符号しない点も多々見られるが、雄渾なスケールの大きさにおいては、他のどの演奏にも互角に渡り合えると思われる。朝比奈のアプローチが最も適合する交響曲は、本盤の大地の歌と言えるのではないだろうか。同様のアプローチによる名演の先例として、クレンペラー盤があるからである。もちろん、オーケストラや歌手陣は、クレンペラー盤と比較して相当程度劣ると言えるが、演奏内容の彫の深さと言った点では、クレンペラー盤にかなり肉薄しているのではないかと考える。最大公約数的には、後年の演奏(ポニーキャノン)を上位に掲げるべきであろうが、朝比奈が最円熟期を迎える直前の本盤も、十分に魅力的な名演と高く評価したい。0 people agree with this review
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