Emi Classics 1300 57 Tchaikovsky:Symphony No.6 `pathetique`
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jasmine | 愛知県 | 不明 | 26/April/2026
この有名なレコードが最初に発売されてから、もう何回リイッシューされたのだろうか? よく指摘されるように些かブーミーな録音をどのように処理しているかがポイントとなろうが、今回(2026年の最新リマスター)のハイブリット盤はどうだろうか? 古くからのファンの方はご存知の通り、このセッションはクォドラフォニック(4CH)での再生を想定して収録されている。初リリースの際は後期交響曲集としてのセット販売でステレオ仕様のレコードで発売され、後に単発でSQ4のレコードが出たが、拙宅の再生機器は未対応でクォドラフォニックの再生音は体験していない。まだ中学生だった私には、到底手の届かない世界であった。 その後、カラヤンはDGにベルリン・フィルと一回、ウィーン・フィルと一回録音を重ねたが、このEMI盤の際立った特徴を振り返ってみるならば、やはり改めてクォドラフォニックでの再生を試みたみたいとの思いを禁じ得ない。 カラヤンは70年代に入ってDGとの専属契約を改定しEMIとの録音をスタートさせるが、それは、一般には両者を並び立たせることによって有利な契約条件を引き出すためと認識されているようだが、私は違った見方をしている。カラヤンがEMIとの契約を望んだ理由は、本質的にはミッシェル・グロッツの存在にあったのではないかと思われてならない。というのも、カラヤンはクォドラフォニックという新しい録音方式に並々ならぬ興味を示しており、70年代を通してEMIでのセッション録音に関してはその殆どをこの方式で収録しているのに対して、DGでのセッションは全てステレオ録音しか残されていないからである。 しかもEMIでのレコード制作上のポリシーはDGのそれとは明らかに異なっており、カラヤンが(或いはグロッツが)意図的に別のコンセプトを持ってそれに臨んでいたことは想像に難くない。そのコンセプトとは、コンサート・ホールの空間のなかにオーケストラの各楽器の音を立体的に明滅させるというマクロ的な録音方式を採択するというもの。DGでのレコード制作上のポリシーが各楽器の音を積み上げていくマクロ的なアプローチであったのと好対照なのである。演奏のスタイルもDGでのセッションでは「縦の線をキッチリと合わせて、譜面上の音符を細大漏らさず表現し尽くす」といった『求人的』な傾向であるのに対し、EMIでは「音楽の流れを重視し、ホール全体にオーケストラのサウンドを響き渡らせる」かのような『開放的』なものを目指している。この時期に録音会場をダーレムのイエス・キリスト教会から本拠地のベルリン・フィルハーモニーザールに移したことも象徴的である。 とはいえ、本録音の時点では、まだイエス・キリスト教会での収録であることに加え、クォドラフォニック方式での録音ノウハウも未熟で、金管楽器が強奏する場面では飽和状態となり、音割れが生じたり、空間的なイメージを狙う代償としてベールが被さったような、やや不明瞭な印象を拭えないなど、問題も少なくない。 しかしながら、それらはいずれもリスクを承知で目指した結果であって、そのことによって初めて得られたものもあるのだから、私はそれを前向きに評価する立場である。実際、このチャイコフスキーも、同時期に収録されたブルックナーも、他には代え難い魅力をもつ名品となっており、いずれも同年にリリースされた新譜のなかて最も優れた作品に授与されるレコード・アカデミー賞を獲得している。 カラヤンがもっとも得意とし、商業録音だけでも七回もレコード化した《悲愴》のなかでも最高の名演とされる本盤であるが、繰り返しになるが、この演奏の真価はクォドラフォニックでの再生によって初めて明らかになるのではないか? という思いがどうしてもしてならない。願わくば、マルチ・トラックでの再リリースをBlu-rayで実現していただきたい。今度こそ、カラヤンの意図を、グロッツの狙った世界を示現させてみたいと夢想するばかりである。0 people agree with this review
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まっこ | 千葉県 | 不明 | 06/October/2012
ハイブリットは組み数割安だったのに何で今回は単独3枚12000円なのだろうか?ハイブリットと音質が劇的に違うのだろうか?いい演奏だけどハイブリットを買った人は金持ちでないと買いなおしはちょっと、、ところでT君のコメント長くて立派。でも仕事が終わって全部聴いてあれだけ書けるかなあ。音楽関係の仕事をしているプロのような気がする。SHMやSACDに対してどの録音も手放しで賞賛しているけど本当かなあ?きちんと全部聴いているのかなあ?シングルレイヤー、ハイブリットとだぶらない名演出してね。もしだぶりが多いならハイブリットの発売はペテンですよ。19 people agree with this review
