Macbeth: Abbado / Teatro Alla Sca
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ユローヂィヴィ | 大阪府 | 不明 | 11/August/2010
原作はもちろんシェークスピアの戯曲から取られており、オペラの台本としてもよく出来ている。 歌劇につきものの恋愛物語がなく。美しい愛のアリアもないために地味な作品かもしれないが、権力に対する興味深いドラマだ。 第一幕の荒れ地の導入部や第三幕の荒れ地の音楽は晩年の歌劇『オテロ』を思わせる所がある。 マクベス夫人のヴォーカル・パートで手紙を読むところなど歌うのでなくまさに読むようにリアルな(歌唱的でなく演劇的な)作曲がされている。 しかしヴェルディはなぜマクベス夫人をメゾ・ソプラノのために書かなかったのだろうか? 役柄的にはいかにもメゾ・ソプラノなのに。 極端なはなしアルトでもいいのに。そうしてしまうと音楽的に地味すぎるし歌手が少ないのかもしれないが・・・。 第二幕でバンクォーが歌うシェーナがギャウロフの立派な歌唱とあいまって素晴らしい。 第二幕のフィナーレ、宴会のなかマクベスが亡霊を目にして罪が露見する場面は、宴会という楽しみと殺人という恐怖の心理の全く異なる二つのものを対比させていて、ドラマとしてよく出来ていて面白い。 第三幕の主役は魔女達で、マクベスもマクベス夫人も結局は魔女の言葉を勝手に自分の都合のいいように受けとり、運命を無理やりに変えようともがいて悲劇を生んでいく。 他の歌劇にはないもっとも独特の場面だ。 第三幕のバレエ音楽もなかなかいい。 第4幕はマクベスといい、マクダフといい、しみじみ聴かせるいいアリアがある。 第4幕の戦争の場面ではフーガ(カノン?)が出てきてヴェルディらしからぬというかヴェルディの意欲が感じられて面白い。 フィナーレで平和のおとずれを歌う所もいい音楽がついている。 アバトとスカラ座による演奏も引き締まっていてとてもいい。 そしてなによりタイトルロールを歌うカプッチッリが実に立派だ。2 people agree with this review
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