Bach, Johann Sebastian (1685-1750)
Well-tempered Clavier: Levinas(P)
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 13/March/2010
私のバッハとドビュッシーの評価は、他の作曲家と比べて確かに甘いと思います。好きだからどうしても評価は甘めになります(笑)。このレヴィナスの演奏、線を明確に聴きたいとする立場からは確かに評判が良くない。レヴィナスの演奏法は基本的にペダルを踏みっぱなしにし、響きの中でさらに響きのテクスチャを重ねていく驚くべき独特の方法。この方法だと当然線は響きの中に溶けていく傾向になる。でも考えて欲しい。そもそもバッハの音楽に無駄な部分は無い。全ての部分が通奏低音をベースに数学的な秩序に従って全体を構築し、最後の音が鳴った瞬間に世界が完成し、一つの宇宙が形成される。平均律はその究極(特に第2集)といえる作品。レヴィナスの方法だと、全てのパーツが溶けて融合する。線は前に出てくることが無いため、奥へのベクトルが当然強く出てくる。そして最後の音が鳴り終えたとき、少し離れたところから俯瞰したような曲の全体像が立ち上がっていることに驚く。これは平均律のような構成の作品にとって理想的なアプローチ方法の一つで、私がこの演奏に驚愕するポイントだ。多数ある平均律録音の中でも、独特の個人的な美学と方法論、音楽の論理を貫き通し、全体を描くこと優先した演奏。細部は全体に向かってひたすら還元されていく。大勢の外からの視点など全く存在しないかのように、自身の方法論だけに埋没し、この世界に作品と演奏者だけ、独白のような極めて個人的な演奏という行為。平均律はここまで行けば、必ず優れた演奏になりうる。音楽の嗜好とは極めて個人的なものだが、それを突き詰めることの凄さと大切さ。バッハの音楽はそれを教えてくれる。7 people agree with this review
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 29/February/2004
まず驚かされるのは、ペダルの使い方です。ほとんど踏みっぱなしです。でも、音はにごりません。驚くべきテクニックです。慎重に陰影が付けられて、テンポは響きにとって最適なスピードが選択されてます。とにかく響きを注意深く聴いてください「こんなことがバッハで出来るのか!!」と絶句させられる驚愕の一枚です。全く新しい視点からの演奏に驚き、かつバッハの可能性の物凄さに絶句ですね。ベートーヴェンも響きで驚かされましたが、平均律の方がより適していると思います。ただ、すべての声部が明晰かつ完璧に動いている超絶平均律をお求めの3 people agree with this review
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ゆがみごん | 東京 | 不明 | 26/February/2004
リヒテルやコロリオフ程の名演では無いが音の響きがすばらしい。豊かで丸みのある柔らかな音が、鮪のトロが口の中で溶ける様に、耳の中で溶けてゆきます。少し音量を増して聴くと、伸びのある音に包まれてとても幸せな気分になれます。しかしストイックな演奏だけが名演でも無いので、これはお奨めです。2 people agree with this review
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