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karajan fan | 北海道 | 不明 | 27/June/2012
カラヤンの悲愴の中で一番人気がある演奏かもしれません。 この悲愴はカラヤンフリークの中では誰しもが認めるカラヤン&BPOの黄金期に当たる70年代前半に録音されました。この時期はそれまでDGと結んでいた独占契約を解消し、EMIとも次々に録音を始めた頃であります。 どのような基準で両社にレパートリーを振り分けていたのか、詳しいことは解りませんが、この両社の録音の特徴として、DG盤は後の「新ウィーン楽派」に象徴されるように、録音技術を駆使した、実演ではとうていあり得ないようなサウンドを、方やEMI盤はホールの残響を利用したライブ感を重視した「響き」を持っています。 とくにこの演奏は残響音が長く、実際のホールで聴いているような臨場感を味わうことができます。 演奏(録音の仕上がり)自体も細部にはあまり拘らず、勢いで一気に畳み掛けています。スピード感を重視しており、チャイコフスキー特有の対位和声を一糸乱れぬ重厚なアンサンブルで引っ張り回す様は、まさに彼らの黄金時代と呼ぶにふさわしく、かのレニングラードの貴公子を彷彿とさせます。 また、録音データを見てみると71年9月16日〜21日となっており、これまた日程的にも一気に録音しています。これはもともと第4番から第6番までの3枚組のレコードだったので、たった5日間で3つの交響曲を録音したことになります。 まさに驚異的なやっつけ仕事と云われても仕方のないデータですが、それが却って「余計な手を加えていない」というカラヤンにとっては新鮮な仕上がりになっているのかもしれません。 この後、EMIで録音される管弦楽曲のほとんどは、連続した短期日程で一気に録音する場合が多く、その仕上がりもこの演奏に象徴されるようなライブ感覚になっています。 なにせスピード感と迫力があり、磨き抜かれたBPOサウンドはカラヤンを象徴しており、これぞカラヤンサウンドという見本の演奏です。3 people agree with this review
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 27/November/2010
カラヤンは、チャイコフスキーを得意としたが、その中でも十八番は、この交響曲第6番「悲愴」だっと言える。スタジオ録音だけでも7度も行うとともに、昨年発売された来日時のライブ録音や、NHK交響楽団とのライブ録音などを加えると、圧倒的な点数にのぼる。オペラのように起承転結がはっきりした標題音楽的な要素や、華麗なオーケストレーションなど、いかにもカラヤンが得意とした要素が散りばめられているのが、カラヤンが同曲を得意とした要因の一つに掲げられると考える。遺された録音は、いずれも名演であるが、その中でも、本盤は、ライブ録音ではないかと思われるような劇的な豪演を成し遂げているのが特徴と言える。悪魔的とも言うべき金管楽器の鋭い音色や、温かみのある木管の音色、重厚な低弦の迫力、そして雷鳴のようにとどろくティンパニの凄さなど、黄金時代にあったベルリン・フィルの圧倒的な技量が、そうした劇的な要素を大いに後押ししている。カラヤンも、圧倒的な統率力で、ベルリン・フィルを巧みにドライブするとともに、ポルタメントやアッチェレランド、流れるようなレガートなどを効果的に駆使して、悲愴の魅力を大いに満喫させてくれる。録音も、同時期に録音の第4や第5と異なり、なかなかに良く、HQCD化によって、さらに鮮明さが増した点も大いに評価したい。5 people agree with this review
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futa | 愛媛県 | 不明 | 16/September/2010
指揮者もオーケストラも何かに取り憑かれているのではないかと感じられる希有な録音ではないでしょうか。部屋の空気が,音にかき混ぜられて体にあたってくるように感じます。こんな感じがするのは私のコレクションの中で,これ1枚だけです。それとジャケットが大のお気に入りです。カラヤンとベルリンフィルのみなさん,こんなに素晴らしい悲愴をありがとう。文句なしに最高です。3 people agree with this review
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バイオケム | 山口県 | 不明 | 04/September/2010
同じ指揮者で、元気づけられたときにはこの盤を、生きることの意味や人生の終焉について思索を巡らすときにはVPOを。チャイコ6番は多くの盤歴の中でも、カラヤン自身の内面の変遷を最も捉えていると思います。2 people agree with this review
