Tchaikovsky: String Quartets
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 03/November/2009
ボロディンSQの演奏するチャイコフスキー弦楽六重奏「フィレンツェの思い出」には幾盤かの種類がありタラリャンの第二ビオラ、ロストロボーヴィツチの第二チェロでの1963年録音の物、1970年代?収録でよくあのリヒテルなどと共演したバシュメット第二ビオラ、グートマンの第二チェロでの物、そして本盤ユーロフの第二ビオラ、ミリマンの第二チェロでの1993年録音物などあり全ての演奏を聴いているわけはありませんが主体たるボロディンSQの神経の行き届いたかつ自然体の演奏が特にロシア物ではその効果を発揮するようで聴く側もどうしてもそういう先入観が入る事もありえましょう。有名な第2楽章アダージョ・カンタビーレ・コンモートゆったりとピッチカートを挟んでのヴァイオリンのワルツ風ソロとチェロの情緒との組み合わせ・・・この楽章は独立して演奏されるだけにこの曲の白眉・・・第3楽章は不安な様子で急ぎつつ又チェロは歌ってくれますがやがて続く引き摺る様な暗い民謡風の楽章へそして最後の楽章は明るい舞曲で事なきを得ます。約34分の演奏でやはりボロディンSQの円熟さがチャイコフスキー最後の室内楽曲の重さを感じさせてくれました。ボロディンSQはこの曲を同作曲家の弦楽四重奏曲とセットで録音している場合が大半で本盤もそうなのですが私は全てを聴いているわけではありませんので過去盤と比して音質は良いことも含めて「素晴らしい」ランクに当面とどめさせていただきます。0 people agree with this review
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