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山沼 | 山形県 | 不明 | 19/May/2010
この演奏を聴く度に、やっぱりカラヤンって上手だったなぁ〜と思ってしまう。 今、演奏は研究的になり、新譜を聞いてもまったく面白くない。もう、ここまで曲の本質を表すコンビは生まれないだろう。4 people agree with this review
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masato | 新潟県 | 不明 | 06/April/2010
何から何まで、もう完璧としか言いようがない…こんな演奏は誰にも出来ない(誰もしようと思わないだろう…)。不満は録音の状態だけ。過去・現在・未来、これほどの表現を可能にするコンビは存在しないだろう。そのコンビの実力がフルに発揮された圧倒的名盤!4 people agree with this review
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かめ | 東京都 | 不明 | 13/September/2009
これは録音、演奏ともすごい・録音芸術の極み! フルヴェンもメンゲルベルクも吹っ飛んだ!!4 people agree with this review
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宇野候補 | いばらき | 不明 | 18/April/2008
カラヤンはウィーンフィルで 1940年代と1985年の録音されたCD ベルリンフィルでは1976年録音を持っているが、この71年は確かに決定版であると思う。最後の日本公演の悲愴は買うべきか、聴かない方がいいのだろうか??1 people agree with this review
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音のソムリエ | 奈良 | 不明 | 21/June/2007
最高の演奏の一つ、VPO盤もすばらしいが、BPOはかっちり、パワフル、この71年盤は加えて、フォッティシモとピアニッシモの対比の凄み、他の指揮者にありがちな、この時の破綻がなく、すばらしい集中力。 ただ、気になるのは、私の盤の欠陥かもしれないが、1楽章の中盤に位相の乱れがある。4 people agree with this review
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K2 | 神奈川 | 不明 | 10/March/2007
悲愴の名演奏として永遠に残る録音ではないでしょうか。パワフルで繊細、聞く者を圧倒するこんな演奏、この時期のカラヤン/BPOでしか出来なかった様に思えます。この録音をさておいて、後のVPO録音を絶賛していた評論家連中は何者か。わかってない。3 people agree with this review
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ルパン4世 | 浜松市 | 不明 | 24/September/2006
僕は正直、カラヤンという人は好きになれないし、演奏にたいしても疑問を持つ事が多い。だが、この演奏は素晴らしい!第1楽章の迫力、第3楽章の覇気、第4楽章の胸に迫る詠嘆・・・。2 people agree with this review
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bowl | 北海道 | 不明 | 06/September/2006
DVDの「英雄ライヴ」のように非常にエネルギッシュでスリリングな演奏で興奮しました。カラヤンの本質は、目を閉じてクールに指揮するような演奏がB面、このような演奏がA面であったように感じます。ザルツブルクの田舎者は自分をさらけ出すことに臆病なシャイ人間だったのか?これはもう、愛聴盤です。1 people agree with this review
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スカイ | 東京 | 不明 | 06/September/2006
久しぶりにチャイを聴きました。ここで聴かれるぞっとするようなレッガートと乾いたピアニッシモはやはりカラヤンならではであって、今聴いても曲のイメージにぴったり合うと思います。理由もわからず涙です。2 people agree with this review
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